東北 ー3 |
28 | 燧ケ岳 | ひうちだけ | 2,356m | 2012 平成24年7月24日(火) 1995 平成7年10月1日(水) |
単独 〃 |
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29 | 至仏山 | しぶつだけ | 2,228m | 2012 平成24年7月24日(火) 1995 平成7年10月2日(水) |
〃 〃 |
28. 燧ケ岳、29. 至仏山 −2
【 概要 】
《 燧ケ岳 》
・ 燧ヶ岳(ひうちがたけ)は福島県にある火山。山頂は南会津郡檜枝岐村に属する。尾瀬国立公園内にあり、至仏山とともに尾瀬を代表する山でもある。東北地方最高峰
(2,356m)であり日本百名山に選定されている。
・ 火口付近には柴安ー(しばやすぐら、2,356m)、俎ー(まないたぐら、2,346.0m)、ミノブチ岳、赤ナグレ岳、御池岳の5つのピークがある。尾瀬ヶ原からは左から柴安ー、御池岳、赤ナグレ岳が見え、尾瀬沼からは左から柴安ー、俎ーの2つのピークが目立つ。登山道が通じているのは柴安ー、俎ー、ミノブチ岳の3つであり、この順番に登山道で結ばれている。俎ーには二等三角点「燧岳」がある。
・ 燧ヶ岳の山頂付近は、積み重なる岩の間からガンコウランなどの高山草花や、ツガザクラといった高山植物が可憐な姿をのぞかせています。
・ 燧ヶ岳は東北最高峰の山で、山頂部は最高峰の柴安ー2356mと三角点がある俎ー、ミノブチ岳、赤ナグレ岳、御池岳の5峰から成っている。燧ヶ岳は至仏山とともに尾瀬の展望台としてシンボル的存在で、いずれの山頂からも360度の大展望が楽しめる。天候がよければ富士山をはっきり確認することができる。俎ーからは尾瀬沼、柴安ーからは尾瀬ヶ原のパノラマを俯瞰できる。
《 登山コース 》
モデルコース(大清水コース→尾瀬御池コース)
・ 大清水→一ノ瀬→三平峠→尾瀬沼山荘→尾瀬沼ビジターセンター→浅湖湿原→ミノブチ岳→燧ケ岳→熊沢田代→広沢田代→尾瀬御池
参考タイム = 8時間40分。 標高差 = 上り:1166m、 下り:846m
・ 御池コース 登り:4時間、下り:3時間 最短コース
・ 見晴新道コース 登り:3時間30分、下り:2時間、尾瀬ヶ原側から
・ 温泉小屋道コース 登り:4時間、下り:3時間
《 命名のいわれ 》
・ @ 爼ー(まないだぐら)の東北面に鍛冶鋏みの形の残雪が現れる説。 俎ー(マナイタグラ)にひうち ばさみの雪型が出るからとある。
・ A 火を吹く山だったことから火打と名付けられ燧の字が当てられた説などがある。 尾瀬沼は、会津と上州の国境にある湖だから、昔は「さかひ沼」と言われていたようだ。
(〜フリー事典等より)
《 燧ケ岳 》
・ 至仏山(しぶつさん)は、群馬県の北東部、みなかみ町と片品村との境界に位置する標高2,228.1mの山である。
・ 二等三角点「至仏山」が設置されている。日本百名山の1つに数えられており、尾瀬国立公園に属する。
・ 穏やかな至仏山は、男性的な燧ケ岳との対比で、その価値を高めている。
・ オゼソウ・ホソバヒナウスユキソウ・タカネバラ等の高山植物が有名で、尾瀬一帯を眼下に見下ろすことができる。
・ 山体がつるつるとして植物が生育しにくい化学的特性を持つ蛇紋岩でできているため、特殊な蛇紋岩植物と呼ばれる植物群が生育することで有名。
・ 蛇紋岩地に適応した特異な植物が多く見られる。(オゼソウ・ホソバヒナウスユキソウ・タカネバラ)
《 登山コース 》
モデルコース(鳩待峠コース) ※「至仏山荘〜至仏山」間は上り専用
・ 鳩待峠→至仏山荘→至仏山→小至仏山→オヤマ沢田代→鳩待峠
・ 参考タイム = 上り:4時間50分。 標高差 = 上り:634m
《 命名のいわれ 》
・ 至仏岳の別称がある。
・ 深田久弥の『日本百名山』によると、至仏山の名前は片品側の呼び名で、利根側では岳倉山と呼ばれているという。また大正時代、登る道がなくて渋沢沿いに登ったので、その「しぶっさわ」から来たのでは、との考えもある。
(〜フリー事典等より)
2012 平成24年7月24日(火)〜25日(水) | 往復:直通バス | バス:⇒、 徒歩: → | ||
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@ | 池袋 22:30(夜行バス) ⇒ 5:00 尾瀬 大清水 5:10 → 一之瀬 6:10 → 三平峠 7:00 → 尾瀬沼山荘 7:30 → 尾瀬沼ビジターセンター 8:00 → 1030 燧ケ岳:ミノブチ岳 → 俎板ー(まないたぐら) 11:00 → 11:20 柴安ー(しばやすぐら) 11:40 → 13:30 尾瀬小屋 14:00 → 14:50 三条の滝 → 尾瀬小屋 泊 | |||
