都区内の巨樹 〜 No1.
巨樹⇒⇒   エネルギースポット⇒⇒

No1.  善福寺の逆さイチョウ
No2.  楠亭のクスノキ
No3.  栄松院のスタジイ
No4.  小石川植物園のイチョウ
 No5-1  鬼子母神のイチョウ
 No5-2  白山神社の大ケヤキ 

§T.《 東京都区内の巨樹 - §1.第1位〜5位  》

※ 巨樹の定義
 
 ・ 『 地上から130cmの位置で幹周(幹の円周)が300cm以上の樹木 』。  〜 1988年(昭和63年)環境庁定義。(巨樹・巨木林調査を行うために制定)
 ・ 『 地上から1.3mの位置において幹が複数に分かれている場合は、個々の幹の幹周を測定し、それらを合計するものとし、巨樹が斜面に生育している場合は、山側の地上から約1.3mの位置で測定する 』。 


リスト
                 ※ 環境庁2,000年(平成12年)実施の第6回自然環境保全基礎調査、「巨樹・巨木林調査」(緑の国勢調査)より。

NO 樹 種 名 称 記念物              S
幹周

幹周 樹高 樹齢 信仰
所在地 社 寺 等 番 地 最 寄 駅   風格
1  イチョウ 逆さイチョウ   10.40 10.8 10.40 20 20 750年
以上
 有
港区 善福寺 元麻布
 1−6−21
メトロ・南北線:麻布十番 10.1 26 B
2  クスノキ  楠亭のクスノキ  − 9.55
9.55 600年  無
文京区 本郷
 1−28−32
丸の内線、都営大江戸線:本郷三丁目 6.3 21 B
3  スタジイ   − 9.15 9.15  無
文京区 栄松院 向丘
 2-35−7
メトロ・南北線:本駒込 8.2 11 B
4  イチョウ     − 8.80 8.80  無
文京区 小石川植物園 白山
 3−
都営・三田線:白山 4.5 24 B
5  イチョウ  鬼子母神の
公孫樹
  8.00 8.00 30 600年  有
豊島区 鬼子母神 雑司ヶ谷
 3−15−20
メトロ・副都心線:雑司ヶ谷
都電:鬼子母神前
6.4 34 A
 ケヤキ  白山神社の
大ケヤキ(下)
  8.00 8.00 30 19 800年  有
練馬区 白山神社 練馬
 4−2
西武・池袋線、
都営大江戸線:練馬
7.6 17 B

 略 号        内          容
 S幹周  主幹の周囲長。一般的に樹木の大きさ順位はこの値を使用。 m。
  *  個人的に計測したS幹周値。 樹高。 m。(有効数字 cm位を四捨五入)
 幹 周  主幹と株立ち各々の幹周長の合計値。 m。
 主 幹  株立のみでの、主幹の大きさ。 m。 
 記念物  国=国指定天然記念物.。
 都=都指定天然記念物。 
 区=区指定天然記念物
 信仰  樹木が信仰の対象。


 No1.《 善福寺の逆さイチョウ 》

 ・ 東京都最大の樹木。
 ・ 場所 : 港区元麻布1-6-21
     ⇒  東京メトロ南北線・都営大江戸線 ・・・ 『麻布十番』下車、約10分
 ・ S幹周、幹周=10.4m 、 樹高=20m、   樹齢=推定750年以上。
 ・ 国の天然記念物に指定。
 ・ 別名 ・・・ @ 「逆さイチョウ」  : 由来  ⇒  多くの気根が垂れ下がっているために枝が逆さまに生えている様に見えるため。
          A 「杖イチョウ」    : 由来  ⇒  親鸞上人が地に挿した杖から成長したと伝わったため。
 ・ 昭和20年の東京大空襲によって本堂が全焼した際、このイチョウの木にもかなり被害があったが、いまなお健在。
 ・ 巨樹の傍に親鸞上人像銅像がある。

《 訪問記 》−3  :  2,013. 5.22 訪問。
 ・ 3年半ぶりの訪問、今回は新緑の時期で樹木が緑の葉で包まれた荘厳な感じでした。
 ・ 裏側へ回ると、写真のように幹の内側が空洞になっており、東京大空襲で黒く焼けた跡が残ってましたが、前回の時より黒さが薄くなった感じでした。 
 ・ 樹勢は活発で、力強い生命力が感じられました。 

