登山記録・写真         
   
80. 北岳    3,193m、 81. 間ノ岳    3,190m、    (166.農鳥岳 3,026m

北アルプス  80  北岳  きただけ  3,193m 5: 2015 (平成27年) 7月26日(日)
4: 2013 (平成25年)10月2日(水)
3: 2010 (平成22年) 8月25日(水) 
2: 2002 (平成14年)9月 15日(日) 
1: 1990 (平成 2年)9月 8日(土)
単独
 〃
 〃
 〃
 〃
81  間ノ岳  あいのだけ  3,190m 5: 2015 (平成27年) 7月27日(月)
4: 2013 (平成25年)10月3日(木)
3: 2010 (平成22年) 8月26日(木) 
2: 2002 (平成14年)9月 14日(土) 
1: 1990 (平成 2年)9月 9日(日)
単独
 〃
 〃
 〃
 〃


【 北岳 】(きただけ)
 ・ 北岳は、赤石山脈(南アルプス)、山梨県南アルプス市にある標高3,193mの日本第二位の高峰。
 ・ 山梨県と長野県の県境周辺(山頂は山梨)、南アルプス北部にある。 
 ・ 山容は、東側に「北岳バットレス」と呼ばれる大きな岩場を胸にして、モッコリと立ち上がり、東方面から見ると特徴のあるカマボコ型をしている。 
 ・ 「南アルプスの盟主」とも、また「哲人」とも呼ばれる。
 ・ 富士山に次ぐ日本第二の高峰で、日本百名山、山梨百名山の一つ。
 ・ 間ノ岳、農鳥岳とあわせ、白峰三山あるいは白根三山と呼ばれている。
 ・ 昭和40年代の地図には「白根山」となっていましたが、「北岳」と称するようになりました。(三角点は白根岳)。  
 ・ 北岳は富士山の陰に隠れ、また特別な特徴がないので一般的に知名度が低い。
 ・ 南アルプス赤石山脈の北部に位置し、キタダケソウをはじめとする貴重な高山植物やダイナミックな展望など、登山者にはとても人気の高い山。
 ・ 周辺は、南アルプス国立公園で、固有種、「キタダケソウ」でも有名な花の楽園。
 ・ 北岳の標高は、国土地理院 2004/10/15発表により、1m高い3,193mに改定された。 
   これまで、三等三角点「白根岳」の高さ3,192mを北岳の最高地点としてきましたが、山頂の三等三角点(3,192.4m)より南の岩盤の方が約80cm高いことが確認され改定された。 
   今回の詳細な測量で、三角点より南南西の方向約28m離れた岩盤上に、約80cm高い地点があることを確認し、この地点を最高標高値とされた。
 ・ 東面の大樺沢源頭には、バットレス((胸部岩壁)と呼ばれる大岩壁をそば立てており、ロッククライミングのメッカとなっている。
 ・ 八本歯:八本歯ノ頭(2,920メートル)の西方から岩場が続き、八本歯のコルに至る。通過には注意が必要。
  ハクサンイチゲ、ミヤマオダマキなどの高山植物の多い場所でもある。八本歯ノ頭は、北岳バットレスと真正面から対面できる展望台。
 ・ 高山植物の宝庫でもあり、キタダケソウをはじめ、数種の固有種を産する。
 ・ 現在、広河原へのマイカーの乗り入れは禁止となり、夜叉神峠の手前の芦安の駐車場でシャトルバスか乗合タクシー利用となる。
   身延から奈良田経由で入るバス路線も開設されている。
 ・ 以前あった広河原ロッジは廃止、取り壊され、新たにインフォメーションセンターがほぼ新築された。
 ・ キタダケソウをはじめ、北岳は高山植物の宝庫でもある。
     (〜フリー事典等より)
 《登山のメインコース》
  @ 白根御池コース :  広河原〜白根御池〜北岳型の小屋〜北岳
  A 大樺沢・右俣コース :  広河原〜大樺沢二俣〜北岳型の小屋〜北岳。
  B 大樺沢・八本歯沢コース : 広河原〜大樺沢二俣〜八本歯のコル〜北岳。  (残雪時、初心者危険)
  C 広河原→北岳→間ノ岳→農鳥岳→奈良田温泉 : この縦走コースは標高日本第2位の北岳を始め、4位の間ノ岳、5位の西農鳥岳など3,000mを超えるピークが5座連なる、南アルプス随一の超高層縦走コース。  CT=18時間。
  * 白峰三山走破での消費カロリー 約4,500Kcal。

【山名の由来】
 ・ 間ノ岳や農鳥岳の北に位置するため。
 ・ 間ノ岳、農鳥岳と合わせて白峰三山と呼ばれるが、シラネは「雪をかぶった白い山」の意。

 ・ 北岳、間ノ岳、農鳥岳一帯の山体を白根山と呼び、その一番北にあることから北岳と呼ばれた。現在では、それぞれを1つの山として取り扱っている。白根山とは、「白い雪をかむった山」という意味である。これらの山々を白峰(しらね)三山と言うこともある。
 * 昭和40年代までは「白根山」の表記、その後「北岳」変更。

