登山記録写真           
 

九州 97 阿蘇山 あそさん 1,592 2,008 平成20年11月14日(金) 単独 標高差
約330m

   97.阿蘇山     標高=1,592m     阿蘇山火口西 標高=1260m   標高差≒330m  

行程  2,008(平成20年)11月14日(金) 晴  往複路 : レンタカー  レンタカー: ≫  徒歩: →  単独
@  羽田 7:50 ≫≫ 9:45 熊本空港 ≫ 10:40 藤崎台のクスノキ群訪問 → 熊本城観光 12:30 ≫ 阿蘇公園道路終点駐車場 14:00 → 阿蘇火口西展望所 14:20 → 中岳登山口分岐 15:15→ 中岳 山頂 15:30 → 15:40 高岳 山頂 15:50  → 中岳登山口分岐 16:00 → 16:50 阿蘇公園道路終点駐車場 17:15 ≫ 19:00 熊本市 泊

《九州地方: 二百名山巨樹エネルギースポット巡り》 
    1日目 (H20.11.14): 羽田 ≫≫ 熊本: 熊本城観光、藤崎台のクスノキ群訪問 ≫ 阿蘇山 登頂 ≫ 熊本。
    2日目 (H20.11.15): 熊本 ≫ 鹿児島:蒲生のクスの木(日本最大の巨樹)訪問 ≫ 高千穂山 登頂、 霧島山 登頂 ≫ 延岡。
    3日目 (H20.11.16): 延岡 ≫ 大崩山 登頂 ≫ 延岡。
    4日目 (H20.11.17): 延岡 ≫ 高千穂渓谷、高千穂神社・天岩戸神社、観光  ≫  祖母山 登頂 ≫ 竹田。
    5日目 (H20.11.18): 竹田 ≫ 九重山 登頂 ≫ 日田。(雪のため由布岳中止)
    6日目 (H20.11.19): 日田 ≫ 雲仙岳 登頂 ≫ 島原 ≫ 熊本 ≫≫ 羽田。(雪のため英彦山中止)
 
   * 公休日等を最大限生かし、年次休暇を3日だけで済ませ、JTBの出張パックを利用、安くて効率的な山旅を遂行しました。


 【阿蘇山】
 ・ 阿蘇山(あそさん)は、熊本県の東部に位置する活火山。世界最大級のカルデラ(火山の活動によってできた大きな凹地)と雄大な外輪山を持ち、「火の国」熊本のシンボル的な存在として親しまれている。
 ・ 「阿蘇山」はあくまで俗称であり、正式には阿蘇五岳(あそごがく)という(現噴火口のある山は「阿蘇中岳」)。
 ・ 中央火口丘群(主に阿蘇五岳など)のことを”阿蘇山”と呼んでいる。
 ・ 2007年、日本の地質百選に選定された(「阿蘇」)。
 ・ 阿蘇五岳  ⇒  @高岳(1,592m:最高峰)、 A中岳(1,506m)、B根子岳(1,408m)、C烏帽子岳(1,337m)、D杵島岳(1,270m)。
 ・ カルデラの大きさは周囲128km、東西の内径18km、南北の内径24kmで世界最大である。
 ・ カルデラは面積だけでなく、カルデラ内にバス路線や鉄道があり、街もある。このカルデラ内に住む住民人口は阿蘇が世界一。
 ・ 登山対象となるのはカルデラの山々と中央部の山々であり、カルデラ北側の山を北外輪山、南側を南外輪山と呼ぶ。中央部の山々は中央火口丘群と呼び、東西方向に並んでいる。東から、根子岳、高岳、中岳、烏帽子岳、杵島岳と並び、これを阿蘇五岳という。
 ・ 北外輪方面から阿蘇五岳を眺めると、仏の寝ている姿に似ていることから、涅槃像と言われている。
 ・ 火山活動が平穏な時期には火口に近づいて見学できるが、活動が活発化したり有毒ガスが発生した場合は火口付近の立入りは規制される。
 ・ 中岳の第一火口は常時TVモニターで監視されている。
 ・ 現在、二酸化硫黄濃度を常時リアルタイムで測定、危険濃度になった場合、観光目的での火口周囲への立ち入りが制限される。制限区画は細かく分けられ、二酸化硫黄濃度によって毎日変更される。
   ⇒ Aゾーン : 常時立ち入り禁止区域。  B−1ゾーン(火口縁): 旧火口群が望める区域で、火口見学ができるゾーン。
      B−2ゾーン(火口縁): 見学ができるゾーン。   Cゾーン(火口広場) :火口は望めませんが中岳外壁など火口周辺の雄大な景観が楽しめる。
     Dゾーン(展望所)   : 火口は望めませんが草千里、杵島岳、烏帽子岳など雄大な景観が楽しめる。 
     B1、B2、C、Dゾーン以外の区域は立入禁止。
 ・ 阿蘇の火口は、まさに生きています。登山される方は、規制区域を守り、自分の身体の安全を自己防衛の心構えが必要です。「ぜん息の方、気管支炎の方、心臓に疾患のある方」は火口周辺はタブー。
    平成19年4月からパトライトを設置し、火山ガスの濃度状況を『色表示』でお知らせして安全対策を実施している。
 ・ 中岳の噴火活動は、非常にパターン化されており、以下のサイクルを繰り返している。
     : 噴火→噴火の沈静化→カルデラ湖形成→カルデラ湖の消失→噴火孔の形成→噴火孔の赤熱現象→噴火。   これにより噴火の予測が非常に容易であり、そのことより火口間際までの大量の観光客の誘導が可能になった。しかしながら昭和時代には、不適切な時期での観光がなされたため、噴火により火山弾が命中し、観光客に死者が出ている。
 ・ 遊歩道脇には火山弾用のシェルターが設置されている。
 ・ 外輪山の内側を中心として阿蘇くじゅう国立公園に指定されている。
 ・ 温泉や観光・レジャースポットが点在する有数の観光エリア。夏になると多くのライダーがツーリングで訪れる場所。
 