 全景    左側: 親鸞上人像銅像   逆さイチョウ の碑
 全景  気根  中心部
 根元部  〃  〃   気根
 根元部 内部 焼け焦げた跡  〃  〃


《 訪問記 》−2  :  2,009.11.16 訪問。
 ・ 昨年の夏に訪問して以来ですが、黄色く色着いた逆さイチョウは貫録十分な風格でした。
 ・ 真っ青に晴れ渡った秋晴れの下、再度の“逆さイチョウ”と対面。 
 ・ じっくりと巨樹と交流出来満足しました。 
 ・ 樹木の勢いは充分見受けられました。樹木の“気”もしっかり感じられました。

 善福寺入口、  正面:フォレストタワー:29F    〃  井戸
 逆さイチョウ の碑  〃  〃
 黄色く染まった、イチョウ  気根  別のイチョウ

《 訪問記 》−1 2,008.7.9 訪問。
 ・ 東京メトロ南北線の『麻布十番』の南側出口の「1」番口から地上へ上がる。418号線を約100m南下、二つ目の路地(三つ目が二の橋交差点)を右折、約200m進むと到着。
 ・ 独特な形状をした巨大な「フォレストタワー」が目に飛び込んでくる。
 ・ 門をくぐりまず、親鸞上人像の銅像にお参りして、すぐ左側に目的の“逆さイチョウ”と対面。
 ・ 名前のいわれのとおり、多くの気根が垂れ下がっているために、無理すれば枝が逆さまに生えている様にも見える。
 ・ 裏側へ回ると、写真のように幹の内側が空洞になっており、東京大空襲で黒く焼けた跡が残ってました。
 ・ 樹木の勢いは充分見受けられました。樹木の“気”もしっかり感じられました。
 ・ 全面以外は墓地に囲まれており、瞑想する気分にはなれませんでした。
 * S幹周計測値 = 10.8m  根元上部から分岐している幹を主幹とみれば、12.5m。
         高さ ≒ 26m。 

 善福寺入口。奥:フォレストタワー:29F 左の木が逆さイチョウ   イチョウ、全景
 案内板  全景
 垂れ下がった気根。  幹部分
 垂れ下った気根  裏側(東側)の根本
 根本幹内部    親鸞上人像銅像
  鐘  親鸞上人像と逆さイチョウの全景


 No2.《 楠亭のクスノキ 》

 ・ 場所 : 文京区 本郷 1−28−32 
     ⇒  東京メトロ丸の内線、都営大江戸線:『本郷三丁目』、下車約5分。 都営三田線:春日、JR・総武線、『水道橋』下車約10分。 
 ・ 旧、旗本の屋敷であったところ。 
 ・ S幹周、幹周=9.55m 、 樹高=m、   樹齢=600年。   
 ・ クスノキとしては、都内最大。  
 ・ 天然記念物の指定なし。
 ・ 別名 ・・・楠亭のクスノキ

《 訪問記 》−2  :  2,009.11.16 訪問。
 ・ 昨年の夏に訪問して以来ですが、真っ青に晴れ渡った秋晴れの下、再度の“クスノキ”と対面。 
 ・ 常緑樹のため、樹木は変わりませんが、空が真っ青に澄んでいる為、何か生命力の勢いを強く感じられました。
 ・ 都心のど真ん中のビルに囲まれた居心地の悪い場所ですが、多くの人に“癒し”の波動を放って、感じ取ってくれる人からの感謝の気持ちを受けてっている為、満足しているように感じられました。

     

《 訪問記 》−1 :  2,008.7.9 訪問。
 ・ 都営三田線の春日駅下車、A1出口から地上へ出ると春日一丁目の大きな交差点。
 ・ 春日通を本郷三丁目方向(東方)へ約300m行った真砂坂上の交差点で右折、南へ100m行った歩道際に目的の巨樹に出会う。
 ・ “パークハウス”の入り口前の一画に堂々と構えている。
 ・ 場所柄街路樹風に剪定されたようで、マンションやビルに囲まれ、アスファルトの道路際で、窮屈そう。
 ・ 青々と茂った葉は元気なようで、樹の勢いもあり、幹の腐り等はなく、健全な様子。
 ・ 文京区の保護樹木として、標識があり「地上1.5mでの幹周りは8.5m」との記載あり。

 * S幹周計測値 = 6.3m。   高さ ≒ 21m。

 クスノキ 根本全景   幹
 クスノキ 全景   クスノキ 上部
 案内板   クスノキ 根本拡大

 No3.《 栄松院のスタジイ 》

 ・ 場所 : 文京区向丘 2-35−7
     ⇒  東京メトロ線メトロ・南北線: 『本駒込』下車、約300m 約5分。   
 ・ S幹周、幹周=9.15m 、 樹高=m、   樹齢=年。   
 ・ 天然記念物の指定なし。
 ・ 別名 :  「栄松院の椎」
 ・ スタジイとしては、都内一の大きさ。