 《花の見ごろ》
 ・ 6月〜8月: キタダケソウ。  
       キバナシャクナゲ・ミヤマキンバイ・ミヤマクロユリ・コイワカガミ・ハクサンシャクナゲ・クルマユリ・タカネナデシコ・ハクサンフウロ・トウヤクリンドウ・キタダケトリカブトなど。
 ※ 紅葉の見頃 : 稜線:9月下旬、 中腹:9月下旬〜10月上旬、 広河原:10月上旬〜中旬。      (〜フリー事典等より)

【 間ノ岳 】(あいのだけ) 
 
 ・ 標高 :全国第4位。
 ・ 白峰三山の中央に位置し、日本第3位の奥穂高岳に僅か1m及ばず、我が国第4位高峰である。
 ・ 南アルプスの最高峰北岳の南側約3kmに位置し、更に南の農鳥岳と並んで白峰三山と呼ばれる。  
 ・ 山頂、山稜ともに広大で、東面にカールを抱く。 
 ・ この山だけを目的に登られる事は少なく、周囲の山からの縦走で通過の過程での登頂が多い。
 ・ 間ノ岳は、穂高に次ぐ日本第四位の山。穂高岳より1m、北岳より4m低いのみの見劣りはしない立派な山。
 ・ 頂上も広く、霧などの時は迷いやすい場所として知られている。
 ・ 南に向かう縦走路は山頂で2つに分かれる。右は塩見岳、荒川岳、赤石岳、聖岳と続く南ア主脈。左は農鳥岳から南に延びる白根南嶺。
 ・ 東には氷河地形の細沢カールがある。カールの底は7月中旬、黄色い花で埋まる。 
         (〜フリー事典等より)
【山名の由来】
 ・ 白峰三山の中心に位置しているからであると考えられる。 
 ・ 白根山のうち北岳と農鳥岳の間に位置するということから命名された。  

 《花の見ごろ》
 ・ 6月〜8月: シナノキンバイ、ハクサンイチゲ。  オヤマノエンドウ、シオガマ、ミネウスユキソウ、イワスゲ、チシマギキョウ、イワギキョウ、トウヤクリンドウ。

       (〜フリー事典等より)

【 166.農鳥岳 】
(のうとりだけ)

 ・ 西農鳥岳は標高3,051メートル、東農鳥岳は標高3,026メートル。毎年、農業が始まるころ、この山の雪が、白鳥が首を伸ばした形に消え残る。農鳥が現れると苗しろに稲の種子をおろし、農牛が見えると大豆や小豆をまきつける。また秋の農牛が現れると秋農が始まるのだと、この山が見える村々の人たちは言っている。なお、この残雪はスキやクワなど農具の形に見えることもあるという。
 ・ 山頂は東西に分かれ、南東側の農鳥岳は標高3,026m、北西側の西農鳥岳が3,051mである。名称の上からは農鳥岳が本峰扱いされ、三角点も農鳥岳にしかないが、標高は西農鳥岳の方が高い。北岳・間ノ岳とともに白峰三山の一つに数えられる。
 ・ 白峰三山縦走は、広河原から北岳に登り南下するのが一般的。
 ・ 農鳥岳からゴールの奈良田までの標高差は2200m。
    (〜フリー事典等より)

【山名の由来】
 ・ 春に山頂東面に白鳥の形の残雪(雪形)が現れるためだとされている。

『 参考HP 』 

 ・ 北岳 - Wikipedia    
 ・ 北岳|南アルプス登山ルートガイド - 日本アルプス登山ルートガイド 
 ・ 北岳 登山 初心者 ナビ 
 ・ 登山ルート : 北岳 - ヤマレコ 
 ・ 北岳 | 山の最新情報、登山情報 - ヤマレコ 
 ・ 北岳(山梨県)登山徹底ガイド!難易度レベル78 - やまクエ 
 ・ 北岳情報〜北岳山荘から〜アーカイブ: 南アルプス市観光協会 
 ・ 白峰三山縦走?北岳・間ノ岳・農鳥岳? | 登山レポート | おとな女子登山  
 ・ 北岳、間ノ岳登山 - FC2  
 ・ 北岳に登りました。(2014.9.26) | 元気だから山歩き!   
 ・ 20160724 北岳 日帰り登山 2016夏山始動は百花繚乱の南アルプス    
 ・ 北岳山頂まで50分】肩の小屋 公式サイト  
 ・ 北岳山荘 - 山小屋情報 
 ・ 北岳の天気(夏山天気) - 日本気象協会 tenki.jp 
* 関東・甲信 高原・山の天気 - てんきとくらす [天気と生活情報]
* 関東・甲信地方道路情報提供システム


《 登山記録 》

岳・間ノ岳、(農鳥岳 )- 5 

行程  2015 平成27年 7月26日(日)〜27(月) 往復路 :マイカー≫ バス:⇒  :マイカー ≫、徒歩: → 単独 標高差:1,670m
@  永福IC 5:10 ≫ 南甲府IC 7:20 ≫  8:20 奈良田 P 9:02 ⇒ 9:45 広河原 9:50 → 11:30 大樺沢二俣 → 14:00 小太郎尾根 → 14:30 北岳肩の小屋 → 15:00 北岳 山頂 16:00 → 17:00 北岳山荘  (泊)   
A  北岳山荘 4:40 → 5:25 中白峰 → 6:30 間ノ岳 山頂 6:40 → 農鳥小屋 7:45 → 8:50 西農鳥岳 9:00 → 9:30 農鳥岳 山頂 9:45 → 10:45 大門沢下降点 11:00 → 13:00 大門沢小屋 → 15:10 農鳥岳登山口 → 15:30 奈良田 P 15:50  ≫ 増穂IC ≫ 高井戸IC 19:40