 《登山のメインコース》
  @ 仙酔峡(せんすいきょう)から仙酔尾根を辿るルート
   ・ 仙酔峡ロープウェイ阿蘇山東駅駐車場[標高約900m]―(仙酔尾根)―高岳稜線(100分)〜高岳山頂[1592m](10分)〜中岳(20分)〜火口展望台(15分)〜火口東駅(10分)〜駐車場(30分)        <歩行高低差>約692m、<歩行時間>3時間5分 
   ・ 仙酔峡からロープウェイで往復して、中岳に登る。
  * 阿蘇山ロープウェー
    → 世界で初めて活火山に架けられたロープウェー。登山バスの終点阿蘇山西駅から火口縁の火口西駅まで、高低差108mを所要時間4分で結ぶ。大型のゴンドラは91人乗り。幅の広い窓からは阿蘇山特有の荒涼とした大地と雄大なカルデラを見下ろすことができる。 通常は15〜20分間隔。
  A 阿蘇山ロープウェーまたは、阿蘇山公園道路終点より中岳、高岳ピストン。
                                (〜フリー事典等より) 
【山名の由来】
 ・ 阿蘇山は火の山であり「火を噴く山」というアイヌ語のアソオマイが語源と考えられている。また『日本書紀』には、「アソツヒコ」「アソツヒメ」の二神が現われたので「アソ」という地名がおこったとされている。。  
 ・ 肥後国にあるので「ヒゴクニ」と覚えれば標高が覚えやすいとのこと。
 ・ アソとは、噴煙をあげ、燃え続ける山。 
米塚
 ・ 草千里下にある約100mほどの均整のとれた小山(954m)。火砕丘。阿蘇の寄生火山。
 ・ 伝説では健磐龍命が収穫した米を積み上げて作ったとされ、貧しい人達に米を分け与えたことで頂上にくぼみができたとされている。
 ・ 『山分け』の語源となった米塚。ここは2つの村が山を2分したことに由来しているとのこと。
 ・ 山は山頂が少し窪み、名前の通り米粒の形をしている。
 ・ 登山禁止のようです。

                                                                    (〜フリー事典等より) 