《 訪問記 》 2,008.7.17。  
 ・ 地下鉄南北線『本駒込』下車、東大前方向の1番出口から地上に出る。
 ・ 本郷通を約100m南下、向丘2丁目交差点の三井純友銀行で左折、100m弱で左側に目的の「永松院」に到着。
 ・ 本堂左奥への墓地の隅に目的の『スタジイ』に対面。
 ・ 戦災で幹の部分が焼けた跡が生々しい。状況からして、よくも生き延びたと感心させられました。
 ・ 幹の一部分が健在で、遠目では枝ぶりも良く、樹の勢いも良好。
 ・ 根本付近の幹周は約9m、1.3mでは8.2mですが、幹部分の約半分は枯れた部分。
 * S幹周計測値 = 8.2m。   高さ ≒ 11m。

 スタジイ 全景  〃  「栄松院の椎」の石柱
 正面下部  〃  
 裏側   上部
 幹 内部  〃
 幹 表面  〃
 幹 下部  栄松院本堂


 No4.《 小石川植物園のイチョウ 》

 ・ 場所 : 文京区白山 3丁目  小石川植物園
     ⇒  都営三田線: 『白山』下車、約10分。   
 ・ S幹周、幹周=8.8m 、 樹高=m、   樹齢=年。   
 ・ 天然記念物の指定なし。
 【小石川植物園】
⇒ 
 ・ 正式名称=東京大学大学院理学系研究科附属植物園
 ・ 月曜日(祝日の場合は翌日)  
 ・ 入園料 : 330円
 ・ 徳川5代将軍綱吉の館林城主時代の別邸の地。
   それ以前にここにあった簸川神社や白山神社は別邸建設に伴い現在地に移されたが、それにちなみ白山御殿とも呼ばれた。
   貞享元年(1684)、それまで現在の護国寺のある場所にあった御薬園がこの地に移転し、享保7年(1722)には小石川養生所が置かれた。
   明治維新後は薬園は東京府、その後文部省の管轄になり、明治10年に東京帝国大学の附属となり植物の実地研究の場となった。
 ・ 敷地内には旧東京医学校本館(国重文)が移築保存されている。
 ・ 日本でもっとも古い植物園であるだけでなく、世界でも有数の歴史を持つ植物園の一つ。
 ・ この植物園は日本の近代植物学発祥の地でもあり、現在も自然誌を中心とした植物学の教育・研究の場となっており、特に東アジアの植物研究の世界的センターとして機能しています。植物園本館に納められた植物標本は約85万点(植物標本は、東京大学総合研究博物館と一体に運営されており、全体で約170万点収蔵されています)、植物学関連図書は約2万冊で、内外からの多くの植物研究者に活用されている。
 ・ 東京大学理学部付属の植物園。赤ひげ先生で知られる小石川療養所のあった所。
 ・ 園内には万有引力発見のヒントとなったりんごの木を接ぎ木した「ニュートンのリンゴの木」や、遺伝学の権威メンデルが実験に使ったぶどうの木から分けたもの、世界で初めてイチョウの木の精子を発見した木など、学術的に価値のあるものも数多い。             (〜小石川植物園の案内より抜粋)

《 訪問記 》 2,008.7.17  訪問。
 ・ 都営三田線の『白山』下車、春日よりのA1出口から地上へ出、白山下の交差点(滝野川信金前)を渡り、御殿坂を約400m下りきると、目的の「小石川植物園」の正門に到着。
 ・ 広大な植物園の中のため、樹木の位置が不明。受付の担当者と公園ガイドの人に確認、途中まで案内してもらう。
 ・ 目的のイチョウは公園中央奥付近にあり、『精子発見の木』の標識がありました。
 ・ 2,000年の第6回自然環境保全基礎調査のデータにあるイチョウとどうも違うようなので、管理事務所へ行き、職員に台帳を調べて頂きました。
 ・ 「植物園」の財産管理として、樹木の寸法は測定していないそう、データななく、感覚的に一番大きなイチョウは、『精子発見の木』と思われるとのことでした。
 ・ 念のため園内を巡回しましたが、さらに大きなイチョウはありませんでした。。
 ・ 植物園内という環境の良さもあって、樹勢は非常に良好。園内すべての樹木も元気良く、幸せそうでした。
 ・ 既に銀杏がタワワに実っていました。足元には昨年の銀杏の実の殻が多数ありました。
 * S幹周計測値 =4.5m。   高さ ≒ 24m。