【コメント】 
 ・ 二年ぶりの南アルプス。 いつもは涼しくなってからの山行ですが、今回は花の写真を撮るために、梅雨明け後の晴天を狙っての登山です。
 ・ 今回も一泊での北岳→間ノ岳→農鳥岳縦走の白峰三山コースです。
 ・ 夏時刻の為、奈良田5時30分発の始発バスは、間に合わないので、第二便の9時2分発でに乗車。 途中の第一発電所からの乗客5名乗車で25名定員で全員座れました。
 ・ 奈良田〜広河原 バス代 1,030 (+100)、マイカー規制協力金が100円。
 ・ いつものように、広河原インフォメーションセンターから10時に出発、快晴の北岳方面を眺めながら、野呂川に架かる長い吊橋を渡り、広河原山荘に出る。
 ・ 大樺沢二俣までの樹林帯の歩き易い登山道を登り、15分程で白根尾池小屋分岐、大樺沢コースを登る。日差しの沢沿いの道の右側に並行した樹林帯の道があったので、途中から沢の上への道へ進む。
 ・ 快晴無風の中、団扇で扇ぎながらやや早めのペースで登る。
 ・ 携帯式“血中酸素濃度計”で運動中の血中酸素濃度と脈拍を測定。
 ・ 安静時は、脈(P)が70位・血中酸素濃度(C)が98%ですが、普通の斜面をコースタイム(CT)ペースで登ると、脈が120で血中酸素濃度が95%位で楽な感覚ですが、急斜面や緩斜面を早く登るとは P ≒ 130、 C ≒ 85 迄下がり苦しくなり、最高に5分以上頑張り続けると P ≒ 155、 C ≒ 72 迄下がり息切れ状態になりました。 2〜3分休めばすぐに P ≒ 100、 C ≒ 90迄 回復、楽になりました。
 ・ 当方の登山やマラソンなど長時間の運動では、 P ≒ 120以下、 C ≒ 90以上の緩めの負荷のペース維持でないと、終盤吐き気を催します。
 ・  P ≒ 130以上、 C ≒ 85以下で約5時間以上の長時間運動し続けると、頭痛や吐き気を催します。
 ・ 登山開始から2時間強で大樺沢二俣に到着。 ここから右俣コースへ入り小太郎尾根を経由して北岳肩の小屋へ向う。
 ・ 右俣コースには高山植物が所々咲いており、北方に見える鳳凰三山と、鮮やかな黄色く咲いてるシナノキンバイ等の花が癒してくれます。
 ・ やがて御池コースからの合流点の小太郎尾根分岐に到着、小休止。
 ・ 20分で北岳肩の小屋に到着、休憩。大勢の登山者がベンチに座って、正面にクッキリ見える富士山を眺めながら、一杯飲んでたりしてました。
 ・ 北岳目指して出発、30分程で展望抜群の北岳山頂に到着。 寝不足とペースが早かったため、むかつきだしたので、ここで1時間程大休憩。
 ・ 花の写真を撮りながら1時間かけてゆっくりと下山、北岳山荘に17時に到着。
 ・ 標高2,900mにある北岳山荘の定員は、150名。 シーズン中の土曜日は約300名で、布団1枚に2人程度だそうです。 
 ・ 今日は一人フトン1枚で、最終的にほぼ満室になりました。
 ・ 遅い時間でしたので、2階部屋(間ノ岳)からハシゴで上った屋根裏スペースのに指定され、低い空間を這うように移動して、指定の場所に到着。式布団とモーフ2枚を敷き、羽毛掛け布団を横に置いて一休憩。
 ・ 暑いので窓を開け、気持ち良い風に当たりながら、正面に見える富士山を眺めた後、一眠り。
 ・ 室内トイレは、水洗式で、換気も良く匂いは感じませんでした。
 ・ 屋外には立派な大きなバイオ式公衆トイレと診療所もありました。
 ・ 夕食は、16:30〜17:30の間に第一回目、以後50〜60分毎に54名づつ交代で利用。 朝食は、日の出の30分前〜日の出の時間に第一回目、以後40〜50分毎に54名づつ交代のようです。
 ・ 指定された17時30分からの夕食の時間になっても、食欲がなく、担当者へ話しましたら、18時過ぎにおかゆを作って頂き、味噌汁の汁とお茶を少々頂きました。
 ・ 2階の窓越しからの素晴らしい夕焼けの富士山を眺められました。  
 ・ 消灯は20時で、真っ暗になり、暑くも寒くもなく、皆寝入り始めました。

