巻機山 登山記録は ⇒ をクリック
《巻機山 登山 滑落記 & 山岳遭難予防対策、遭難時対応マニュアル》
2017(平成29年) 7月19日(水)、わが人生初の、事故。しかも重症。
事故の状況、その後の経過、遭難予防対策などを、わが身の反省材料、当HPを訪れる登山愛好家の方々の参考資料として役立てればと思い、記録として残しました。
( 参考記録・写真は別ファイル “巻機山” (http://yama-heiwa.moo.jp/sub-1-mt-1-27-makihatasibutu.html) をどうぞ)
・ 巻機山(まきはたやま)は新潟県南魚沼市と群馬県利根郡みなかみ町の境の三国山脈にある標高1,967mの山。深田久弥の日本百名山の一つ。
・ 主要な登山道は南西側の南魚沼市清水から通じている。
本峰 1,967m、牛ヶ岳 1,961.6m、割引岳(わりめきだけ) 1,931m、前巻機 または ニセ巻機 1,861m:清水からの登山道の九合目にあたる。
・ 狭義の説では、この割引岳から西北へ行った処の祠のあるピークが真の巻機山であるという。北西側の鞍部に避難小屋あり。
・ 越国境の山々の中でも、男性的と言える谷川連峰と比べて、巻機山は女性的な山である。山頂一帯にはなだらかな草原に池塘が点在し、花々が咲き乱れる。
・ 残雪とブナの新緑が鮮やかな春、高山植物と池塘、沢登りの夏、全山錦秋に染まる秋、豪雪と純白の冬と、四季折々に姿を変えて楽しませてくれる山である。
・ 森林限界を超える頂上付近は高山植物と貴重な池溏(チトウ:湿原にある小さな池状のもの)が見られる。
・ 一般・初級者コース (井戸尾根コース): 桜坂→80分焼松→60分 6合展望台→90分 ニセ巻機→30分 避難小屋→30分 山頂(登りの標準 約5時間弱)。
巻機山登山のメインルートとして、古くから利用されている井戸尾根コースはよく整備されている。
・ 上級者コース : 沢コース(ヌクビ沢、割引沢)
ヌクビ沢コースと割引沢コースは天狗岩直下でコースを二分し、それぞれ稜線に抜けるルート。両方とも難易度は高く、体力及び技術を備えた上級者向けのコース。
(~フリー事典、ヤマレコ、ヤマケイ等より)
2017(平成29年) 7月19日(水) | 往複路 : マイカー | マイカー: ≫ 、徒歩: → | 晴 |
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練馬 IC 3:50 ≫ 石打塩沢 IC 6:00 ≫ 6:20 桜坂駐車場 6:30 → 五合目焼松 7:35 → 8:10 六合目展望台 → 8:50 七合目 → 9:30 八合目 → 10:00 九合目:前巻機(ニセ巻機)(1,861m) → 避難小屋 → 10:35 御機屋:(巻機山) (1,962m) 10:50 → 11:10 最高地点:巻機山(1,967m) → 牛ヶ岳 (1,962m)11:20 → 最高地点 → 御機屋 11:45 → 割引岳途中滑落 12:00 → 12:30 御機屋 12:50 → 前巻機 13:20 → 五合目展望台 15:45 → 16:45 桜坂駐車場 17:00 ≫ 六日町駅 ≫ 六日町IC ≫ 練馬 IC |
ニッコウキスゲ | 〃 | 〃 |
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ワタスゲ(綿菅)&割引岳 左:割引岳、右:巻機山。 9合目:ニセ巻機山。 牛ヶ岳 → 巻機山最高地点: 雪渓&ニッコウキスゲ。 |
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* イワカガミ(岩鏡) 御機屋直下( 割引岳方面) * 割引岳方面: ニッコウキスゲ(日光黄菅) ※ 滑落場所 :雪渓数m手前、木道右1m → 約25m右下先雪渓窪地で停止。 木道左手前に花畑。 御機屋直下( 割引岳方面)。 |
【 肋骨図解 】 | ||
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背中右側 第7 ~ 10肋骨 骨折 骨折翌日 | 6週間後 | |
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9週間後 | 3ヶ月後(ギャップを仮骨が包んでる) | 7ヶ月後(ギャップの仮骨が白質化) |
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2年半後 完全回復 | 〃 |
Ⅰ.【 コメント 】
・ 2年ぶりの巻機山、今回は花の写真を撮るため、巻機山では初めて初夏の登山。
・ 不安定な天気が続いてましたが、ようやく夕立もない登山日和の天気予報だったので、計画実行。
・ 今回も安全な井戸尾根コースの往復登山としました。
・ 塩沢石打ICで高速道を降り、カーナビに従って最初の信号を左折、7k程でT字路を右折して291号線に入り、10k程で清水直前の林道のカーナビ指示でしたが、案内板がなく荒れ気味の走行跡が不鮮明の舗装路だったので直進、すぐに巻機山登山道入口の標識があり左折、細い登り坂の舗装路を進み、幾つかある桜坂の駐車場の最先端の駐車場に駐車。
・ 全部で約5台強の駐車でした。
・ 準備後出発、すぐに井戸尾根コースとヌクビ沢・割引沢のコース分岐になり、安全な井戸尾根コース側へ右折。
・ 前日までの豪雨後の登山道でしたが、特に崩壊等危険個所はなく登れました。
・ 無風高湿度の中、ウチワで煽ぎながらブナやナラなどの樹林帯の緩急を繰り返す登山道を登る。
・ 途中“○合○尺”(三尺、五尺、七尺))の標識が立てられており、小休止のポイントになる。
・ 樹林帯に苔むした巨大な風格のあるブナがあり、写真撮影。
・ 五合目の焼松で一息入れ、六合目の展望台で、雪渓が残ってるヌクビ沢や天狗岩の岩峰を眺めながら小休止。
・ 七合目手前から、ガレ場が多くなり、七合目から八合目にかけて、笹の道をジグザグに登る。
・ 丸太の長い階段を登り切ると、九合目のニセ巻機山(前巻機)に到着。
・ 当日梅雨明け発表されたとうり、ようやく夏らしい天気となり、上空の雲が晴れ上がり、前方左側に割引岳、正面右に巻機山が展望でき、小休止。
・ 前巻機と頂上との間の鞍部にH16年に改築された避難小屋で一服。
・ 木道に沿って風に揺れるワタスゲが点在する池塘に背景が映って、天空の楽園のような雰囲気を味わいながら進んで行き、登り終わると、「ニセ巻機山山頂」の“御機屋”(1,962m)へ出る。
・ ここは広々とした展望の利く場所で、標識は“巻機山”山頂となっているので、ここを標識の通り巻機山と信じて下山する人が多いようです。
・ 休憩後、東へ続く緩やかな草原風の牛ヶ岳へ続く登山道を進む。
・ ここからは所々にニッコウキスゲが群生しており、雄大な景色を味わいながらのゆるやかな道を進む。
・ 池塘の脇を通る木道を、気持ち良い気分に浸りながら進む。
・ 国土地理院の地形図に載っている巻機山本峰の最高地点(1,967m)は平坦な登山道の小スペースで何の標識もなく、石が積み上げられてるだけで、約10分で到着。
・ その先へ進み、ニッコウキスゲの群生と池塘を眺めながら行くと、やがて「牛ヶ岳」に到着。以前あった表示板、標柱もない狭い山頂ですが、割引岳方面の展望が素晴らしい。
・ 今来た道を引き返し、“御機屋”に到着。
・ ここから北西へ続く割引岳への登山道を進む。
・ 一旦下って登り返すコースが見えますが、まだ雪渓が残っているのが見えました。
・ 途中、ハクサンコザクラとイワカガミの群生があり、特に色の濃い綺麗なハクサンコザクラ等が咲き乱れ、天空のお花畑の雰囲気を堪能できました。
・ すっかり気分が良くなった勢いで進んでいくと、木道が幅20m程の雪渓に突き当たり、横断路が前日の豪雨で足跡不鮮明なので、歩きやすいトラバースがないか探そうとして、数m戻って脇へ足を踏み入れた瞬間、突然足が滑って仰向きにひっくり返り、20度(後日写真で確認)の傾斜の濡れた赤土の斜面を一気に滑り始めてしまい、すぐに状態を起こし、尻もち状態になって懸命に止めようとしましたが止められず、25m程滑走、約7秒間後に0.5m程の小さな雪渓窪地に落下。
・ 滑落中、祈り言葉を叫びながら必死に止めようとしましたが減速できず、眼前に迫る雪渓が視野に入り、雪渓の境目で止まるよう願いました。
・ 運良く窪地の方向に滑落、落下の直前で体が回転、後ろ向きになりリュックから雪渓孔の縁に時速20K/h位で激突!!