 『精子発見の木』の石標  全景
 銀杏  案内板


 No5−1.《 鬼子母神のイチョウ 》

 ・ 場所 : 雑司ヶ谷 3−15−20      『 鬼子母神 』、(法明寺)
     ⇒  東京メトロ副都心線 ・・・ 『雑司ヶ谷』下車、約10分。   都電:『鬼子母神前』下車、約5分
 ・ S幹周、幹周=8.00m 、 樹高=30m、   樹齢=600年。(700年)   雄木。
 ・ 都の天然記念物に指定。
 ・ 別名 ・・・ 鬼子母神の公孫樹。  「子授け銀杏」、「子育て銀杏」 (枝から垂れている気根が乳房を連想させるため)
 ・ イチョウとしては、都内2番目のS幹周。

 ・ 《 鬼子母神 》(きしもじん)
   ・ ご尊像は室町時代の永禄4年(西暦1561年)1月16日、雑司の役にあった柳下若挟守の家臣、山村丹右衛門が清土(文京区目白台)の地の辺りより掘りだし、星の井(清土鬼子母神〈別称、お穴鬼子母神〉境内にある三角井戸)あたりでお像を清め、東陽坊(後、大行院と改称、その後法明寺に合併)という寺に納めたもの。
 ・ 鬼子母神の鬼という字には、文字の1画目がない文字を使用している。神様なので鬼の角を除いた。
 ・ 美麗な鬼子母尊神が祀られる本殿、妙見堂、金剛不動尊を安置した法不動(のりふどう)堂、帝釈天王石像等がある。

《 訪問記 》−2  :  2,009.11.16 訪問。
 ・ 昨年の夏に訪問して以来ですが、黄色く色着いた逆さイチョウは貫録十分な風格でした。
 ・ 真っ青に晴れ渡った秋晴れの下、再度の“逆さイチョウ”と対面。 
 ・ じっくりと巨樹と交流出来満足しました。 
 ・ 樹木の勢いは充分見受けられました。樹木の“気”もしっかり感じられました。
 全景  樹木下部  〃 上部 
 石の仁王像  対象の位置にもう一体あり  案内板

《 訪問記 》 2,008.7.1。    7.9 訪問。
 ・ 都電荒川線の“鬼子母神前”駅で下車、西側へ50mほど行くと、右側に鬼子母神の「ケヤキ並木参道」入口に到着。
 ・ 並みの大きさのケヤキ以外に4本の巨木が健在。
 ・ 参道を約200m進み左折すると境内に到着。
 ・ 左側に雄大に枝を伸ばしたイチョウが目に入る。
 ・ まず鬼子母神にお参りし、イチョウの周囲を一回りする。
 ・ 高く伸びた勢いのある枝ぶりで、樹の勢いは旺盛。
 ・ 幹の腐り等はなく、気根もあり、健全な様子。
 ・ 善福寺のイチョウ等、他の巨木と違って株分れがなく、幹の空洞や枯部分がないので、風格がある。

 * S幹周計測値 = 6.4m。   高さ ≒ 34m。  

鬼子母神   案内板
 イチョウ全景  〃
 〃  〃


 No5−2.《 白山神社の大ケヤキ(下側) 》

 ・ 場所 : 練馬 4−2   : 『 白山神社 』
     ⇒  西武・池袋線、都営大江戸線:『練馬』下車、約10分  700m。
 ・ 幹周=8.00m 、 樹高=19m、   樹齢=。
 ・ 国の天然記念物に指定。
 ・ 別名 ・・・ 白山神社の大ケヤキ。


《 訪問記 》 2,008.7.1.   7.9 訪問。
 ・ 西武・池袋線、都営大江戸線:“練馬”駅で下車、北側隣接している平成つつじ公園・「練馬文化センター」への高架通路を渡り公園に沿って北上、南町小学校前を左折、200mほどで、白山神社に到着。
 ・ 境内の階段の左下と上に大きなケヤキが雄大に構えている。
 ・ 白山神社にお参りし、階段下側の『白山神社の大ケヤキ』を撮影。 周囲を見回す。
 ・ うっそうと茂った枝ぶりは勢いがあり、生命力旺盛。
 ・ 裏側の幹の腐った部分のくぼみ部分に補強パイプが施工されている。
 ・ 階段の上にもやや小さめのケヤキがある。 ⇒  No10.参照。

 * 下側のケヤキ ・・・ S幹周計測値 = 7.6m。   高さ ≒ 17m。 
    上側のケヤキ ・・・ S幹周計測値 = 5.2m。(コブ部分=7.4m)   高さ ≒ 15m。

   階段下のケヤキ  札
 白山神社の鳥居  手水所
   階段下のケヤキ  〃
  階段下のケヤキ   〃
   階段下のケヤキ。 ケヤキの裏側凹み部分の補強パイプ   階段下のケヤキの案内
 案内板   階段上のケヤキの案内
 階段上のケヤキ  〃   根本のコブ
  階段上のケヤキ