 【 翌日 】 
 ・ 4時に目が覚め、トイレと洗面を済ませると、灯りが灯り、皆起き始めました。
 ・ 2階の窓越しからの素晴らしい日の出前の神秘的な黎明の空と富士山を撮影出来ました。
 ・ 昨日の昼以降固形物をほとんど摂れませんでしたが、食欲がないので、熱いお茶だけ飲んで出発。
 ・ 今日も快晴の登山日和、風がやや強いのでブレーカーの上着を纏って出発。
 ・ ほとんどの宿泊者が北岳方面へ向けて出発。する中、ほんの数名が間ノ岳方面へ向けて出発。。  
 ・ ユックリペースで比較的緩やかな農鳥岳への縦走路を進み、最初に3,055mの中白峰山頂に到着。
 ・ 誰もいない山頂でパノラマを満喫した後、出発。富士山や遠方の山々や、可憐に咲き誇っている花々などを眺めながら、歩を進め、やがて間ノ岳に到着。
 ・ 誰もいない山頂でパノラマを満喫した後、出発。 下界に見える真っ赤な屋根の農鳥小屋目指して一気に下る。
 ・ 農鳥小屋を通過、誰もいない西農鳥岳に到着、一服後、最後のピーク“農鳥岳”への登り登山道を進む。
 ・ 1時間ほどで3,026mの農鳥岳に到着。ようやく胃の具合が回復、久々に熱いレモンテイーと昨日の昼食用のパンを食べることが出来ました。
 ・ 休憩後、大門沢下降点向けて、出発。 山頂直下からはお花畑が現れ、チングルマ、ハクサンイチゲ、ミヤマキンポウゲなど多種類の高山植物が楽しませてくれ、最高の気分にさせてくれました。
 ・ やがて、下降点に到着。富士山周囲に雲が湧き上げってきたので、最後の富士山の写真を撮りました。
 ・ 遭難者の御両親が建てられた黄色い櫓の下で、冥福を祈り、下山開始。 
 ・ 夏山シーズンでも、奈良田から登るコースタイム6時間、約2,000m強の登山はきついので、このコースの登りの登山者は非常に少なく、朝出発してから数名しか出合いませんでした。
 ・ 緩急を繰返しながらの下り登山道を進む。 所々、高山の花々が楽しませてくれました。
 ・ やや荒れた個所や傾いた丸太橋等がありましたが、特に危険な個所もなく、随所に現在位置の標高表示板があり、淡々と下るとやがて大門沢小屋に到着。直ぐ下の冷風が吹き抜ける河原で休憩。  
 ・ マイナスイオンを浴びて冷風でスッキリして出発、発電所取水口を過ぎた後に工事のための高巻きの迂回路を登り越えようやく登山口に到着。
 ・ 奈良田駐車場に到着、一休みしてから、自宅得向けて発車、途中若干の渋滞がありましたが、ほぼ予定していた時間に帰宅。
 ・ ゆったりと風呂に入りビールで乾杯、旅の疲れを癒しました。