・ 不思議と、興奮していたせいか全く痛みを感じず、すぐに立ち上がろうとしましたが、一歩力を入れた瞬間、背中に激痛が走り息が止まってしまいました。
・ 落ち着こうと深呼吸をしようと息を吸うと、再びピリッと激痛が走ったので、浅めの呼吸に切り替えたところ痛みは我慢できる状態になったので、ゆっくりと二歩で地面に這い上がることができました。
・ しばらく休んでから、頭部や首、足など、右背中以外はどこも負傷のないことを確認後、戻るルートを考えました。
・ 陥没の恐れのある雪渓を上がるのは危険なので、今滑落した幅3m程の、湧水が長期間流れて僅かに生えた草が腐って褐色の草原状のたヌルヌルしてるグラススキー場の様な斜面を横断した先の、笹が生えてる個所から登るルートにしました。
・ 強い日差しで頭部が熱いのを感じ、帽子がないことに初めて気が付き、あたりを見渡すと、前方約5m先に飛ばされてるのを発見。
・ リュックからステッキを取り出し(当方ステッキは危険個所と急な下り以外使わない習慣、常時持参)、ストックの先端の保護ゴムキャップを外し、尖ったストックでしっかり地面深く刺して、安全を確保しながら、一歩づつ進み帽子を回収。
・ 慎重に必死になって、左手のストックをしっかり地面に刺し(右手だと背中に痛み)で一歩づつ移動、笹原に辿り着き、息を整えつつ、笹をつかまったりしながら、ゆっくりと30m程、痛みを堪えながら、息を整えながら登ってようやく登山道に合流、一安心。
・ 緩やかな登りでしたので、息が苦しいながらも何とか山頂まで戻ることができ、後は少しの登りがありますが、下降下山のみなので、暗くなるまで6時間あるので、標準下山時間の二倍のゆっくりペースで下れば何とか日没前に到着出来そうと思え一安心。
・ ちょうど、山頂に大阪からの単独の私より若い男性登山者(今日の最終登山者でした)がいましたので、状況を話し、痛みの激しい背中を見てもらいました。
・ 外見上は背中に擦れ傷があり赤くなってる程度で、内出血等異常はないが、泥汚れがあるとのことで、水をかけて拭いていただきました。
・ 大阪の方は、明日八海山登山で、今夜は六日町泊とのことで、バスの時間に合わせてゆっくり登山とのことで、一緒に下山しましょうと言っていただきました。
・ まだ最高地点へは行っていないとのことでしたので、最高地点の少し先の池塘とニッコウキスゲの群落も見てから下山することを勧め、先に下山開始しました。
・ ステップ落差が大きいと、痛みが激しくなるので、小幅に徹して進み、前巻機通過付近で、大阪の方が追い着き、以後駐車場まで同行してして頂けました。
・ 段差のある急な個所が断続的にあり、背筋に力が入ってしまう度に激痛が走り、息が詰まってしまいました。
・ 下山するにしたがって次第に痛みがきつくなり、ペースが落ち、呼吸も浅く早くなってきました。
・ 半分位下山したとで、先方のご厚意に甘え、当方のザックを持って頂きました。
・ 途中から座って休憩してしまうと、立ち上がるのが非常に苦痛になってしまったので、立ったままの小休息にしました。
・ ようやく四合目まで下山、傾斜も緩めになり、夕立もなく間もなく到着なので、気分が楽になりました。
・ 下山標準時間2時間50分の所を4時間かけてようやく17時前に駐車場に到着。
・ 当方が最後の車、駐車場管理人さんが駐車料金500円の徴収にきて、最近のヌクビ沢事故事例などを話してくれました。
・ 一服後、運転に支障がないことを確認後、同行者を六日町駅へ送る車中、山の話などの情報交換をして別れました。
・ 近くの薬局でシップ薬を購入、貼り付け、座席の後ろに、クッションを二つ重ねて、ブレーキ操作がしやすいように、座席を前方へスライドさせ、東京まで約200Kを4時間かけて、数ヶ所のSA・PAで休憩しながらようやく帰宅。
・ 練馬IC降車後の一般道での右折時のみ、ハンドル操作がキツかったが、他には体調の悪化等、運転に支障をきたすことなく無事帰宅出来、ほっとしました。
・ 家に入ってから安心したせいか、急に痛みを感じ始め、歩くのがやっとの状態、食欲も痛みで無く、すぐに就寝、夜中も痛みでほとんど眠れませんでした。
・ 翌日、一番で近くの総合病院の整形外科へ受診、何と背中側の肋骨が4本も骨折してる鮮明なレントゲン写真を見せられビックリ。担当医も感心してました。
・ 2週間の安静治療、コルセット装着、湿布剤(シップは消炎鎮痛剤)貼りと消炎鎮痛薬服用。 2週間後に再診予約とのことで、回復に1ヶ月位、全治3ヵ月位かかるとのことでした。(診断書:件名=右多発肋骨骨折、保存加療方針、全治約3ヶ月)。
・ 重症のわりに、1,200mの標高差を下り、200Kの運転を成し遂げられたのは、事故直後から帰宅するまで、気が張ってアドレナリンが大量に動員され、激痛のはずがかなり軽減されてたと思われます。
* わが人生、初めての負傷、100・200名山完登以外でも多数の登山歴のなかで、初めての怪我、日常生活を含めても初めての大ケガでした。
* 反省点 ~ 原因:“慣・なれ”、K/Y薄れ、反射運動能力の低下等。
* 今、滑落の状態を思い出すと、危機一髪だったと思いました。身震いする思いです。
① 滑落位置がほんの0.5mズレていたら、数百メートルの急斜面の雪渓上を猛スピードで終端まで滑落、岩に激突したはずで、命はなかったでしょう。
② 孔の大きさが約0.5m、深さが約0.4m位だった。もっと深かったら頭部・足腰の負傷、空洞の奥へ入り込んでしまったら、空洞からの脱出不可能。足の負傷で歩けなくなってビバーク、電波が届かず、すぐには発見されなかったでしょう。 深さが0.2m位以下だったら、止まらず、雪渓上を終端迄滑落したでしょう。
③ 小窪地への落下直前に偶然体が後ろ向きになりリュックがプロテクターの代わりになった。
④ 角度がやや横向きで激突したので、大事な背骨は衝撃が避けられた。脊髄損傷だと後遺障害となる。回転がなければ、胸骨及び肋骨骨折で胸腔内損傷、顔面負傷の可能性大でした。
⑤ 雪渓表面以外は柔らかな状態だったので、クッション効果があり、激突したのにむち打ち症などならずに済んだ。もし岩が露出してたら強度の打撲で瀕死の重傷だったでしょう。
⑥ 骨折した肋骨は、肺に刺さったりしなかったので、4日経過しても肺機能低下や発熱、体調悪化等の変化はなく、痛みの程度はまだ変わりませんが、右腕が上げられるようになり順調に回復に向かっています。
⑦ 特に、手足等、下山に支障をきたす負傷が全くなく済んだので、無事下山、当日帰宅できた。
⑧ 危機一髪、状況からして、ある意味運が非常に良かったと思いました。下山まで当日最後の親切な登山者と同行でき、夕立にも合わず、無事生還できたことに感謝です。自分の不注意で生じた事故。この体験から多くの深い意味を更に極め、人生に生かしていこうと思いました。
⑨ 今回の災難は単独滑落事故だったので、交通事故や職場での労働災害等のように、事故後の多岐にわたる手続き処理等の煩わしさや、他人への迷惑などは特になくて助かった。
* 大阪の方のご親切なご厚意に感謝します。
* 怪我が完治したら次回は、再び紅葉シーズンに登山してみたいです。
* 井戸尾根コースは特に危険箇所、迷路等なし。 ヌクビ沢は危険個所多数、残雪期はベテランでも超危険。
* 巻機山の井戸尾根コースは急登区間もありますが、危険箇所もなく、非常に歩きやすい雄大な展望バツグン・景色の良いお勧めコース。
Ⅱ.《 滑落事故から一週間経過した今、改めて感じたこと 》
・ 今はまだ鎮痛剤が効いてる効果があり、静かに座っていたり、ゆっくり歩く分には、痛みなく過ごせ、トイレ、入浴、食事等も支障なくできるようになり、このペースで順調に回復できそうです。
・ 体調も良好で、何の後遺症もなく、少しの痛みを我慢すれば、安静治療中の今の自由時間を有効に使いたいと思えるゆとりが出てきました。
・ 山レコなどの山行情報写真などを見ていると、早く登山再開したい気持ちでムズムズしてきました。
・ 秋のマラソンシーズンに参加予定の大会に向けてのリハビリを、来週の診察の結果以降、早々に開始したいと待ち望んでいます。
・ 安静治療を続けてると、いまさらながら健康の大切さ、有難さを思い知らされました。
・ 今、改めて今回の事故を回想してみますと、本当に危機一髪で助かったことに感謝の念でいっぱいになりました。
・ 前記のコメントの通り、滑落位置がほんの0.5mズレてたり、雪渓の窪地の深さが浅かったりしたら、雪渓終端迄滑落岩に激突、間違いなく生還不可能。雪渓の窪地の深さが深かったら、頭部や足腰の負傷。窪地落下直前の回転角度が30度ずれてたら、脊髄骨折で半身不随、回転がなければ、顔面か胸の骨折、むち打ち症等で、瀕死の重傷になっていたと思われます。
・ 運が良かったとだけでは言い済まない、何かの力が働いたような感覚でした。
・ 不思議だったことは、滑落中恐怖心が湧かなかったこと、まるで子供の頃の滑り台で楽しんでいたような愉快な気分が一瞬蘇ったことと、激突の瞬間、まったく痛みを感じなかったことです。
・ 滑落位置も巻機山山頂直下で、すぐに山頂に戻れ、以後は下降下山だけで済む場所で助かりました。
・ 数人しか登山者がいなかった平日、最終の登山者がまるで待っていてくれたようなタイミングで会えて、下山中サポートして頂けた幸運。
・ 運転に支障をきたすほどの体調不良や激痛にならずに、長時間運転し、無事帰宅できたこと、等々。
・ わが人生初の重傷事故のタイミングが、最も支障のない時期であった。
~ 数年以上前であったら、仕事関係では、組織や関係職員へ多大な迷惑を与えてしまったし、私的な分野でも、重要な活動に支障をきたしてしまったはず。 今だから、長期間休務でも、職場にほとんど迷惑をかけずに済んだ。
~ 発生が一月前後したら、非常に重要な行事に参加できなかった。何もない8月中に静養できるタイミングであったので助かった。
~ 8年以上前であったら、百名山・二百名山完登及び、フルマラソン100回完走達成前のため、状況によっては生涯完登出来なくなる可能性があった。
~ 花粉シーズンであったら、花粉症の当方にとっては地獄の苦しみをしばらくの期間余儀なくされてたでしょう。等々。
・ 以上のように、まるでお膳立てされた状態で、大きな災難を最小限で済ませてくれた感じでした。
・ 何か、大きな荷物が消されたような感覚です。
・ 生き延びられたと言える今、まだやるべきことが残されていたからこそ、危機一髪で生き延びられたように感じました。
・ 全快したら、何か、人々のために、今以上、何らかの形で貢献していきたいという想いが強く湧いてきました。
※ 今回の事故の教訓
~ 持久力の低下は僅少でも、反射運動能力・敏捷性が、年齢とともに低下してきてるのを、気にしてなかったのも、原因。
・ 危険性の少ない場所でも、慎重な行動が必要。