A | 尾瀬小屋 5:00 → 竜宮十字路 5:40 → 山の鼻 7:15 → 10:00 至仏山 山頂 10:20 → 13:00 鳩待峠 14:20 ⇒ 19:00 池袋 |
【 コメント 】
・ 17年ぶりの尾瀬登山。 当時から尾瀬の人気は高く、週末はかなり混雑するので、平日に行きました。
・ 尾瀬に咲く花の写真(ミズバショウ等)を撮るので、梅雨明け前に行く予定でしたが、諸条件が一致せず、7月下旬になってしまいました。
・ 花満開の至仏山と燧ケ岳へ向けて出発。
・ 前回と同様に、直通夜行バスで尾瀬戸倉に到着、私以外の約20名の乗客は皆鳩待峠行のマイクロバスに乗り換え、大型バスに乗ったまま約15分位で大清水へ到着。
・ 高曇り・微風で、真夏の登山には、良い気象条件でした。
・ 緩やかな登り林道を進み、三瓶峠に到着。
・ 三瓶下の尾瀬沼山荘付近からの、燧ケ岳が見応えが得られた
・ 尾瀬沼ビジターセンターで休憩後、燧ケ岳への登山道である、長英新道を進む。
・ 傾斜は緩いがヌカルミ道が30分以上続くので、歩き難い。
・ 急登になって、しばらくして、ミノブチ岳に到着(標識なし)。 下界の尾瀬ヶ原と至仏山の展望が得られ、しばらく休憩。
・ マナイタクラでは、雲がかかり、景色は堪能できず。 一旦下って登り返し最高峰の芝安ーに到着。
・ 下山は“三条ノ滝”へ寄るため温泉小屋道を予定していましたが、現在立入禁止のため、見晴新道で下山。 ヌカルミがないので、助かりました。
・ 宿泊予定の尾瀬小屋に到着し、受付を済ませ、リュックを預けて、尾瀬ケ原散策と三条ノ滝へ向う。
・ 尾瀬ケ原のお目当てのニッコウキスゲの群落は見られず、残念。キンコウカが目につきました。
・ 空身で1時間かからず、豪快な“三条ノ滝”に到着。先客2名がすぐに出発、静寂な雰囲気の中豊富な滝の水音が響き渡る情景にしばし大自然と共鳴して気のエネルギ−を充電。
・ 小屋に到着、すぐにお風呂場へ行きお湯を浴びて、スッキリ。
・ 夕焼けは残念ながら、僅かしか見られませんでした。 夕食後、すぐ近くの遊歩道沿いで平家ホタルの舞う情景を得られました。
・ 20時消灯、4時過ぎに目覚め、おにぎり弁当を食べてから、5時に出発。
・ 曇りがちながら、竜宮十字路付近で、ニッコウキスゲの群落が見られまずは満足。
・ 至仏山登山である牛首からは、木道や丸太階段等、整備された登山道ですが、滑り易い蛇紋岩が多く、スリップに注意して登る。
・ 〜ブルに従って次第に高山植物があちこちに咲き乱れ、構図を考えながらの写真撮影のため、時間がかかりましたが、早朝早目の出発で、充分すぎるほどの時間的余裕がありました。
・ 天空のお花畑の登山道、時々後ろを振り向き、尾瀬を見下ろし一呼吸、気分爽快の山行でした。
・ 至仏山山頂は30人位で満杯の広さで、週末は混みそう。 10名程休憩中。
・ 一服後、下山開始、しばらくはお花畑があり、チングルマがまだしっかりと咲いていたのに出合え、喜びました。
・ 小至仏山でも小休憩、オヤマ沢田代お過ぎ、樹林の中、鳩待峠に到着。
・ バスの時間まで1時間以上あったので、鳩待山荘のお風呂に入り、スッキリ。(本日最初の利用((浴槽2人用、蛇口:3個)500円)
* 燧ケ岳登山でも、登山者が多く踏み跡がしっかりしているので、道に迷うことはないですが、テープやマークがほとんどありませんでした。
* 至仏山にはトイレがなく、高山植物保護地なので、お花摘みにも行けませんので、留意。
* 尾瀬ケ原のニッコウキスゲは、以前よりかなり少なくなった感じでした。
・ 久々の尾瀬訪問と尾瀬登山、有意義な山行でした。 特に、至仏山山頂付近のお花畑は、素晴らしく、また快晴の時を狙っていきたいです。
【危険個所】
・ 登山道は良く整備され、特に危険な場所はありませんでした。
・ 雨天時は、至仏山の登りの蛇紋岩道のスリップに注意のこと。
1日目(平成24年7月24日(火)) : 燧ケ岳&尾瀬ケ原 | ||
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朝焼け : 尾瀬戸倉 | 三瓶峠への登山口 | (ヤマブキ)ショウマ |
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泉 飲用 | エンレイソウ (ツクバネソウ?) | カラマツソウ |
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コケ | オタカラコウ &燧ケ岳 | ヒオウオアヤメ & 燧ケ岳 |
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ニッコウキスゲ | ニッコウキスゲ | ミズバショウの実 ・・・ 熊の好物 |