 ・ 今回の南アルプス花の山旅を充実感を得て完遂。

【注意箇所】
  ・ 特別に危険な箇所はありませんが、ガス、強風、大雨時はスリップに、方向確認等に注意が必要。
  ・ 大樺沢崩壊地付近の沢で、ペンキマーク通り右上へ。直登し易いので注意。
  ・ 間ノ岳や尾根沿いの広いピークは、広く荒涼としており、ガスが出ると方向が分らなくなりそうで注意。
  ・ 農鳥岳前後の岩場、大門沢の連続した急な下りに注意。(膝に注意)
  ・ 大門小屋先の尾根を越えた後、砂防ダム迄の区間は、崩壊気味の狭いザレた斜面に注意。
  ・ 大門沢の丸太橋はスリップに注意等。
  ・ 雨天時は最後の渡渉点危険。
 奈良田第二駐車場   広河原 アルペンプラザ付近  〃  北岳方面
 北岳方面  広河原の吊り橋  シシウド
 大樺沢の渓流 & シシウド  雪渓 & シシウド  大樺沢二俣 分岐
 タカネグンナイフウロウ  タカネナデシコ  マルバダケブキ
 シナノキンバイ  ミヤマハナシノブ  右俣コース 遠望:鳳凰三山
 カラマツソウ  ハクサンイチゲ  ハクサンチドリ
 ハイマツの雄花  シナノキンバイ (ミヤマキンポウゲ)  キバナノコマノツメ
 右俣コース 遠望:鳳凰三山  遠方:甲斐駒ケ岳 : 小太郎尾根  ミヤマミミナグサ
 仙丈ヶ岳、 甲斐駒ケ岳方面  遠望:鳳凰三山    オンタデ  北岳肩の小屋
 ミヤマコウゾリナ   肩の小屋テン場  ミヤマオダマキ
 チシマギキョウ:産毛あり (イワギキョウ)  北岳肩の小屋  
 富士遠望  北岳肩の小屋 → 北岳 分岐  遠望:鳳凰三山
 タカネヤハズハハコ  北岳山頂直下  北岳 山頂 3,193m
 北岳 山頂三角点  北岳 山頂からの富士   :オンタデ  間ノ岳方面
 遠望:鳳凰三山  小太郎尾根方面  富士山遠望
 中白峰山・間ノ岳方面   ハハコヨモギ  タカネツメクサ
 ミヤマキンポウゲ  いわかがみ& ハクサンイチゲ  イワベンケイ
 ミヤマオダマキ  イワオウギ  ハクサンイチゲ
 タカネツメクサ   イブキジャコウソウ  イワギキョウ 
 キンロバイ  北岳山荘分岐   〃
 イワオウギ   北岳 → 北岳山荘  タカネツメクサ 
 チングルマの傘 八本歯分岐  北岳 → 北岳山荘   甲斐駒方面   オンタデ
 北岳 → 北岳山荘   夕焼け  〃
 2日目: 北岳山荘 → 奈良田 
 4:21 日の出前  4:23 〃  4:55 〃
 4:55 中白峰山のモルゲンロート  4:48 日の出   4:59  〃
 中白峰山 3,055m  中白峰山より   5:26  間ノ岳 山頂 3,190m
 間ノ岳 山頂 三角点  間ノ岳 → 西農鳥岳  〃 タカネヤハズハハコ
 間ノ岳 → 西農鳥岳 : 農鳥小屋  〃  間ノ岳方面  〃
 間ノ岳 → 西農鳥岳    〃     間ノ岳 → 西農鳥岳 : 農鳥小屋
 イワギキョウ  イワギキョウ  農鳥小屋 → 西農鳥岳
 西農鳥岳 3,051m  農鳥岳 → 農鳥岳 : 遠望=間ノ岳・北岳・八ヶ岳。 〃  イワギキョウ
 農鳥岳 → 農鳥岳  農鳥岳 3,026m  〃
 農鳥岳 山頂にて  〃  〃  キアゲハ
 キアゲハ  ミヤマアキノキリンソウ  ナナカマド
 ハクサンイチゲ  チングルマ & コイワカガミ  コイワカガミ
 チングルマ  ミヤマダイコンソウ  コバイケイソウ (花後)
 チングルマ  ミヤマキンポウゲ   大門沢下降点の標識
 大門沢下降点 & 富士  カラマツソウ  ホタルブクロ
 大門沢下降点 → 大門沢小屋  大門沢下降点 → 大門沢小屋 :一つ目の丸太橋
 ゴゼンタチバナ  イワオトギリ  トリアシショウマ
 シモツケソウ  タカネナデシコ  シシウド 
   クガイソウ & タカネナデシコ  ナナカマド
 トリカブト & クガイソウ  タマガワホトトギス  キノコ(カラカサダケ?)
 キノコ(カヤタケ)  サンカヨウの実  マタタビ
 最大の渡渉点: 大橋直前  タマアジサイ & 大吊り橋。  サワグルミ : 奈良田第一発電所前の広河内橋より

岳・間ノ岳、(農鳥岳 )- 4 

行程  2013 平成25年10月2日(水)〜3(木) 往復路 :マイカー≫ バス:⇒  :マイカー ≫、徒歩: → 単独 標高差:1,670m
@  永福IC 4:50 ≫ 南甲府IC 7:00 ≫  8:00 奈良田 P 8:52 ⇒ 9:40 広河原 9:50 → 12:10 大樺沢二俣 → 14:00 小太郎尾根  → 14:30 北岳肩の小屋(泊)   
A 北岳肩の小屋 5;10  → 5:50 北岳 山頂 6:10 → 6:40 北岳山荘 6:50 → 7:40 中白峰 → 8:30 間ノ岳 山頂 8:45 → 9:40 農鳥小屋 9:50 → 10:50 西農鳥岳 11:00 → 11:10 農鳥岳 山頂 11:30 → 11:50 大門沢下降点 12:00 → 13:50 大門沢小屋 14:00 → 16:00 農鳥岳登山口 → 16;20 奈良田 P 16:30  ≫ 増穂IC ≫ 高井戸IC 19:40