・ 10日間の室内静養後、散歩に出かけたら、見る世界が新鮮に映ってきた。自由に歩けることの有難さ、健康の大切さを改めてひしひしと感じた。
・ 「ピンチはチャンス!!」に変える・生かす。 新たなる発見、覚醒を!!。 超回復で事故前より健康度等アップを。
・ 何らかの“メッセージ”等として受け止める。
~ 長い人生行路の一時、歩みを止めて、今後の正しい進路を心静かに見極めるチャンス到来。
・ 室町時代の臨済宗の僧一休さんの、「ひとやすみ、ひとやすみ」と同じ体からのメッセージ。
~ 「煩悩の世界から悟りの世界に行くのには何も考えず急いで突き進みのでは無く、考える時間を持てるように一休みしながらゆっくり行きなさいよ」、 「煩悩の「有」の世界と、煩悩
のない「無」の世界のはざまにあって、一休みする」。
・ 今回の件は、何らかの大きな「毒素」が消え去って、今から良くなっていく体験であった。
Ⅲ.《体調経過状況》
【 骨折後の経過 】
* 《治癒過程》
・ 炎症期→修復期→リモデリング期というように3つの治癒過程を経て完治へと向かう。
・ 骨は皮膚や筋肉などと違い、骨自体を再度形成する。
・ 痛みは、骨折の治癒過程と関係していて①炎症期、②修復期、③リモデリング期の3段階の状態によって変わる。
① 炎症は、骨折して2日から3日でピークとなり完治するまでには数週間かかる。
② 骨折から数日のうちに修復期が始まり、数週間から数カ月も要する。 通常 3週間~6週間。
③ 元の正常な状態に骨が修復される時期をリモデリング期と言う。数ヵ月要す。
痛みは軽くなっていくが、押すと痛みが出る場合もある。 骨密度の低い外仮骨が、徐々に再吸収され強い通常の骨に置き換わる。
※ 1 ~ 3日目(炎症期)
* 体調
・ 体温:初日微熱、翌日以降ほぼ平熱。 血中酸素飽和濃度:98%。 腫れ:なし。 皮膚:擦り傷部分:赤み、小さな化膿箇所あり。
・ 痛みで食欲減退、 熟睡感なし。
・ 起床にかかる時間(起きようと行動を起こしてから、立ち上がるまでの時間):約2分。
* 痛み
・ 寝返り時が最も痛む。寝起き上がる時は、横向きからだと非常に痛むので、うつ伏せ状態になってから、起き上がると少しの痛みですむ。
・ 左背中側骨折だったため、痛みを感じない姿勢は、うつ伏せ状態のみ。 左下横向きで、鎮痛剤が効いてる約5時間のみ痛みが和らぐ。
・ 夜は、5時間ほどで、痛みで覚めてしまう。 朝・昼の食事2時間後の鎮痛剤が効いた後の1時間ほど昼寝する。
・ 寝起き上がる時は、おでこをスライドさせ、腕には力を入れずに、正座の姿勢にしてから、ゆっくりと背中を真っ直ぐ伸ばした姿勢で膝立してから、爪先に力を入れ足の力だけでゆっくりと立ち上がる。背筋に力が入らないように、両手は膝に添える程度。
・ 座った姿勢からは、背筋に力が入らないよう、背中を真っ直ぐ伸ばした姿勢で、足の力だけでゆっくり立てば、痛みは少ない。
・ 鎮痛剤が効いてる約5時間以内:椅子に腰かけられる時間は、30分間程度、その後は数時間うつ伏せ主体で、時々左横向きで過ごす。
・ 鎮痛剤が効いた後は、寝る。
・ 鎮痛剤服用:毎食後。 湿布(モーラステープ L40mg):夕方入浴前剥がし、就寝前貼り付け。
・ 歩行、階段、トイレも、背筋に力が入らないよう、背中を真っ直ぐ伸ばした姿勢で、足の力だけでゆっくり小幅で移動すれば、痛みは少ない。
・ セキをすると非常時に痛む。むせないよう飲食に注意してる。 あくび、シャックリは我慢できる痛さ、クシャミは激痛を伴うようなので、注意しており、今のところクシャミはなくすんでる。
・ 最初の排便では、便意はあったが、便が固く、力んで出した時、かなりの痛みを感じた。 以後、水分補給、野菜等の摂取で、次第に柔らかな排便ができたので、痛みは感じずに済んだ。
※ 4 ~ 6日目(修復期の初期)
* 体調
・ 体温:平熱。 血中酸素飽和濃度:98%。 腫れ:なし。 皮膚:擦り傷部分:ほぼ回復。
・ 食欲徐々に回復、寝不足感、僅か。
・ 下記資料の“骨折を早く治す栄養”に基づき、必要品を購入、意識して摂取し始めた。
・ 起床にかかる時間(起きようと行動を起こしてから、立ち上がるまでの時間):約1分。
* 痛み
・ 寝返り時が最も痛む。 うつ伏せ以外に、仰向きでも痛みをほとんど感じなくなった。 左下横向きでは、鎮痛剤が効いてる時間のみ痛みが和らぐ。
・ 右下横向きでは、痛む。
・ 夜は、6時間ほど熟睡。 朝・昼の食事2時間後の鎮痛剤が効いた後の30分ほど昼寝する。
・ 寝起き上がる時は、おでこをスライドさせ、腕には力を入れずに、正座の姿勢にしてから、ゆっくりと背中を真っ直ぐ伸ばした姿勢で膝立してから、爪先に力を入れ足の力だけでゆっくりと立ち上がる。背筋に力が入らないように、両手は膝に添える程度。
・ 座った姿勢からは、背筋に力が入らないよう、背中を真っ直ぐ伸ばした姿勢で、足の力だけでゆっくり立てば、痛みは少ししか感じない。
・ 鎮痛剤が効いてる約5時間以内:椅子に腰かけられる時間は、1時間程度、その後は1~2時間仰向きで痛みを解消、再度起き上がり椅子に座るパターンを繰り返し過ごす。
・ 鎮痛剤が効いた後は、寝る。
・ 歩行、階段、トイレも、背筋に力が入らないよう、背中を真っ直ぐ伸ばした姿勢で、足の力だけでゆっくり小幅で移動すれば、痛みはほとんど感じない。
・ 入浴開始。 背筋に力が入らないよう慎重にゆっくりした動作で、無理なく少しの痛みで、気持ち良く入れた。
・ マジックハンドを購入、手の届かない所の物を、楽な姿勢を変えずにスンナリ得られ非常に便利。
※ 7 ~ 10日目(修復期の前期)
* 体調
・ 体温:平熱。 血中酸素飽和濃度:98%。 腫れ:なし。 皮膚:擦り傷部分:完全回復。
・ 食欲回復、寝不足感なし。
・ “骨折を早く治す栄養”の食品・サプリを意識して、毎食時に摂取。
・ 起床にかかる時間:約30秒。
* 痛み
・ 全般的に痛みがやや緩くなってきた感覚。 寝返り時が最も痛む。 うつ伏せ以外に、仰向きでも痛みを感じなくなった。 左下横向きでは、鎮痛剤が効いてる時間のみ痛みが和らぐ。
・ 右下横向きでは、痛む。
・ 6日目に空腹時、胃の感覚が、少々違和感を生じ始めた。 朝服用後6時間以上経過しても、静かにしてる分には痛みは感じなかったままなので、医者から、痛みがなくなったら服用回数を減らしてもよいと言われたことを思い出し、昼食後の鎮痛剤服用を止めてみたら夕食前まで、特別痛みの増加は感じなかった。 調子に乗って、夕食後も服用を止めてみたところ、夜中の2時に痛みで目覚め、以後痛みで眠れなくなったので、服用は、朝晩2回に変更。 胃の調子が回復、睡眠も支障なし。
・ 鎮痛剤が効かなくなる約5時間後以降、痛みだすが、痛みの程度は軽くなったので、夕食まで我慢。
・ 寝起き上がる方法は、変更なし。
・ 鎮痛剤が効いてる約5時間以内:椅子に腰かけられる時間は、1~1.5時間程度、その後は30分~1時間程度仰向きか、うつ伏せで痛みを解消、再度起き上がり椅子に座るパターンを繰り返し過ごす。
・ 鎮痛剤が効いた後は、時々寝る。
・ 階段、トイレ、入浴も、背筋に力が加わらないよう、背中を真っ直ぐ伸ばした姿勢で、足の力だけで移動。 歩行も同様な姿勢で、腕は体側面にくっ付けた忍者歩行のような姿勢で歩くと、痛みなく普通に歩けるようになった。
・ 但し室内を連続して5分も歩き回ると、痛みはじめ、その後急に痛みが強くなってしまったので、リハビリ的な歩行は5日後の再診結果次第で始めようと思います。
・ まだ右腕を真横に真っ直ぐ伸ばしたり、頭上高く上げたりすると、かなり痛む。体を少しひねるだけでかなり痛むのは変わりませんが、体を曲げる角度が多少広げられるようになった。
※ 11 ~ 20日目(修復期の中期)
* 体調
・ 良好。 但し、胃の調子が悪くなってきた。 鎮痛剤服用6時間経過以降もさほど痛みは感じなくなってきたので、鎮痛剤服用を止める。
・ 11日目に舌が溝状舌となり、舌苔となってしまった。舌苔の原因はカンジダ菌の異常繁殖で、ストレスなどで抵抗力が落ちた時、ステロイド剤等の長期間服用時、消化器系の疾患時、ドライマウス(唾液の減少や口呼吸による口腔の乾燥)継続時、とのことで、該当。 丁度痛みが軽減してきたので、鎮痛剤服用を止め、様子見、痛みに変化がなかったので以後鎮痛剤服用完全終了。舌苔の痛みは2日後に回復、やや白っぽい状態はしばらく続く。
・ 14日目に再診。 レントゲン写真にて、骨折部分の修復が順調に進行、後2週間ほどで完全融合。
・ 湿布個所が時々、かゆくなった。 担当医から、湿布は貼りっぱなしでなくともよいとのことで、入浴後に貼り、朝はがすことにする。
・ 起床にかかる時間:12日経過現在、約15秒。
* 痛み
・ 12日経過現在、全般的に痛みが緩くなり、体を動かさなければ、痛みは感じず。
・ 〃、寝返り、横向きも若干の痛みに軽減してきた。寝る姿勢は、仰向き、横向きではまだ痛みを感じる。
・ 〃、仰向けになった時、背中の肋骨骨折部分がゴリゴリするのを感じ始めた。背中の患部(肩甲骨の下)がはっきりと凹んでるのが分かってきた。
・ 〃、椅子に腰かけられる時間は、1.5~2時間程度、その後は30分程度仰向きで痛みを解消、再度起き上がり椅子に座るか、軽目の散歩に出かけるパターンを繰り返し過ごす。
・ 〃、同じ姿勢が長いと、背中が凝ってくるようになった。
・ 〃、体のひねり、前かがみ、右腕を真横に真っ直ぐ伸ばしたり、頭上高く上げたりすると、まだかなり痛む。
・ 〃、セキをした時、痛みが軽くなったが、むせないよう飲食に注意してる。 あくび、シャックリは僅かな痛さまで回復、クシャミは激痛を伴うようなので、注意しており、まだクシャミはしないですんでる。
・ 〃、階段、トイレ、入浴も、スロー動作なら、あまり痛まなくなった。
・ 〃、10分間程度の、ゆっくり散歩開始、散歩後も快調だったので、徐々に時間を延ばしてみる。
・ 20日目に初出勤、デスクワーク的な業務でも、9時間経過後すると、背中が多少痛みを感じる。帰宅後、しばらく寝ると回復。
※ 3 ~ 5 週間目(修復期の後期)
* 体調
・ 良好。 舌苔もほぼ完治。
* 痛み
・ 3週間経過現在、全般的に痛みが緩くなり、緩慢な動作であれば、日常生活中での痛みはほぼ感じず。
・ 〃、就寝時、寝返り時以外は、痛まなくなった。寝る前に湿布を1枚貼り、朝剥す。湿布を貼らないと、3時頃、眼が覚めてしまう。
・ 〃、仰向けになった時、背中の肋骨骨折部分がコブになったようにゴリゴリ感が強くなってきて、寝た直後圧迫痛を感じるが1分ほどでなくなる。背中の患部の凹みは変わらず。
・ 〃、起床にかかる時間:約10 ~ 15秒。
・ 〃、体のひねり、前かがみ、右腕を真横に真っ直ぐ伸ばしたり、頭上高く上げたりする動作は、まだ痛む。