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ワタスゲ &燧ケ岳 | オゼヌマノアザミとシジミチョウ | 〃 |
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オゼヌマアザミとミツバチ | (ヒメサユリ?) 長蔵小屋 | クルマユリ |
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クルマユリ | ミズバショウの実 ・・・ 熊の好物 | ワタスゲ & 燧ケ岳 |
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カタツムリ | 尾瀬沼東岸分岐 | ギンリョウソウ |
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キノコ | 水抜き穴のある木道階段 | マイズルソウ |
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コバイケイソウ | マルバタケフキ | マルバタケフキ |
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ゴゼンタチバナ | シャクナゲ | |
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シャクナゲ | キヌガサソウ | 燧ケ岳 山頂 柴安ー 2,356m |
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燧ケ岳最高峰:柴安ー 2,356m | ハクサンシャクナゲ | ハイマツ |
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ハクサンフウロ | コケモモ | 沢 |
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尾瀬小屋 | マルバタケフキ | ノアザミ |
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ワタスゲ | キンコウカとサワラン | コバギボウシ |
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オオバユリ | 平滑ノ滝 | 途中の沢 |
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三条ノ滝 | 〃 | コケ |
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マルバタケフキ | アザミ | 至仏山 |
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キインコウカ | 地塘 | |
2日目(平成24年7月25日(火)) : 尾瀬ケ原&至仏山 | ||
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早朝の尾瀬ヶ原 | 〃 | キンコウカ |
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尾瀬ヶ原 : オゼヌマアザミ &至仏山 | オタカラコウ&ワタスゲ | チングルマの傘 |
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尾瀬ヶ原 遊歩道 | クガイソウ | 十字路分岐点 |
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ノアザミ 竜宮小屋 | ヒツジグサと紅葉が始まったナナカマド。 霧雲 | |
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トリアシショウマと至仏山 | カキツバタ | 尾瀬ヶ原の風景 |
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尾瀬ヶ原の風景 : 池塘 | 〃 | 〃 |
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尾瀬ヶ原の風景 : 牛首 | ノアザミ &至仏山荘 | |
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モウセンゴケ | 〃 | 注意看板 |