【コメント】
 ・ 全国第6位(10)の巨樹である藤崎台のクスノキ群の訪問と、熊本城の見学を午前中に完了する。
 ・ 阿蘇を目指して57号線→阿蘇山公園道路を渋滞なく順調に走り、火口西展望所の駐車場(無料)に到着。
 ・ 阿蘇山公園道路は阿蘇山火口のすぐそばまで行ける有料道路。
 ・ この道路の入り口で、気管支喘息や気管支炎に支障のある者の通行も健康上の問題から登山が禁止されており、入口手前で確認が求められ、この先で往復分の通行料を支払う。(普通車560円。)
  * 通行時間 11月:8:30〜17:00 ゲート閉門時間 17:30、   3〜10月:8:30〜17:30  ゲート閉門時間 18:00。
 ・ 公園道路に平行して歩行者専用道路が設置されており、歩行者はこの道路を経由して中岳まで登山することができそうです。
 ・ ロープウエイ駅舎から、頻繁に火山ガス(二酸化硫黄・SO)が流れているため、ぜん息の方気管支に疾患のある方心臓が悪い方の観光を禁止する旨の放送がされていました。
 ・ 駐車場から1分強で北方高台の火口西展望所(Dドーン)に到着。
 ・ B−2ゾーンに移動し、絵葉書にあるアングルで撮影。眼前に第一火口から激しく噴煙を噴き上げる情景に見惚れる。
 ・ 記念写真撮影後、噴火口を見ながら遊歩道を東に進み、砂千里先の登山道に入る。
 ・ 入口に阿蘇山公園道路の閉鎖時刻PM5時の標識があり、約2間半で戻る為、やや快速登山ペースで歩き始める。
 ・ 赤茶けた溶岩に黄色いペンキマークがあり、迷うことなくガレ場を登る。 要所にはペンキで矢印もある。
 ・ 大鍋(噴火口跡)の縁に沿って登山道があ、フラットの歩きやすい登山道。
 ・ 中岳付近まで登ると、北西方向に仙酔峡ロープウエイの阿蘇山東駅が見え、ゴンドラが登ってくるが乗客はいないようでした。 
 ・ 中岳山頂からの展望は、噴火口の先に草千里・火口西広場等がはっきり見える。
 ・ 大鍋の火口壁から、東峰と天狗の舞台が見え、その先に、根子岳山頂部分の天狗峰が聳えてるのがみえる。
 ・ ほんの少しで分岐に戻り、高岳へ向かう。
 ・ 高岳山頂から根子岳、祖母山系が見えました。
 ・ 山頂からの展望に満足し、帰路に着く。
 ・ 途中、砂千里ヶ浜を歩く。先日の歩いた鳥取砂丘と一味違う夕日に赤く照らされた中岳の風景を見ながら、駐車場へ戻る。
 ・ 閉鎖時刻まで多少時間があったので再度展望所で景色を眺める。
 ・ 夕日の草千里ヶ浜と烏帽子岳のシルエットに魅入りながら、明日の晴天を期待し、今夜の宿泊の熊本の町へ出発。
 ・ 今日の登山、遅い時間でしたので、一人の登山者にも合わずに阿蘇山:高岳・中岳を巡る登山は快晴にも恵まれ、大満足でした。
* 注意
 ・ シーズン中や週末の阿蘇観光の帰りは必ず渋滞するようです。(白水村・高森から熊本市内に向かう車と、宮地・大分県竹田市から熊本市内に向かう車の合流地点「阿蘇大橋」の手前)
 ・ 「火山活動状況や風向きにより、皆様の安全確保のために、ゾーン(B1、B2、C、D)の利用をただちに制限する場合があり、放送、パトライト等に十分ご注意の上、火口監視員の指示に従って行動してください」とのことで、霧で視界があまり良くないだけでも登山禁止になるようで、登山できない確率が高いのでそのつもりで予定を組んでおきたい。
 ・ 危険箇所 : 風向きに注意し、火山ガス(二酸化硫黄)が向かってきたら至急戻る。
 ・ 砂千里展望台から先は、『規制時はここからは入山禁止』の札があり、情報に注意が必要。
 ・ 火口尾根歩行時、突風に注意。
 

 羽田 ⇒ 熊本 名古屋付近飛行機からの 虹   〃   〃   ブロッケンと光輪
 熊本→325号線、 阿蘇遠景   阿蘇山公園道路からの“米塚” 登山不可。  〃
  阿蘇山公園道路からの阿蘇山(中岳)  火口西展望所より西方向、烏帽子岳(1337m)    火口西展望所より遊歩道 第三〜第八火口方面
 火口西展望所より遊歩道  火口西展望所B−2ゾーンより第一火口の噴煙  第三火口 
 西展望所: 火山弾用のシェルター  西展望所からの展望  第一火口からの噴煙
 第七火口  〃  〃 底部
 中岳へ続く九州自然歩道入り口、砂千里入口  第七火口  〃
 砂千里入口 → 中岳  〃  〃
 中岳直前の急登   〃   草紅葉
 中岳直前尾根からの西方向  中岳直前  〃
 中岳直前  根子岳山頂部分の天狗峰が聳える。  中岳山頂
 中岳山頂  中岳山頂 → 高岳  高岳山頂
 高岳山頂付近  高岳山頂付近  火口西展望所B−2ゾーンより眼下の火口湖
  〃 阿蘇山公園道路終点駐車場より、草千里ヶ浜   〃
  〃  夕陽の草千里ヶ浜と烏帽子岳   草千里ヶ浜
 藤崎台球場裏、藤崎台のクスノキ  全景  藤崎台のクスノキ群