・ 〃、セキをした時、痛みが軽くなったが、むせないよう飲食に注意してる。 あくび、シャックリは痛みを感じなくなった。クシャミは激痛を伴うようなので、しそうな時は鼻を摘まんで丹田に力を入れて回避。
・ 〃、階段、トイレ、入浴、ズボンの履き替え等も、スロー動作なら、痛まなくなった。
・ 〃、同じ姿勢が長いと、背中が凝る。
・ 〃、30分間程度のややゆっく目の散歩と段差のない道でのサイクリングを実施中。徐々に時間を延ばしてみる。
・ 4週間経過後も、先週とほぼ変わらず。
・ 5週間経過後、急に痛みがなくなってきて、階段、トイレ、入浴、ズボンの履き替え等普通の速さでも痛まず、ほぼ通常の日常生活(重い手荷物等持たない)ができるようになった。
・ 〃、寝返り時のみ、痛みが残ってる程度まで回復、起床にかかる時間はほぼ通常どおりの約10 ~ 5秒程度に回復。
・ 〃、仰向けになった時、背中の肋骨骨折部分のゴリゴリ感が強かったが次第に減ってきた。背中の患部の凹みも少なくなってきた。
・ 〃、体のひねり、右腕を真横に真っ直ぐ伸ばす動作と、セキをした時は、まだ痛みを感じる。
・ 〃、勤務日等、日中の終日、横になって休まないと、午後に背中が凝ってきて、夕方になると痛みを感じる。
・ 〃、1時間程度の散歩・サイクリングを実施中。徐々にスピードを早めてみる。ジョギングも痛まず出来たが、念のため来週のレントゲン検査までは控える。
※ 6 週間目 ~ 3ヶ月後(リモデリング期)
* 体調
・ 良好。
* 痛み
・ 6週間経過初日、レントゲン検査で、順調に骨折部分が修復してるが、まだ不完全なので、ひねったり、痛みを感じる運動や(重量物を持つ動作等)は控えるようにとのこと。
・ 次回、9月末の検査までは、マラソン大会には参加しないようにとのこと。
・ 6週間経過後、寝返りを含め、通常の日常生活では痛みを感じなくなった。
・ 〃、体のひねり、セキをした時に、まだ痛みを多少感じる。我慢してたクシャミをしてしまったが、咳をした時と同じ僅かな痛みで助かった。
・ 〃、仰向けになった時、背中の肋骨骨折部分のコブになったゴリゴリ感と、寝た直後の圧迫痛は少なくなってきた。背中の患部の凹みは変わらず。
・ 〃、勤務日等、日中の終日、横になって休まないと、夕方になると背中が凝ってきて違和感を感じたり痛みを感じる。
・ 〃、座ったまま同じ姿勢でいると、背中が凝って痛みだすので、時々ほぐす動作で解消してる。
・ 〃、今後は1 ~ 2時間程度の散歩・ジョギング・サイクリングを痛み等感じない範囲内で行うことにする。
・ 7週間経過後、通常の日常生活では、セキ・クシャミを含めて痛みを全く感じなくなったが、寝返り時や体のひねりではまだ痛みを多少感じる。
・ 〃、仰向けになった時、背中の肋骨骨折部分のコブになったゴリゴリ感と、寝た直後の圧迫痛はほとんど解消、背中の患部の凹みはやや少なくなった感じ。
・ 〃、座ったまま同じ姿勢でいると、すぐに背中が凝って違和感を生じるので、頻繁に手でさすったり、携帯式バイブレータなどでほぐして解消してる。
・ 〃、ジョギングを一月半振りに開始、サイクリングを含め1時間程度の運動を行い、リハビリに励む。
* 患部の痛みはほぼ無くなってきたのに、生涯初めて背中の強目の“凝り”が生じた原因は、一月ほど患部の背筋を使わないようにしていたため、背中の毛細血管・神経細胞等が活動休止・数の減少で血液・リンパ液の循環が低下したためと思われます。
→ ・ 特に柔らかくないイスの場合、患部の凝感覚というより鈍痛感が強くなる。45度以上背もたれにすると、痛み・違和感等が解消される。
→ ・ 仰向け・うつ伏せになると、ほんの数秒で解消、数分休むだけで、完全に回復するので一般的な“凝り”ではなさそう。
→ ・ “コリ、凝”の主要な原因は、①ストレス等による血流の滞り、②筋肉の硬直・疲労、③自律神経失調症、④胃腸障害以外に、⑤末梢神経が圧迫されたりダメージを受けると、それ自体が痛みやしびれを脳に伝える神経であるため、その場所がジーンとしたり、違和感が生じる。⑥猫背のように姿勢が悪い。
→ ・ 当方の背中の違和感痛みコリのような感覚の原因は、症状からして上記の①②⑤の複合と思われます。
→ ・ 解消法として、背筋のマッサージ、ストレッジ、入浴などによる血流増進、(首、背中、腰にかけてゆるやかなS字カーブを描いて寝れる高反発マットレスの使用)、神経細胞の修復に欠かせない成分のビタミンB16、及び筋肉疲労に有効なビタミンB1の積極的な摂取が有効。
・ 8週間目になると、寝返り時の痛み、背中の肋骨骨折部分のコブになったゴリゴリ感と、寝た直後の圧迫痛は完全に解消。 背中の患部を押したり、硬い背もたれに寄りかかると相変わらず痛い。 患部の凹みも変わらず。
・ 〃 、奥武蔵自然歩道の天覧山(約100m登り)日和田山リハビリ登山と日本一のヒガンバナの“巾着田公園”へ出かける。 何の違和感もなく、久々の快適なハイキング等を満喫出来ました。
・ 只、電車の座席に座り続けると患部の違和感・痛みが生じるので、空いた車中では45度程背にもたれ、違和感を回避した。
・ 翌日、僅かに患部の違和感を感じた事が二度程ありましたが、翌々日には解消。
・ 9週間経過後のレントゲン検査でも、順調に修復してるようですが、まだ完全な状態ではないので、無理は禁物とのことで、一月後の検査後確認できるまでは、フルマラソン等は自粛。 ジョギングと軽めのハイキングで、運動能力回復を行うことにし、早速高尾山ハイキングに出かけました。
・ 標高差400mの非常に歩きやすい高尾山でのゆっくりペースでのハイキングでしたので、下山まで全く患部等の痛み・違和感などありませんでした。
・ 患部の痛みや違和感のない五体満足な状態での、軽ハイキング、自由に歩けること、豊かな自然を身をもって味わえることの有難さを、ひしひしと感じながらの肉体に感謝しながらの登山でした。
・ 帰宅後と翌日、背筋の疲労感と違和感がありましたが、翌々日には完全に回復し、一安心。
・ 先週高尾山への、リハビリハイキングが全く快調でしたので、翌週も一昨年から予定していた、“紅葉最盛期の“姥ヶ平”のヒョウタン池での真っ赤に染まる紅葉と湖面に映った茶臼岳”の写真を撮りに、標高差約500mの那須岳リハビリハイキングに出かけました。
→ http://yama-heiwa.moo.jp/sub-1-mt-1-24-nasudake.html
・ 約6時間のゆっくりペースでの登山でしたので、患部の痛みや違和感等もなく、素晴らしい紅葉を味わうことができました。
・ 今回のハイキングも前回同様、帰宅後と翌日、背筋の疲労感と違和感がありましたが、翌々日には完全に回復しました。その他の部位は全く快調でした。
* 三か月経過
・ 怪我から三か月目に、赤城山ビハビリハイキング出かけました。 標高差約500m、3時間の手ごろなハイキングで、今回は背筋の疲労感や違和感は全く感じないで済み安心しました。
・ 三か月目のレントゲン検査で、順調に回復してるとの診断でした。 写真をよく見ると骨折部位を仮骨が包み込んでる状態が確認できました。
・ 第7・8番肋骨のギャップが少ない骨からしっかり包んでましたが、ギャップが2mm以上ありそうな9・10番はまだやや薄い感じでした。
・ 強い負荷や衝撃がかからないような運動なら、OKとのことで、無理のない運動を徐々に始めることにします。
・ 完全に硬化した骨になるには半年以上かかるようなので、気長に完全復調、超回復を目指して日常生活を過ごしたいと思います。
・ 三か月経過後、半年ぶりのマラソン大会参加の許可が担当医から得られましたので、フルマラソン走ってきました。
・ 患部に負荷・振動が掛からないよう、ピッチ・猫足走法で無理せずに、いつもより1時間ゆっくりと、関門ギリギリ通過での完走を目指しての参加としましたので、完走後も特に患部の痛みや違和感等無く、ただ背筋の疲労感のみで済み、安心しました。
・ その後、雲取山登山でも、背筋の疲労感以外は特に異常は生じなかった。
・ 缶ビール一箱(350ml24本:8.4Kg)を少し持って移動したところ、その時は違和感はなかったが、2時間ほど経過してから違和感を生じ、10日間ほど違和感が継続したので、重量物はまだ持たないことにしました。 仮骨がしっかり固まるには六ヶ月程かかるとの診断でしたので、無理は禁物と認識しました。
* 四ヶ月経過
・ 先月に続きフルマラソン参加、今回も前回同様、関門ペースのゆっくりランで完走、背筋の疲労感がかなりありましたが、患部の違和感は生じづに済み、安心しました。
・ ややきついアップダウンのある佐野フルマラソンを、以前のペースで完走出来ましたが、背筋の疲労感がかなりあり、患部の違和感も生じましたが、今回は数日で解消しました。
* 五ヶ月経過
・ はが路フルマラソン参加。今回は、ほぼ平坦なコースで、関門ペースのゆっくりランで完走。背筋の疲労感は少しだけ、患部の違和感も生じずに済み、安心しました。
・ 年の瀬マラソン in 所沢フルマラソンに参加、完走。 新年初マラソンとして、1月7日に稲毛海浜公園フルマラソン参加完走、先々週に続いての、肋骨骨折から5ヵ月経過でのリハビリフルマラソン。
・ 今回も走り終わるまでは、何の違和感もありませんが、走り終えると、患部の違和感はほとんど感じませんが、相変わらず背筋の疲労感はまだかなり生じました。
・ 原因は、骨折以来、上体のひねりや重量物を持つことを、痛みや違和感があるまではしないように、医者から何度も言われており、一度重い物を持った後、10日間ほど、痛みが生じたことがあったので、背筋運動、腹筋運動、ヨガなど、ほとんどしていなかったせいで、すっかり背筋筋肉が衰えてしまったせいだと思われます。
・ 今後は、徐々に背筋強化運動を始めようと思いました。
* 六ヶ月経過
・ 3週間前の稲毛海浜公園フルマラソンに続き、勝田全国フルマラソンに参加、今回も怪我前のタイムで完走。運動能力的には、足の疲労感もなく、タイムも今回も怪我前の状態に完全回復。
・ 今回は走り終わった後も、患部の違和感もなく、背筋の疲労感とコリ感が怪我後の運動で、初めてあまり感じなかったので、大いに助かりました。
・ 今までは登山後や完走後、帰りの車中で30分以上ジーッと座ったままではいられず、もんだりストレッジ等で苦痛を和らげ、翌日まで背筋の疲労感とコリ感で、非常に苦痛でしたが、今回は非常に軽くなり楽でした。翌日は、背筋の疲労感が生じましたが、数日で解消しました。
・ 背筋の疲労感とコリ感の原因は、骨折以来、背筋運動、腹筋運動、ヨガなど、ほとんどしていなかったせいで、すっかり背筋筋肉が衰えてしまったせいだと思われたので、先々週から少しづつ腕立てや腹筋背筋運動を始めた成果が出たのだと思われます。