【コメント】 
 ・ 二年ぶりの南アルプス。今回は紅葉の写真を撮るため晴天を狙って計画してました。 
 ・ 9月の御彼岸過ぎの紅葉が始まってからの今年の秋は晴天が続かないので延び延びになってしまいましたが、台風が東側にそれて通過するので関東地方は雨模様でしたが、東海以西は晴天の予報でしたので、出かけました。
 ・ 9月の15日と22日の連休には芦安から1,800人、奈良田から1,200人も入りテントも設営できなかったとのこと。 
 ・ 前回と同様に効率よく1泊で南アルプス北部を縦走するため、広河原→北岳→間ノ岳→農鳥岳→奈良田温泉の縦走コースを選択しました。
 ・ マイカーで奈良田まで入り、奈良田からバスで広河原へ移動、ここからスタートし北岳から間ノ岳、農鳥岳と縦走すれば帰りのバスを利用する必要がない奈良田Pまで戻れる為。
 ・ 東京から笹後トンネルまでは霧雨模様でしたが、トンネルを抜けると一気に晴れわてり、予定より早く順調に奈良田第二駐車場(最も登山口寄り、広大)に到着。5台のみ駐車中。
 ・ 夏時刻が終わったため始発の8時50分奈良田温泉発の、広河原行きのバスに乗る。僅か5名の乗客。
 ・ カーブの続く狭いやや荒れた舗装路をかなりの速度で50分、登り切るとようやく広河原インフォメーションセンター前のバス停に到着。
 ・ 晴天に恵まれて紅葉が始まった北岳方面を眺めながら、野呂川に架かる長い(約100m)吊橋を渡り、広河原山荘に出る。
 ・ ほぼ快晴の中、山荘脇から登山道に入る。 ウラジロモミ、コメツガ、ブナなどの樹林が続く。
 ・ 15分程で白根尾池小屋分岐、大樺沢コースを登る。途中から沢の上への道へ進む。マークを見落とすとそのまま沢を登りそうになるので注意。
 ・ 最近携帯の“血中酸素濃度計”を1万円で購入、運動中の血中酸素濃度と脈拍を測定してみました。
 ・ 安静時は、脈(P)が70位・血中酸素濃度(C)が98%ですが、普通の斜面をコースタイム(CT)ペースで登ると、脈が120で血中酸素濃度が95%位で楽な感覚ですが、急斜面や緩斜面を早く登るとは P ≒ 130、 C ≒ 85 迄下がり苦しくなり、最高に5分以上頑張り続けると P ≒ 155、 C ≒ 72 迄下がり息切れ状態になりました。 2〜3分休めばすぐに P ≒ 100、 C ≒ 90迄 回復、楽になりました。
 ・ 登山やマラソンなど長時間の運動では、 P ≒ 120以下、 C ≒ 90以上の緩めの負荷のペース維持が必要かと感じました。
 ・  P ≒ 130以上、 C ≒ 85以下で約5時間以上の長時間運動し続けると、頭痛や吐き気を催す感じです。
 ・ 登山開始から2時間強で大樺沢二俣に到着。 ここから右俣コースへ入り小太郎尾根を経由して北岳肩の小屋へ向う。
 ・ 雨上がりなので、気温が上がってくる昼になると上空に雲が広がり始めました。
 ・ この辺りまで登ると、綺麗に黄色く紅葉したダケカンバや、真っ赤に紅葉したナナカマドがみられるようになりました。
 ・ 小太郎尾根を過ぎると、上空は完全に雲に覆われてしまい、北岳肩の小屋に到着した時には、北岳山頂はガスでまったく展望出来ない状態になってしまいました。
 ・ 展望が良ければ北岳へ登り、北岳山荘泊まりの予定でしたが、ガスが晴れそうもないので、肩の小屋で宿泊することにしました。
 ・ 17時から夕食、約20名の少なさで、周囲の方と団欒しながらの食事でした。 食後はストーブそ傍でテレビを見たり同席者との会話をしたりした後、寝床に入り、20時半の消灯を待たずに寝入り、夜中に目を覚まし野外にしかないトイレへ行く為外へ出て天を覗くとやや薄い満天の星が輝いており、明日の晴天を期待させました。
 ・ 4時半前に目覚め、外へ出ると、快晴微風の絶好の登山日和が期待できる状態でした。
 ・ 早目に朝食を摂るため、お弁当にしてもらい、5時過ぎから始まる朝の食事前に食べ終えました。
 ・ 黎明の空を何枚も写真撮影、富士山もクッキリと撮れ大満足しました。
 ・ 日の出と北岳山頂と富士山を撮影する為、北岳山頂直下で日の出の瞬間を待機、素晴らしい光景を撮影出来ました。
 ・ 真っ赤に映えた朝焼け雲と、雲海に浮かぶ富士山が真正面に見え、素晴らしい光景でした。
 ・ 撮影一段落後、目の前に聳える北岳山頂へ。 誰もいない山頂でパノラマを満喫した後、北岳山荘へ、八本歯のコル分岐点を過ぎ到着。
 ・ テント設営が一つ、シーズン中とは大違いで、周囲に人影が」ほとんど見られない山行でした。
 ・ 次のピーク、岩峰を登り詰め、やがて3,055m の中白峰に到着。
 ・ 一旦岩稜を下り登り返し、小屋から2時間弱で間ノ岳に到着。 途中、空身の登山者と数名出合った以外は静寂な尾根山行でした。
 ・ 広々とした山頂は展望良好で、北岳をはじめ、甲斐駒ヶ岳や仙丈ケ岳といった南アルプスの主要な山が立ち並ぶ山並をジックリ眺める。
 ・ かなり下方に農鳥小屋が見え、これからその地点まで降下開始。
 ・ 登山道周辺には真っ赤に紅葉したナナカマドが多く見られるようになり、癒してくれました。 
 ・ 一気にジグザグの急坂を下り、標高2,800mの鞍部に立つ農鳥小屋に到着。 布団が天日干しされていました。 
 ・ 農鳥小屋から約30分の登りで農鳥岳より高い3,051mの西農鳥岳に到着。
 ・ ここも南アルプス中央部の好展望場所で、周囲のパノラマを満喫。
 ・ すぐ隣の農鳥岳へ、一旦下って岩稜を進み、3,026mの農鳥岳に到着。
 ・ 今回の縦走もこの農鳥岳が最後、後は長い下り道を行くだけ。
 ・ 山頂での展望を味わった後、下山開始。
 ・ 夏の花のシーズンなら、綺麗な花が迎えてくれる場所ですが、花期はお終い、僅かにリンドウとアザミが咲いてました。
 ・ やがて遭難者の御両親が建てられた黄色い櫓のある大門沢への降下点に到着。 冥福を祈り、下山開始。 
 ・ この下降点から日本三大急坂が始まる。農鳥岳からゴールの奈良田までの標高差は2,200mにも達する。
 ・ 標準タイム5時間に及ぶほぼ連続の急な下りは、膝に負担がかからないよう体重移動とスピードを調整しながら、慎重に下る。
 ・ 一気に高度を下げ、ハイマツ帯から針葉樹林帯を抜け2,200mの標識を過ぎると、沢の音がすぐ近くに聞こえ、左手に沢が見えるようになり、大門沢の河原に出て一休み。
 ・ 樹林帯の中に赤い屋根が見え、大門沢小屋に到着。 
 ・ 小屋から河原に下りて休憩。 右岸・左岸沿いの道を渡り返す。
 ・ やがて貧弱な丸太橋(足幅に合わせて丸木でロープあり)を注意しながら三つ渡る。
 ・ 紅葉樹林帯を過ぎ、長い高度のある揺れるつり橋(一人ずつ通行表示)を3つ渡る。
 ・ 橋の途中から下を見ると、かなりスリリングで、高所恐怖症の人は立ち止まってしまいそうです。
 ・ 吊橋を渡り終えると発電所の取水口の貯水池の横に出る。
 ・ ここから長い林道歩きが始まりましたが、歩きやすい道でした。
 ・ ゲートを過ぎて少し進むと、大きく立派な新しい“開運橋”が眼前に現れ、その先に奈良田の大駐車場が目に入ってきました。
 ・ 橋を渡った所が、県道南アルプス公園線で、正面は奈良田第一発電所。 トンネル入口にはゲートキーパーが居ました。
 ・ 20分程で駐車場に到着。 近くの奈良田温泉「早川町営・奈良田の里」がありますが、汗もかかなかったので、パス。
 ・ 平日のため高速道路も渋滞もなく、予定の時刻前に我が家に無事到着。
 ・ 今回の南アルプス紅葉の山旅を充実感を得て完遂。