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至仏山中腹からの尾瀬ケ原 | 〃 ニッコウキスゲ。 至仏山中腹からの尾瀬ケ原 : 燧ケ岳方面 | |
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至仏山中腹からの尾瀬ケ原:尾瀬ヶ原:山の鼻、牛首。 ベニサラサドウダン | タカネバラ | |
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オオアオカミキリ | 至仏山中腹からの尾瀬ケ原 : ニッコウキスゲ。 ハイマツ | |
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ウラジロヨウラク | ウサギギク | イブキジャコウソウ |
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ハクサンチドリ | クルマユリ | ジョウシュウアズマギク |
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チングルマの傘 | スミレ | チングルマ |
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チングルマ | イワイチョウ | (スイバ) |
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シナノキンバイ | ヨツバシオガマ | チングルマ |
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ヒメシャクナゲ | ウラジロヨウラク | オオタチツボスミレ |
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小至仏山 | 〃 | |
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ウメバチソウ | (スミレ) | 〃 |
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シナノキンバイ とハクサンイチゲ | シナノキンバイ | ノビネチドリ |
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イワカガミとハクサンイチゲ | タテヤマリンドウ | マイズルソウ |
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チングルマ | オヤマ沢田代分岐 | ワタスゲ |
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ギンリョウソウ | アカモノ | エンレイソウ |
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マタタビ | 鳩待峠 到着 | イワカガミ |
28. 燧ケ岳、29. 至仏山 −1
1995年(平成7年)10月1日(日)〜2日(月) | 往路:バス、複路:電車 | 電車:⇒⇒、 バス:⇒、 徒歩: → | ||
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@ | 秋葉原 22:30(夜行バス) ⇒ 5:15 尾瀬 大清水 5:45 → 三平峠 7:20 → 沼尻 8:00 → 10:00 燧ケ岳:俎板ー(まないたぐら) 10:30 → 柴安ー(しばやすぐら) → 11:00 → 13:00 温泉小屋 → 見晴十字路 → 15:00 山ノ鼻ビジターセンター 15:20 → 16:00 鳩待山荘 泊 | |||
A | 鳩待山荘 7:00 → 9:00 至仏山 山頂 9:30 → 11:10 笠ガ岳 → 湯の小屋 14:30 ⇒ 15:30 水上駅 ⇒⇒ 上野 |
コメント
・ ミズバショウの時期に何回か行ってますが、秋の尾瀬も風情があって良かった。
・ 全コースさすがに空いていました。
・ 大清水→尾瀬沼東岸間は歩き易かったが、長英新道はぬかるみあり、燧ケ岳直前は急登の連続。
・ 燧ケ岳の最高点は2.356mの“柴安ー”で、尾瀬が原の大展望が素晴らしい。
・ 鳩待峠から至仏山への登山では、山頂と見えるのは小至仏山。
・ 至仏山山頂からは、尾瀬が原を始め、360度の大展望を満喫。
・ オヤマ沢田代から笠ガ岳 → 湯の小屋温泉へは、一部ササヤブあり。
1.尾瀬 沼尻 | 2.柴安ー | 3.見晴 → 山ノ鼻 尾瀬ヶ原 |
4.見晴 → 山ノ鼻 尾瀬ヶ原 | 5.至仏山 山頂より尾瀬ヶ原・燧ケ岳 | 6.鳩待峠付近にて |