・ 半年ぶりの鉄棒、怪我前は8回出来ていた懸垂は、まったくできないばかりか、ぶる下がることも出来ず、辛うじて足をつけて、体重を半分軽くしてやっとぶる下がれる状態でした。
* 七ヶ月経過
・ 先月の勝田全国フルマラソンに続き、熊本フルマラソンに参加、今回も怪我前のタイムで完走。運動能力的には、足の疲労感もなく、タイムも今回も怪我前の状態に完全回復し、今まであった背筋の疲労感とコリ感が減少し、走り終わった後も、さほど感じなくなりました。
・ 先日の健康診断時の胸部レントゲン写真を見ると、骨折3ヵ月後の写真に写っていた、骨折ギャップ部分の仮骨の部分が、白色化しており、順調に本骨になってきているのが分かりました。
・ 鉄棒のぶら下がりが徐々に出来るようになり、3週間前の数秒間から、30秒出来るように回復してきましたが、まだ懸垂はできません。
* 一年 経過
・ 一年が経過した今、改めて思い出すと、危機一髪から生還でき、後遺症もなく、日常生活の支障だけでなく、自由に登山やマラソン等ができるようになったことに、大いに感謝の念でいっぱいです。
・ 大怪我後、運動機能等は約4ヵ月で以前の状態に戻りましたが、終日登山やフルマラソン後の患部の筋肉の疲労感は非常に強い状態が半年続いてました。
・ 7~8ヵ月経過して、ようやくフルマラソンや登山後の患部の疲労感が軽くなりはじめ、1年経過した先日の木曽駒ケ岳・宝剣岳・空木岳の一泊縦走登山も、さほどの背筋の疲労感や違和感は生じなくなり、大いに助かりました。
・ 鉄棒のぶら下がりも1分程出来るようになり、懸垂も以前の4分の一程度の1~2回出来るようになりました。
・ まだ、患部の背中の凹みは残り、上半身の柔軟性はまだ以前の状態までには戻っていません。
・ 今後は、以前以上のペースで、山旅やマラソン等を楽しみたいと思います。
・ 健康の有難さを改めてしみじみと味わい、何らかの形で社会貢献に努めたいと思っています。
* 一年半 経過
・ 一年半が経過、一年経過後とほぼ同様な状態で、運動機能等は怪我前の状態に戻って、終日登山やフルマラソン後は、足腰などの疲労感はほとんど感じないベスト状態ですが、背中の“コリ”感が半年前より強くなりました。 懸垂も、相変わらず、1~2回がやっとの状態のままです。
・ 原因は、背筋の筋肉量低下による疲労だと思っていましたが、筋肉機能低下ではなく、“筋膜”の委縮や癒着によるコリだったと分かりました。
・ 肋骨骨折により、無意識にかばったり、姿勢が悪くなって、筋膜が委縮し、長時間の運動時に凝り感が生じていたと思われます。
・ 今後は、“筋膜リリース”を行うことにします。
* 二年 経過
・ 二年が経過、一年半経過後より、終日登山やフルマラソン後の、背中の“コリ”感が半年前より軽くなりました。
・ しかしまだ、“ファシア”、“筋膜”の委縮や癒着と、背中側の肋骨陥没による、バランスズレの影響で、凝り感が生じているようです。
・ 肋骨骨折により、無意識にかばったり、姿勢が悪くなって、筋膜が委縮し、長時間の運動時に凝り感が生じていたと思われます。
・ 今後も継続して、「筋膜リリース」ができるアイテム「グリッドフォームローラー」等も購入して、“筋膜リリース”を行うことにします。
参考資料 : 【 筋膜 】
・ 筋膜とは筋肉を包んでいる膜で、身体全体にはりめぐらされています。筋繊維や器官、神経などとも連結していて三次元的に全身を覆っており、第二の骨格1)とも呼ばれています。
・ 筋膜は浅筋膜(せんきんまく)、深筋膜(しんきんまく)、筋外膜(きんがいまく)、筋周膜(きんしゅうまく)、筋内膜(きんないまく)と連続して層になっており、すべての筋組織はお互いに滑りあうように動きます。
・ 筋膜には筋肉を保護する作用、筋収縮時の滑りを助ける作用、血管や神経、リンパ管を支えて通過させる機能があります。
・ 筋内膜以外の筋膜はコラーゲン繊維とエラスチン繊維でできており2)、コラーゲンとエラスチンはお互いに協力し合って身体の形を整えたり、身体の動きに合わせて形を戻したりしています。
・ 筋膜に機能異常がみられると、本来はサラサラの水溶性の基質が粘土の高い状態になり、筋膜全体の滑りが悪くなります。また、筋膜を通っている血管や神経、リンパ管などの通過部分が圧迫されて循環障害などが起こります。
・ 筋膜自身はコラーゲンでできており、85%が水分です。
・ 水分の枯渇やストレス、同じ姿勢での長時間作業(パソコンやデスクワークなど)、筋肉の柔軟性の低下などにより、筋膜同士が癒着してしまい、筋肉自体の動きを阻害してしまいます。
* 非対称な姿勢や動作をとり続けることや同じ姿勢を長時間とり続けること、怪我などによって身体の一部に負担がかかり、身体がアンバランスな状態となると筋膜が自由に動けない状態になります。すると筋膜のよじれが生じて筋膜と皮膚・筋肉との間の滑らかな滑りが失われます。
・ 筋膜のよじれができると、コラーゲン繊維とエラスチン繊維が一部により集まり、本来はサラサラの状態が粘っこくなってほどけなくなります。
・ 筋膜は全身につながっているので、ほかの筋肉や筋繊維にまで動きの悪さが波及し、痛みや筋力の低下、柔軟性の低下、運動パフォーマンスの低下、日常生活活動の低下がみられるようになります。
※ 筋膜リリースとは
・ 筋肉がスムーズに動くためには、筋膜の滑りの良さが必要です。筋膜を柔らかくし滑りを良くして、解きほぐすことを「筋膜リリース」と言います。膜はがしと呼ばれることもあります。筋膜リリースを行うことにより、筋肉の柔軟性を引き出し、関節の可動域を拡大します。
・ 筋膜のよじれやねじれを解消して、正しい筋と筋膜の伸長性と筋肉の動きの回復を促すのが筋膜リリースです。
・ 筋膜リリースはストレッチのようにある一定の方向に伸ばすのではなく、筋膜をさまざまな方向に解きほぐしていくことです。
※ ファシアとは
・ ファシアとは、筋肉をとりまく筋膜だけでなく、私たちのカラダの臓器や骨、血管などを包む、膜のこと。 腱、骨や内臓を包む膜も含むカラダのすべての膜をfascia(筋膜)といいます。
・ 筋膜は膜状の結合組織で、骨や筋肉、内臓、神経などを包んでそれらに形を与え、支え、つないでいます。
・ 今までは筋肉の痛みだと思っていたもの が実は筋膜に問題があることが分かってきて痛みの治療法も日々変わってきています。
・ 筋肉を包む膜を限定して表現する場合はmyofascia(筋筋膜)といいます。
・ 運動不足や長時間の不良姿勢が続くと、細胞外基質の流動性が低下してドロドロになり、コラーゲンに糖質がくっついてべたべた絡み合い、筋膜の伸縮性が失われていきます。
・ 凝りや身体が硬くてうまく動けないということが起きてきます。
~ 引用元
・ 筋膜リリースの効果と方法 | 健康長寿ネット
・ 筋膜リリースとは? | トリガーポイント? 公式サイ
【 参考資料 】 ~ (山の遭難事故と対策・山岳保険)、「骨折バイブル、フリー辞典等」より抜粋。
1.《 山岳遭難事故予防対策 》
中高年登山者の増加により、遭難の件数も増え続けています。 遭難者を年齢別に見てみると、毎年約8割が中高年者で、特に55歳~69歳までの人。
原因の多くは、転倒、転落、滑落、道迷い。 日頃の運動、健康管理とともに、登山の知識や技術を学ぶことで遭難の危険を減らしましょう。
(1)原因&対策
① 転落・滑落
・ つまづき、浮石に乗る、滑る、バランスを失う等で転落・滑落事故。難所を通り過ぎて一瞬ほっとした所での事故発生も多い。
* 常に慎重に行動する。
* 日頃の運動、健康管理を。
* 危険箇所では細心の注意、気の緩みに注意。
* 雪渓ではアイゼンを。
※ 転倒予防・安全・足のダメージ予防歩行の基本
① 常に歩幅を短く、段差の小さい場所を歩く。
② 足底全体 ~ つま先から着地する。
③ 体の中心内側、やや前に重心を。
② 道迷い
・ 遭難者数全体の約4割。 「このまま進めば目的地に着くはず」といった思いこみ。
* 地図とコンパスでこまめに現在地等を確認。
* 道標や目印を見落とさないように、分岐点に注意。 (踏み後が薄い登山道では、数十m毎にあるリボン目印を確認。獣道風になったり、踏み後が消えた場合は、戻ること)。
* 「おかしい」、と感じたら引き返すこと!!
* 一旦深呼吸して自分の気持ちをリセットする。焦り心を鎮める。 一息入れ冷静に周りを観察し、目印を見つける。
* 現在地が分かっている場合、最後に現在地を確認した場所まで引き返すこと。
* もしヤブなどに入りこんでしまったら、できる限り安全なルートを探りながら尾根上へ向かって登り、見通しのきく地点まで登る。
* 尾根の高い方を目指して登ること。
* 絶対に沢を下らないこと。
~ 道迷い遭難者のほとんどが、沢のほうが下りやすそうだと楽な方に考えてしまい、沢を進むにつれて険しくなり、滝や崖が現れ立ち往生、無理をして滑落、遭難発生の最悪のパターン。 怪我さえしなければ、発見・生還率が非常に高い。
* 状況が良くならないときは待機かビバークをする。日暮れで道が分からない場合は、早めに「ビバーク」する。
* 日没後に無理して行動するより、山中にとどまり、体力を温存して朝を待つと判断したほうがより安全。
* 道を探すには、広葉樹などの自然林ではなく、スギなどの人工林を探すと良い。林道は植林した場所に作るため。
③ 高山病、体調不良
・ 2000m以上の山でも高山病。疲労や発熱、吐き気、頭痛などの症状になる。
・ 富士山登山者の約5割、3千m級高山で約3割が高山病症状をきたす。
* 睡眠不足での登山を避けること。弾丸登山を避ける。体を高度に慣らす。
* 体調不良が続く場合は一度高度を下げる。
④ 脱水症
・ 何らかの要因により体内の水分とミネラルの一つであるナトリウム(塩)が不足している状態を指す。
・ 身体から水分が失われるだけではなく、電解質も同時に失われた状態」のこと。
・ 正常値(成人では体重の約60%、小児では体重の約80%)以下に減少した状態を指す。
・ カリウムイオンやカルシウムイオンが不足すると、神経や筋肉に悪い影響が出てきて、脚がつったり、しびれや脱力が起こる。
・ 汗には水分だけでなく塩分(電解質)も含まれていて、この両方が失われることで脱水症になります。脱水症を放っておくと、熱中症・熱射病へと症状が移行する。
※ 種類
① 低張性脱水(体液の浸透圧が低くなるタイプ)
~ 水分と一緒に血液中のナトリウムが不足してしまう状態。長時間のスポーツなど、発汗をともなう際に発症しやすい。
② 高張性脱水(体液の浸透圧が高くなるタイプ)
~ 体内の水分だけが不足する状態。 自分で水分補給ができない乳幼児、高齢者に発症しやすい。
* 途中でトイレに行かなくても済むように水分摂取を控えたり、荷物を軽くするために携行する水分を制限することが、脱水症のリスクを高くする。