【注意箇所】
  ・ 特別に危険な箇所はありませんが、ガス、強風、大雨時はスリップに、方向確認等に注意が必要。
  ・ 大樺沢崩壊地付近の沢で、ペンキマーク通り右上へ。直登し易いので注意。
  ・ 間ノ岳や尾根沿いの広いピークは、広く荒涼としており、ガスが出ると方向が分らなくなりそうで注意。
  ・ 農鳥岳前後の岩場、大門沢の連続した急な下りに注意。(膝に注意)
  ・ 大門小屋先の尾根を越えた後、砂防ダム迄の区間は、崩壊気味の狭いザレた斜面に注意。
  ・ 大門沢の丸太橋はスリップに注意。

 奈良田方面  〃  道路標識
 第二駐車場  〃  オオマツヨイグサ  広河原からの北岳
 広河原 : モニュメント  フジアザミ 広河原の吊り橋
 苔生した岩  カウンター  フジアザミ
 大樺沢の渓流  〃  〃 橋
 ナナカマド  ハハコグサ  シシウド
 ミヤマコウゾリナ  河原ナデシコ  キイチゴ
 大岩  シシウド  甲斐駒ケ岳方面
 紅葉始まり  〃  〃
 二俣  〃  〃
 クサモミジ 小太郎尾根
ナナカマド 小太郎尾根  〃
 北岳肩の小屋 3,000m  5:10 日の出前(小屋前より)  〃
5:23 5:31 5:34
5:39 5:43 日の出 5:44
5:47 5:50  北岳肩の小屋
 北岳 山頂  影北岳  山頂からの富士山
 間ノ岳方面  八本歯のコル 分岐点  〃   富士山
八本歯のコル 分岐点 :  富士山  〃 南アルプス西方面  北岳方面
 間ノ岳方面  秋の空  大樺沢方面  ウラシマソウ
 中白峰 3,055m  〃  秋の空 :高積雲
  中白峰 → 間ノ岳  〃  富士山  〃 〃
 間ノ岳 山頂 3,190m  〃  北岳方面  ウラシマツツジの紅葉
 コケモモ  雲海&富士山
 ウラシマツツジの紅葉
 ウラシマツツジの紅葉  ナナカマド
 ナナカマド
 農鳥岳方面 : ナナカマド  農鳥小屋
 紅葉真っ盛り  西農鳥岳 3,051m  〃
 農鳥岳 3,026m   大門沢下降点 
 ウラシマツツジ ハハコグサ  リンドウ
 キオン  一つ目の丸太橋
 二つ目の丸太橋  ホタルブクロ  アザミ
 三つ目の丸太橋  サルノコシカケ  四つ目の丸太橋
元気の良い苔  五つ目の丸太橋  一つ目の大吊り橋
 〃 &マムシグサの実  二つ目の大吊り橋  〃 
 大門沢小屋→農鳥岳登山口   奈良田第一発電所前の広河内橋より  奈良田第2駐車場