・ 歩行ペースが乱れることを避けるために水分補給を怠る人も多く
・ トレイルランニングでは、通常の登山より発汗量が多いうえに、荷物を軽くするために携行する水分を制限から、特に注意を。
・ かくれ脱水:脱水症の一歩手前で症状が出ていないのが「かくれ脱水」。 呼気から失われる水分(不感蒸泄)。 山歩きは脱水症になりやすい。
* 山での「かくれ脱水」を見つける6つのサイン
~ 何となくカラダがだるい、足がつる、食欲がない、ペースが落ちて集団から遅れ始める、いつもよりも尿が少ない、イライラする。
・ 日常生活では、気温の高いときには15~20分ごとに給水休憩をとったり、1回200~250mlの水分を時間に2~4回に分けて補給を。
・ 運動量が多い場合は、糖分の含んだ水分を補給すると、疲労の予防にも役立つ。
* 給水は、こまめ、早めに。山に登る前に500mlほどの水分を摂り、最低2?の水分を携行。
30分おきに200~250mlを目安に水分を補給し続ける。
山では50分歩いて10分休むというペースが一般的、夏は、25分歩いたら5分の休みを取り、その間に水分を摂る。
* 喉の渇きを感じてからでは、遅すぎます。(ほとんど汗をかいていない状態でも、胃からの吸収速度以上に水分蒸散が多い為)。
* 冬期の脱水に注意。
~ 体温が低下すると,水利尿の抑制作用が働き、多尿状態となり、浸透圧が上昇、血液がドロドロ状態となってしまう脱水状態を引き起こしてしまいます。保温対策をぬかりなく実施することが大切です。
* 体力が落ちないように食べ物からエネルギー源となる糖質を適宜補給すること。糖質を摂るとカラダの主要なエネルギー源である体脂肪(カラダに蓄えている脂肪)を使いやすい体内環境が整います。
糖質は、アメやチョコレートのようにすぐにエネルギー源になる糖類、おにぎりやパンのようにゆっくりエネルギー源になるでんぷん類を組み合わせると効果的。山では最低でも2時間に一度は糖質を摂るようにします。
* 直接触れるウェアは、かいた汗を効率的に蒸発させる吸湿や速乾性に優れたものを選んでください」。
* スタート地点では、少し肌寒いくらいの服装を。暑くなったら服を脱いで発汗を抑え、寒くなったら服を着る。
* 飲酒は、アルコールによる抗利尿ホルモンの抑制作用によって、尿の排泄の回数が多くなり、脱水傾向となってしまう。 水分補給の代わりにビールやコーヒーを飲んでも、脱水作用によって逆効果。
⑤ 低体温症
・ 低体温症(中心体温が35℃以下になり、生体活動の維持不能状態)。悪天候で行動不能になり、ビバーク中に疲労凍死も。
・ 夏山でも強風雨で体温奪われ、低体温症も。
* 防寒対策、濡れた服を着替える。
⑥ 落石
・ 特に雪渓の落石が危険。
* 落石の可能性がある場所を通る際には上部を警戒、休憩禁止。
* ガレ場・岩場では、ヘルメット着用も。
(2)予防
・ 普段から運動習慣を身に着け、体力維持・増進に努め、正しい食生活習慣をし、健康管理をしっかり維持するとともに、登山の知識や技術を学ぶ
・ 特に登山開始前は体調良好、体力充分な状態であること。
・ 体力不足では、長丁場の行程で疲労が蓄積して、足のふんばりが効かず、注意力が散漫になって転倒、転落、滑落を引き起こす原因となる。
・ 余裕を持った登山計画、好天以外は計画延期、現地での天候、体調に応じた安全行動をとる。
・ 歩きながら、行動食を取り出す、食べる、歩きながらウエアを脱ぐ、 歩きながら写真を撮る、歩きながらおしゃべりに夢中になる、等をしない。
・ 自分の現在の体力、技術力を決して過信しないで、客観的に冷静に判断すること。
・ 縦走の場合、予備日組込む。
* 過激・危険な登山をしないこと。
以前、NHKの番組「クローズアップ現代」で「夏山トラブルに注意! ネット時代の登山ブーム」で、「ネットで記録争い? 過熱する登山者たち」があり、記録を競い合う風潮を生むなどのリスクを生み出しているとのこと。
・ 『ヤマレコ』のトップページにある「話題の山行記録」欄に掲載されアクセス数、拍手増狙いのため、過激な登山行為が増えており、遭難事故等に繋がるリスクの増大が問題。
・ 『ヤマレコ』のユーザーで遭難死した人が数人確認出来るようです。
・ 「自己顕示欲充足システム」に乗せられないこと。
(3)装備品
A: 予防用品
・ 地図(予備も)
・ コンパス(予備も)
・ GPS付スマホ、高度機能付腕時計等(予備バッテリーも)
・ ライト(予備も)
・ 予備メガネ
・ 食事、行動食
・ 飲料水
・ 雨具兼防寒着
・ ザックカバー
・ 帽子、手袋、靴下、手ぬぐい、ティッシュペーパー等
・ ストック
・ 使い捨てカイロ
・ お金
B: 遭難・非常用装備品
・ 登山届の提出
・ 笛
・ ツエルト(ツェルト)やエマージェンシーシート
・ 非常食(飴、チョコレート、干しブドウ等)
・ 非常飲料水(OS-1等)
・ 緊急用品パック
・ 保険証
・ その他:ロープ、赤布、テープ、点滅灯、ライターなど。
* ネンザの場合、ネンザした関節が動かないよう、タオル、テーピングなどで固定。足首をネンザし、靴を履いたまま下山する必要があるときは、靴の上から固定。
・ 骨折の場合も、患部を固定。
・ 副木やその代わりなるもの(折たたみ傘やストックなど)をあてて固。タオルや衣類などクッションとなるものを巻きつけて、患部を押さえつける力が均等に分散させる。患部の上下の間接までを固定する。
※ 要点
* 山の事故を防ぐ大きなタイミング
~計画段階で事故を防ぐ。
・ 適切な山、適切な時期、適切なコース、適切なメンバーで。
・ 出発段階で事故を防ぐ。
・ 悪天候などでは中止を。
~ 現地で事故を防ぐ
・ 奥に進めば進むほど、引き返すのが難しくなる。
・ 悪天候などになる前に計画変更、延期。
* 予防対策
・ 軽量化に勤める。
・ 最後まで同じペースで歩くこと。下山に事故が多い。
・ 登山届けを必ず出す。
・ 引き返すことをネガティブにとらえない。
・ 山は逃げない。
* 遭難時の対応
・ 諦めない。必ず下山できると信じること。
・ 体力の温存。 パニックになって動き回り、体力を消耗させない。
・ 少しでも雨風をしのげる場所に移動し、ビバーク、天候回復を待つ。
・ 通信可能な場合、スマートフォンから110番通報し、案内にしたがって、位置情報を送信。
・ 捜索ヘリコプターの行動原則を知っておく。
~ はじめに遠巻きで飛ぶ。ヘリが来ているぞと遭難者に知らせ、次に一つずつ谷、尾根を見ていく。
このときまでに、上空から視認しやすいところに出て、目立つもの(森の中=白色布、岩山=赤布、ライト点滅)を振る準備をしてもらうよう誘導している。
* 体脂肪
・ 体脂肪は、身体を動かすために必要なエネルギーを備蓄として溜め込む働きをしてる。
栄養が足りなくなった緊急時などには、身体に溜め込んだ体脂肪を燃焼して予備のエネルギーとして活用。
食料が安定して手に入れられなかった大昔は、体脂肪が生きるために非常に重要だった。
・ 脂肪は、寒さから身を守る、免疫を強化する。
・ 体脂肪率(%) = 体脂肪の重さ(kg) ÷ 体重(kg) × 100 。
・ 男性 : 体脂肪率15~20%、女性:20~25%が「普通」。
男性 : 25%以上、女性:30%以上が「肥満」。
男性 : 10%以下、女性:20%以下が痩せ。
・ 肥満判定は「体脂肪率」、以前は BMI(=ボディマス指数)。
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m) 理想的なBMIは「22」。
* 体脂肪の熱量
・ 内臓脂肪 1g=7,000kcal (体の脂肪には約20%の水分が含まれてるので、9千Kcalの八割分)。
・ 成人男性の一般的な体脂肪熱量は、60Kg×15%×7,000Kcal≒6万 Kcal
・ 基礎代謝量は
基礎代謝量の計算式
【体重】×【基礎代謝基準値】=【基礎代謝量】
基礎代謝基準値は男女とも30 ~ 60才代で約22。
体重60Kgでは約1,300 Kcal/日
∴ 生存可能日数≒46日
* 体脂肪を有効に利用する方法
・ 体脂肪は、余った栄養分を体内に貯めこんだ固形燃料のようなもの。
・ 脂肪は遊離脂肪酸という形に分解しないと燃やせない。
・ 運動をしてエネルギーが必要になると交感神経が活発になり、リパーゼという酵素が活性化され、中性脂肪を遊離脂肪酸とグリセロールに分解し、エネルギーとして利用される。
・ メカニズム
① 有酸素運動、無酸素運動実施 ⇒ アドレナリン、成長ホルモンを分泌。
② アドレナリン・成長ホルモンが褐色脂肪細胞を刺激。 ⇒ 褐色脂肪細胞が脂肪燃焼リパーゼを分泌。
③ 脂肪燃焼リパーゼが血流で全身の白色脂肪細胞に到達。 ⇒ 溜まった脂肪が遊離脂肪酸に変換される。
④ 遊離脂肪酸が血流により全身の細胞のミトコンドリアに作用。 ⇒ 遊離脂肪酸をミトコンドリアに取り込む。
⑤ ミトコンドリアで遊離脂肪酸をATPに変換。 ⇒ エネルギーや体温維持などに使用される。
・ 着火剤
脂肪は石炭、糖質は丸めた新聞紙、麦わらのようなもの。 石炭着火には最小限の着火剤が必要。
体内脂肪は、小さなダルマストーブのようなもの。最初の石炭が燃え尽きてしまうと、灰が溜まって空気が火格子から入らず新たな石炭を入れても酸素不足で消えてしまう。
灰を落としてから再び最初から着火剤の細い燃えやすい割りばしや紙くず、ダンボール等に火をつけて石炭に着火させることを繰り返す。
糖質(炭水化物)飴玉、チョコレート等を、朝 ~ 夕方まで約 3 時間毎に、水と一緒に少しづつ分けて食べること。
一日分で約150Kcal必要。
板チョコレート1枚: 50g 300 Kcal、 飴ダメ 1個 : 15 ~ 30Kcal。
∴ 負傷してなくて、気象条件が良ければ(風雨にさらされなく低体温症回避)水分(沢水)と、脂肪燃焼助燃用糖分があり、生きようとする意識があれば、40日間は生きられる。
1週間分では、板チョコ約4枚、きのこの山等2箱(一箱 約 500Kca/80~100gl)スポーツようかん2箱(1箱 (40g5本入り)×110Kcal≒550Kcal)のいずれかが必要。
参考引用HP : 皮下脂肪の落とし方は脂肪燃焼のメカニズムを理解しよう | ダイエットなら
・ 脂肪燃焼させる効果的な運動方法は?【筋トレより心拍数!】 | ダイエット
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◎ ~ 過去の道迷いによる遭難事例など | 豊川山岳会
◎ ~山岳遭難顛末記~ 御池岳ゴロ谷での6日間 - 2012年07月16日 [登山 ..
・ 金糞岳遭難記(読者レポート) - やましじみ
・ ビバーク体験記。(前編) 遭難状態の私はこれで下山が出来なくなりました ...
・ 単独登山での遭難体験記 遭難で学んだ山の恐ろしさ | 登山初心者のために
・ 遭難者発見 : Camel Blog
・ 私の遭難体験記 - 三重の滝紀行
・ 【遭難】波乱万丈に満ちた、初の船形山 登山記【未遂】 ※長文です
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◎ 山岳遭難から1週間、74歳男性を無事救助 TBS NEWS
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2.《 骨折 》
・ 骨が折れること。また、骨にひびが入ったり、その一部または全部が折れたりすること。 傷口が開いていない場合を閉鎖性骨折・単純骨折、傷口が開いている場合を開放性骨折・複雑骨折とよぶ。
1.骨折の分類
骨折にはその状態により治療法が大きく異なることから、様々な分類が為されている。
(1)原因による分類
① 外傷骨折
健康な骨に対して外力が加わったことによる骨折を指す。事故による骨折などはこれに分類される。なお、骨折の直接原因が外力が加わったものであっても、病的原因がある場合には病的骨折に分類される。
② 疲労骨折
健康な骨に対して繰り返し外力が加わったことにより、疲労が発生して起きる骨折を指す。なお、一度あたりにかかる外力は骨の耐久度以下のものであるにもかかわらず疲労により起きるため、不全骨折(亀裂骨折)となりやすい。
③ 病的骨折
部位による分類
(2)骨幹部骨折
骨の中央付近における骨折を指す。
① 骨端部骨折
骨の端部における骨折を指す。1つの骨につき端は2つあるので、遠位端骨折及び近位端骨折として区別される。上下肢(手足)においては体幹に近い方の骨端を近位端、遠い方の骨端を遠位端とし、体幹部では口に近い方の骨端を近位端、肛門に近い方の骨端を遠位端とする。
② 関節骨折
関節部における骨折を指す。脱臼骨折などが典型例である。
(3)完全性による分類
① 完全骨折
完全骨折とは骨が完全に連続性を失っている状態を指す。一般的な骨折とはこの完全骨折を意味する。
② 不全骨折
不全骨折とは、何らかの理由により骨が連続性を完全に失わない状態の骨折を指す。いわゆる骨にヒビが入っている状態である亀裂骨折や、緻密層以下の部分が離断しているにも関わらず骨膜に損傷がないため、外形的には変化が見られない骨膜下骨折などがこの不全骨折の典型例である。
(4)開放性による分類
① 閉鎖骨折(単純骨折)
閉鎖骨折とは骨折部が体外に開放されていない状態の骨折を指す。複雑骨折に対比して単純骨折とも呼ばれる。この場合、骨折部に細菌が感染する危険性が低いため、筋骨格系の治療のみとなる。
② 開放骨折(複雑骨折)
開放骨折とは骨折部が体外に開放されている状態の骨折を指す。緊急手術を行わなければ出血多量や感染症により、ほぼ100%の確率で死に至る。この場合、露出することにより骨折部に細菌感染が起こる可能性があるため、治療が複雑となることから複雑骨折と呼ばれることもあるが、複雑に骨折している(複数箇所の離断が見られる)と誤解されることも多いため、開放骨折の語が用いられることが多い。この場合、筋骨格系の治療のみならず、感染に対する治療も行われる。
(5)骨折線の数による分類
① 単独骨
単独骨折とは、1つの骨が1か所でしか離断していない状態(骨折線が1つしかない状態)の骨折を指す。なお、複数の骨が骨折していたとしても、1つの骨につき1か所しか離断していなければ単独骨折である。
② 複合骨折(重複骨折)
複合骨折とは、1つの骨が複数箇所で離断している状態(骨折線が複数存在する状態)の骨折を指す。一般的には複雑骨折と混同されることもあるが、前述の通り、複雑骨折とは開放性を持つ骨折を意味している。重複骨折と呼ばれることもあるほか、特に細かく離断している場合には粉砕骨折と呼ばれることもある。
《 治癒過程 》
炎症期 → 修復期 → リモデリング期 というように3つの治癒過程を経て完治へと向かう。
骨というのは皮膚や筋肉などと違い、骨自体を再度形成する。
痛みは、骨折の治癒過程と関係していて炎症期、修復期、リモデリング期という3段階の状態によって変わる。
① 炎症は、骨折して2日から3日でピークとなり完治するまでには数週間かかる。
② 骨折から数日のうちに修復期が始まってこの期間は、数週間から数カ月も要すると言われてる。 通常3週間~6週間。
③ 元の正常な状態に骨が修復される時期をリモデリング期と言う。 数ヵ月要す。
痛みは軽くなっていくが、押すと痛みが出る場合もある。 骨密度の低い外仮骨が、徐々に再吸収され強い通常の骨に置き換わる。
※ 《 整形外科などで参考にされている骨の部位・種類による癒合期間の目安 》
『 骨折部の治癒過程の目安 』
① 第1期(骨折血腫期)8~10日
・ 骨膜・骨髄・筋肉・血管が損傷され、血腫を作る → 損傷血管が収縮して出血が止まると炎症が起こります。
・ 血腫は組織化 → 骨膜肥厚 → 血管が多くなる → 細片の骨髄は血液と混じって灰白色の組織に変わる → 凝固した血液は赤色の組織となる → 小骨折片はこれら増殖した組織の中に埋もれる。
② 第2期(軟仮骨形成期)10~25日
・ 増殖した組織は周囲と明らかに区別し得るようになり、白みがかって線維軟骨の硬さになる(初期仮骨)→ 骨膜を通じて癒合する。
③ 第3期(骨芽細胞増殖期)20~60日
・ この期間は年齢や健康状態により異なる。初期仮骨は縮小 → 全体が骨になる(骨海綿質の性質も持つ)。
④ 第4期(硬化期)50日~6ヶ月
・ 海綿骨様仮骨は硬い骨に変わる(終末仮骨)
⑤ 第5期(改変期)4~12ヶ月
・ 正常な骨膜に包まれた完全な骨となる。
『 骨の構造による癒合の速度 』
・ 海綿骨: 6週
・ 緻密骨: 9~18週
・ 肋骨の癒合期間: 3週間。
* 注意: 全治○週間と診断された場合、その時に医師は、患者の年齢や既往歴・体力・生活習慣、骨折の部位、種類、軟部組織の損傷、合併症などを考慮して治療方針を決めるので、医師の指示に従い、自己判断しないこと。
《肋骨骨折》
・ 肋骨は12本から構成されており、胸骨という胸の前の骨と接続して胸郭を形成しています。
・ 胸郭は息を吸ったときに広がり、吐いた時に縮み、衝撃を受けた時には撓んで力を吸収します。
・ 肋骨は胸郭を形作る骨で、呼吸によって動く。
・ 肋骨骨折とは左右に12本×2=24本ある肋骨のうちのどれかが骨折した状態。
・ 第一肋骨~第七肋骨は胸骨外側縁と接しており完全に胸部を覆っているのに対して、第八肋骨~第十二肋骨は胸骨と接しておらず前腹部は開いている。
・ 上から数えて、第4~8肋骨が最も骨折の発症ケースが高い。
・ 肋骨の役割は、体内の内臓器官(肺、心臓、肝臓等)の保護。
・ 脊椎から内臓を取り囲む形で付いて外界からの衝撃から内臓を保護する役割を果たしている。
・ 肋骨は折れやすく、治りやすい骨。 骨折すると痛い。
・ 高齢者、骨粗鬆症者等は、くしゃみで肋骨骨折の可能性もある。
・ 疲労骨折:正常な骨に通常は骨折を起こさない程度の負荷が繰り返し加わった場合に生じる骨折で、スポーツの負荷が繰り返し同一の骨にかかる、マラソン競技、ゴルフなどで発生し易い。
・ 検査・診断 : 斜位の肋骨X線撮影、胸骨骨折では胸骨の側面撮影が、それぞれ診断に有用。
肋軟骨部の骨折はX線で確認することができず、軽度の肋骨亀裂骨折(ヒビ)では、X線上で異常を認めないこともある。
肋骨は特有の湾曲した形状であることから骨折部分の確認が難しくなるケースも。
X線で不鮮明な場合、エコー検査、CT,骨シンチグラフィーなどの検査が有効。
・ レントゲンで診断するというよりは症状から骨折やヒビがあるかを判断する事が大切。
骨折の症状 ~ 押すと痛い、深呼吸で痛い、咳、くしゃみで痛い、寝返りで痛い。
・ 肋骨骨折に関しては特に医師の経験やスキル(技術力)も診断において重要な要素。
・ 痛みは、約2~3週間で少しずつ軽減していく。
・ 運動再開は、約4週後に痛みが完全に消失してからが良い。
1.【肋骨骨折の主な症状】
・ 骨折部位に一致した疼痛(とうつう)および圧痛(あっつう)がある
・ 呼吸運動に伴って疼痛が強まる。
・ 腫脹(しゅちょう)、皮下出血が現れ、骨折部を軽く圧迫した時に軋轢音(あつれきおん)(骨折部で骨がきしむ音)が生じることがある。
・ 上半身を捻ると胸に痛みを感じる。
・ 肋骨の骨折部位と思われる部位そのものに痛みを生じる。
・ ぶつけた部位を圧迫すると痛みを感じる。
・ 胸部打撲部位の内出血。
・ 呼吸の倦怠感、違和感。
・ 打撲部位に大きな腫れ。
・ くしゃみや、せきをすると胸が痛む。
・ 肋骨骨折で怖いのは他の内臓器官への合併症。
・ 折れた肋骨が突き刺さるなどして肺が損傷を受けると、胸膜腔内に肺から漏れた空気や血液がたまる外傷性気胸・血胸を起こし、呼吸困難に陥って、生命が危険な状態になることもある。
・ 主な合併症 ~ 血胸:肺の一部に血が溜まる血胸となり、息苦しさが生じる。酸素飽和度が90%以下となる。
当方、パルスオキシメーター(動脈血の酸素飽和度を測定するもの)測定値は、98%で正常でした。
2.治療
・ 「保存療法」が基本。 ・・・安静第一。 バストバンドで部位を固定。 消炎鎮痛薬を内服。
・ 肋骨はギプスなどで固定できる部位でない為、基本的な治療は、痛み止めと安静。
・ 単なる肋骨骨折であれば、消炎鎮痛薬の内服、冷湿布の 貼布、固定帯による圧迫固定のみで、多くは数週間で軽快する。
・ 肋骨の場合、呼吸や運動による肋骨の動きを抑える為にバストバンドをする。
・ 痛さを感じない範囲で、手足等動かす。
・ 骨折の融合は約3週間。通常2~3週間で痛みが治まる。
・ 完治までの治療期間の目安は2ヶ月程度。
3.消炎鎮痛薬
* 処方薬「ロキソニン錠60mg、市販薬「ロキソニンS」の効能効果
・ 頭痛、月経痛(生理痛)、歯痛、抜歯後の疼痛、腰痛、関節痛、神経痛、筋肉痛、肩こり痛、耳痛、打撲痛、骨折痛、ねんざ痛、外傷痛の鎮痛、悪寒、発熱時の解熱等。
* 副作用
・ 消化器症状(胃部不快感、食欲不振、下痢等)。
* ロキソニン(ロキソプロフェン)が効くまでの時間
・ 15分~60分、鎮痛効果は15分以内に効く割合約50%、30分以内約80%。
* 持続時間
・ 5~7時間の効果持続。
・ 血液中の濃度、約6時間でゼロ。
* ロキソニンの消炎鎮痛メカニズム
・ 体の中で発熱や痛みがあるときは、体内にもともと存在するプロスタグランジン(PG)という物質が患部で活動し、炎症や発熱を引き起こします。
・ ロキソニンの成分であるロキソプロフェンはこのプロスタグランジン(PG)が発生しにくくなる(生まれにくくなる)ように働くことで、結果的に発熱や痛みといった炎症が体内で起こりにくくします。
* ロキソニン・ロキソプロフェンの用法・用量
・ 15歳以上、 一日2~3回。2回以上服用するときは4~6時間、間隔をあけること。 医師の処方通り用法用量を守ること。
※ 湿布 ~ 消炎鎮痛効果。
・ 骨折1~3日目(炎症期)に生じる、炎症を押さえる効果、及び、痛みを緩和する効果。
・ 痛みの原因である骨折を治す作用はない。あくまでも骨折で生じる痛みを感じさせにくくしているだけ。
・ ① 湿布(モーラステープ L40mg)
② ロキソニンテープ
4.骨折を早く治す方法
・ 骨折部位を整復後、患部を固定、動かさずに、骨の自然治癒力によって修復されるのを待つのが基本。
・ 骨折を早く治すには、骨を構成する栄養素を積極的にとるようにすれば良い。 しかし必要な栄養素の吸収量には上限があり、過度の摂取は副作用が生じる場合もある。骨を作る速度にも限度があります。
・ 骨の主成分はリン酸カルシウム。そのため、骨形成にはカルシウム、リン、ビタミンDで、コラーゲンがカルシウムの吸収を助け、骨を修復させるので、これらの摂取が不可欠。
・ 骨折が治るスピードは、カルシウムの摂取量との関係より、骨の組織ができあがるスピード、つまり代謝の程度が重要。
・ 炎症が治まったら、リハビリ、入浴、部分浴などで血行をよく保つこと。
・ 骨密度を増やして骨を強くするには、骨内にカルシウムを定着させる必要があり、その役割は「骨タンパク質」コラーゲン。ネット状になった骨タンパク質に、カルシウムがはまり込む。
・ カルシウムの吸収を高めるには「ビタミンD」が必要で、これは太陽光を浴びることで、体内で合成されるビタミン。 回復するまでは、毎日30分 ~ 1時間、太陽光を浴びること。
・ 急激に細胞を作る速度を上げることは無理なので、適度に身体を動かして正常な代謝スピードを保つこと。
・ 最善策は、第一に、患部を動かさないこと(骨折部修復完了までの約6週間)、次項目の必要な栄養を充分摂取すること、規則正しい生活で、痛みを感じない範囲で歩行などで新陳代謝を上げること。
・ 骨折療養中でも、日中はできるだけ活動して体を動かし、患部以外は、痛みを感じない範囲で、よく動くことで全身の血行がよくなり、骨の癒合も促される。
・ 固定期間は、筋肉の等尺性運動(アイソメトリック運動)を実施する。固定が外れたら、関節運動(ストレッチ)を入浴後に行うと良い。
・ 骨折を早く治す栄養として、① コラーゲン(骨タンパク質であるⅠ型コラーゲン(ファイバープロテインの一種)の合成を助ける栄養と、カルシウムの吸収を助ける栄養素)、 ② コンドロイチン、③ カルシウム、④ ビタミンD、⑤ ビタミンC、⑥ ビタミンK、⑦ マグネシウムなど。
(1).骨折を早く治す栄養
① コラーゲン
・ 成人に必要なコラーゲン摂取量は1日あたり5gですが、骨折時にはその倍必要とされています。多くのコラーゲンを摂取することで、完治までの速さがなんと2倍から3倍になると言われています!
・ 骨量の3割を占めるⅠ型コラーゲンが、カルシウムを定着させる骨の土台を作る。
・ 補助的にサプリメントも。
・ 骨折時推奨摂取量:成人8000mg。摂取量上限:10000mg。
・ タンパク質も合わせて、骨折の患者は通常値60gの倍以上の150g取りたい。
・ ヘム鉄 ・・・ コラーゲンが細胞の中で作られた後にコラーゲン繊維となるためには、ヘム鉄が必要。
② コンドロイチン
・ 骨折時の骨の修復や傷ついた組織の修復に高い効果を発揮する。
・ コンドロイチンは、コラーゲンがつくった繊維状の土台のすき間に、カルシウムを運び、はめ込む役割をする。
・ 補助的にサプリメントも。
・ 骨折時の目標摂取量:成人1200mg。(グルコサミン=1500mg)。
③ カルシウム
・ 骨の主成分。カルシウムが不足すると修復に時間がかってしまう。
・ 吸収効率の良い、ヨーグルト、モロヘイヤ、チーズなど。牛乳でカルシウム摂取は吸収効率が悪く胃腸に負担をかけ、血液が汚れ、骨粗鬆症の予防にならないことが判明してる。
・ 補助的にサプリメントも合わせて摂取を。
・ 骨折時の目標摂取量:成人700mg
・ 骨粗しょう症や骨折予防のためのカルシウムの摂取推奨量は、1日700~800㎎。
④ ビタミンD
・ ビタミンDにはカルシウムの吸収を高める効果がある。
・ 魚やキノコ類。 通常、一日10分程度の日光浴も必要。
⑤ ビタミンC
・ ビタミンCはケガの治癒を速めるばかりか、細菌による感染から体を守ってもくれますので、栄養療法では1日3000mgから状況によっては20000mgまでの摂取をすすめます。
・ ビタミンCがなければコラーゲンは作れません。コラーゲンの合成にも欠かせないビタミン。
・ 1000mg以上摂取すると劇的な効果が得られる。2000mg/day目標、食後3回で均等摂取。
・ ビタミンCとカルシウムとは、4:1の割合で摂るのが望ましい。
⑥ ビタミンK
・ カルシウムの吸収に役立ち、骨に効率的に取り込んでくれる。
・ 納豆やパセリ、ホウレンソウなど。
⑦ マグネシウム
・ 骨の構成成分であり、カルシウムが骨に行きわたるのを助けてくれる。
・ ゴマ、ナッツ類、ヒジキなど。
⑧ 早く治すサプリメント
・ コラーゲン (6~10g)、コンドロイチンやグルコサミン (3~5g)、ビタミンC、その他バランスのとれたビタミン&ミネラル。
(2).超音波治療
一般的な骨折治療は、整復、固定後は骨が自然に修復されるのを待つというもの。 最近は、超音波が骨の癒合を促進されることがわかり、治療器として応用されるようになった。
・ 超音波治療器を骨折部位に毎日一定時間(20分)、患部にあてるだけ。 痛みや違和感を感じることもなく、ストレスなく続けられる。
* 超音波治療
・ 治療器には低出力超音波パルスという弱めの超音波を使用。 微弱な超音波を骨折部位に継続的にあてることで細胞を刺激。 骨の修復が促進され、早期の治癒につながる。
・ 骨が修復するまでの期間を約40%も短縮でき、早期の治癒が期待される。 プロスポーツ選手等が多く利用。
・ 受診後に病院で貸し出された、治療器を自宅に持ち帰り、毎日自分で患部に超音波を照射するだけ。 治療器を骨折した部分に毎日20分程あてるだけで終わり、また使用による痛みもない。
* 使い方
・ 指示された場所にベルトを巻き、専用のジェルを照射部分に塗ってベルトに装着。 スイッチを押せばタイマーが作動し、自動的に20分超音波が照射される。治療器自体も小型で、扱い易い。
5.必要小物
・ 杖。
階段歩行時、負担軽減。
・ マジックハンド
座ったままで、手の届かないものを手元に持ってこられ、非常に重宝。
6.リハビリ
・ 筋力低下防止のため、自主リハビリが必要。痛みを感じない範囲で、日常生活、もしくは無理のないトレーニングをしていく。
・ 骨折部位を動かさない状態が続くと筋肉の委縮、関節の硬直等、柔軟性の極端な低下の可能性もある。
・ 血行を良くするためにお風呂に入るのも効果的。
Ⅱ.《痛みの強さの指標》
痛みの程度をいかにして計測するか、という問題は医学的にも実は永遠のテーマのひとつです。 医療現場では、痛みの強度を尺度化、数値化するための指標として、ペインスケールが用いられます。
ペインスケールの種類
(1).Numerical Rating Scale (NRS)
・ 痛みを0から10の11段階に分けて表します。全く痛みがない状態を「0」、自分が考え想像しうる最悪の痛みを「10」として、今感じている痛みの点数を聞く方法。
(2).Verbal Rating Scale (VRS)
・ 痛みの強さを表す言葉を5段階に区分。 1:痛みなし、2:軽度、3:中程度、4:高度、5極度の5段階に分類。
・ 7区分の分類の場合。 0:痛みなし、1:気になる程度の痛み、2:軽い痛み、3:我慢できる程度の痛み、4:我慢できるがちょっと厳しい、5:我慢できるが厳しい、6:我慢できない程度。
(3).Visual Analogue Scale(VAS)
・ 100mmの線の左端を「痛みなし」、右端を「最悪の痛み」とした場合、患者の痛みの程度を表すところに印を付けてもらうも方法。
(4).シュミット指数あるいはシュミット刺突疼痛指数(Schmidt sting pain index)
・ 異なるハチによって引き起こされるハチ刺症痛の度合いを示すペインスケール。
(5).フェイス・スケール(フェース・スケール)
・ 痛みの表現を言語や数値ではなく、人の顔の表情によって評価するスケールです。患者さんに自分の心情に近い表情を選んでもらい、痛みを評価します。
・ 六種類の顔の表現で表し区分してる。
※ 痛みの基準はハナゲ「hanage」という単位
・ 新国際単位。国際標準化機構 (ISO) ではなく、CIPM(国際度量衡委員会)によって、人間の痛みの感じ方についての統一単位「ハナゲ」(hanage)
が制定された。
・ 1cmの鼻毛を、1N(ニュートン)の力で、引っ張る時に生じる痛みを、1hanageと定義出来ることを発見し、今学会で単位として承認された。
・ 性別さや個人差がまったくない事を偶然発見したため、この基準が採用された。
・ 例:麻酔なしで虫歯を抜いたときの痛みは=500ハナゲ、足の小指を角にぶつけたときの痛みは、2~3Khanage(キロハナゲ)、お産の時の痛みは2.5~3.2 Mhanage(メガハナゲ)。
(1998年11月16日、日本経済新聞より) ~ 記事内容はジョークです。
Ⅲ.《その他 関連》
骨折に伴って生じた疾病
1.舌苔
『 舌苔とは 』
・ 舌苔(ぜったい)とは、舌の上についた白や淡黄色の汚れのこと。この舌苔は、死んだ細菌や頬の粘膜等が剥がれ落ちたものから出来てる。
・ 舌苔は異常な病気ではありません。健康な方が普段の私生活を送っていてもある程度の量は舌に付着します。適量の舌苔は舌の細胞や味蕾を保護し、舌の表面を潤してくれますが、均衡のとれたバランスがなんらかの原因で崩れてしまうと舌苔の量が増加します。
・ 口の中の粘膜や細胞の新陳代謝により剥がれ落ちた上皮が舌に溜まり腐敗していきます。これが他の汚れと一緒に舌苔となって現れてきます。
・ 舌苔は、体調が悪い時や睡眠不足に伴う免疫力低下時、口呼吸やストレス、加齢、薬の副作用に伴う唾液の減少時、胃の状態が悪い時などに発生しやすい。
・ 舌の汚れは、ただの汚れではなく苔。
・ 完全治癒には約3週間かかる。
・ 舌は健康状態を表す、健康のバロメータ。
・ 舌苔(ぜったい)が厚くなり、通常の舌磨きでは取れないときには、カンジダ症の場合もあります。
・ 口臭の8割は舌苔が原因。
『 原因 』
① 免疫力の低下
・ 疲労などで体調が悪くなると免疫力が低下するため、口腔内の悪玉菌が増え舌が白くなる。
② 唾液の分泌量の減少
・ ドライマウス ドライマウス症は、口や喉が乾燥する症状をいいます。主な原因は、口呼吸と唾液分泌の減少
③ 口呼吸
・ 普段から口呼吸を行っていると、常にお口の中は乾燥状態になり、「唾液の分泌量が少ない」人と同じように唾液本来の潤滑剤や自浄作用の機能が純分に発揮できずに、舌苔の量が増加してしまう。
④ 舌の磨き過ぎ
・ 硬い舌ブラシで舌をゴシゴシとこすれば、舌の乳頭を削ってしまいます。
・ 舌磨きを止める
⑤ 抗生物質やステロイド剤を長期間のみ続けると、それまで均衡を保っていた口の中の細菌の種類が変わってしまいます。薬の影響でカビ菌の一種であるカンジダ菌が増え、舌苔が増加するだけでなく「舌に特有の疾患」(黒毛舌や正中菱形舌炎)が現れる場合もあります。
・ 舌苔(ぜったい)をつくっている細菌は、空気に触れにくい喉に多く棲んでいます。だから、舌の根元の方に舌苔(ぜったい)が厚くなっています。
・ ゴロゴロうがいを行うことで、悪玉菌が増えていた口腔環境をきれいに改善することができます。口腔環境を改善いないことには、舌苔(ぜったい)をなくせません。
・ アルカリイオン水でうがいをする。
・ 舌苔は取ったほうが健康的で、味覚も増す。
『 舌苔を取る方法 』
・ 舌の汚れは舌磨きでは取れない。舌苔をきれいに取ろうとゴシゴシと磨いたなら、糸状乳頭を削り取ります。
・ プラークからできている舌苔の表面には、バイオフィルムという膜が菌を保護しているため、殺菌剤が菌に効きません。だから、どれだけ強力なマウスウォッシュやうがい薬を使用しても舌苔が取れないのです。
・ 舌の汚れは自然と落ちる。 肌は新陳代謝をしているので、古くなった細胞と一緒に汚れも落ちていきます。 自然に舌苔が取れていくには、唾液分泌が正常であることが必要なのです。
・ 唾液には、汚れを分解したり浮かせる作用があります。汚れが浮いている状態の時に、食事をとると、食べ物に混じって汚れが取れていきます。
・ 唾液の分泌が少なくなる原因は、ストレス(不安や緊張などが多い。)、律神経失調症、加齢による唾液腺の衰え、水分の摂取不足、降圧剤など薬の副作用など。
① アルカリイオン水での歯磨き
・ アルカリイオン水で舌の汚れを浮かす。
② 舌ブラシ
・ 朝食前に専用の舌ブラシを使用した舌清掃。
・ 注意:専用の舌ブラシ以外のブラシ使用した方が舌組織を痛めずに綺麗に清掃できるので、舌専用ブラシを用いること。
* 口臭の3大原因は、
① 歯周病、② 舌の汚れ(舌苔)、③ 唾液分泌の減少。
∴ 今回の骨折に伴って生じた“舌苔”の原因は、上記の① 免疫力の低下(痛みのストレス)、③ 口呼吸(バストベルト装着による浅い呼吸に強いられ、息苦しくなって口呼吸となった)、(⑤ 薬の服用(消炎鎮痛剤服用)の可能性。と推測される。
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