岳・間ノ岳(農鳥岳 )- 3 

行程  2010 平成22年8月25日(水)〜26(木 往復路 :マイカー≫ タクシー:⇒  :マイカー ≫、徒歩: → 単独 標高差:1,670m
@  下部温泉 4:40 ≫ 5:30 早川町 開通待機 6:00 ≫  奈良田 P  ⇒ 6:50 広河原 7:00 → 9:00 大樺沢二俣 → 八本歯のコル 10:50 → 11:30 吊尾根分岐 11:50 → 12:10 北岳 山頂 13:10 → 14:00 北岳山荘 泊   
A 北岳山荘 5:00 → 6:05 中白峰 → 7:55 間ノ岳 山頂 → 農鳥小屋  → 9:45 農鳥岳 山頂 → 10:40 大門沢下降点 → 12:35 大門沢小屋12:50 → 15:00 農鳥岳登山口 → 15:30 奈良田 P 〜 奈良田温泉16:40 ≫ 増穂IC ≫ 高井戸IC 20:00 

【コメント】 
 ・ 昨年の夏の本州の山の天候は不順で、南アルプス北部の山々の登頂計画は遂行できませんでしたが、今年は猛暑続きで休務日と休暇を組み合わせて、年に2回しか撮れない田貫湖のダブルダイヤモンド富士の写真撮影を組み合わせて効率的な山行を行いました。
 ・ 効率よく1泊で南アルプス北部を縦走するには、広河原→北岳→間ノ岳→農鳥岳→奈良田温泉の縦走コースを選択しました。
 ・ マイカーで奈良田まで入り、奈良田からバスで広河原へ移動、ここからスタートし北岳から間ノ岳、農鳥岳と縦走すれば帰りのバスを利用する必要がない奈良田Pまで戻れる為。
 * 計画していた北岳→農鳥岳縦走の出発地点へのアクセスが、7月16日の土砂崩落で通行止めになっていましたが、県道南アルプス公園線の仮復旧により8月13日6:00から片側交互通行規制により通行可能となったとのことで計画遂行。
 ・ 登山前日の24日早朝3時に自宅を出発、河口湖付近までは快晴でしたが、本栖湖付近に来ると雲がかかり始め、残念ながらダイヤモンド富士は見れませんでした。
 ・ 代わりに山中湖傍の“花の都公園”へ行き、富士山をバックにヒマワリと百日草の写真撮影をしました。
     ※  こちらにUPしました ⇒ 地方の空と花 
 ・ 河口湖湖畔の“大石公園”へ立ち寄り、花の写真等を撮り、朝霧高原を散策後、下部温泉へ移動。
 
 ・ 予定していた8時奈良田温泉発、広河原行きのバスに乗る時間より早く目が覚めたので、なんらかの方法で予定時刻より早く広河原へ行けるかもしれないと閃き、とりあえず出発。
 ・ 湯島のゲートに5時半過ぎに到着。先頭車の登山客に話をすると、グループ登山でタクシーを頼んでおり、一人がキャンセルしているとのことで、広河原まで同乗させて頂くことになりました。登山開始が2時間も早められ、今回もラッキー、感謝です。
 ・ 6時開門で発車、奈良田温泉駐車場でタクシーに乗り換え、カーブ連続の細い舗装道路を進み、最初の計画より2時間早く広河原のゲート前に到着、すぐに登山開始。 
 ・ ほぼ完成した広河原インフォメーションセンター(旧アルペンプラザ)先の野呂川に架かる長い(約100m)吊橋を渡り、広河原山荘に出る。
 ・ 快晴の中、山荘脇から登山道に入る。ウラジロモミ、コメツガ、ブナなどの樹林が続く。
 ・ 15分程で白根尾池小屋分岐に到着、予定どうり大樺沢コース:大樺沢(おおかんばさわ)から大雪渓の急登を抜けて、八本歯のコルへ這い上がる最短ルートを選択。
 ・ しばらくは、水量多い大樺沢沿いの緩やかな傾斜の森林の中を登る。
 ・ 約1時間弱で大雪渓とバットレス(北岳胸壁)が見え始める。
 ・ やがて大樺沢二股に到着。 右折方向は右俣コースとなり、北岳肩の小屋を経由して北岳山頂の道。
 ・ 近道である、直進する八本歯のコル経由への道を北岳山頂目指して進む。
 ・ 8月も下旬となり、猛暑続きの今年は、雪渓はかなり小さくなっており、岩場の道を進む。
 ・ 細く所々大きな穴のあいた雪渓を眺めながら、トウヤクリンドウやナデシコ等の咲くやや急な登山道を登る。
 ・ まだ十分咲いている花々の写真を撮りながら登る。
 ・ 雪渓がなくなる上部まで登ると、丸太梯子の連続となり、一気に高度を稼ぐ。
 ・ やがて八本歯のコル、尾根道に到着。遠くに北岳山荘が見える。
 ・ コルは北岳から東に延びる池山吊尾根の鞍部で、ここから登山道は岩場の登りとなりハシゴの連続となる。
 ・ ハシゴ付近は両側が切れ落ちているので要注意。 
 ・ ここを越えると緩やかな岩石帯となり山頂を目指して、砂地のジグザグを登ると主稜線の縦走路に出て、北岳山荘へのトラバース道の分岐となる。
 ・ 北岳山荘との分岐点、北岳トラバース道分岐に到達。 一休憩後、北岳山頂目指し出発。
 ・ 急に雲が出始め北岳山頂に到着した時には遠方の山々が霞んで展望があまり利かなくなる。 
 ・ 本来なら北部の山々、仙丈岳、甲斐駒ケ岳や南方の山々の間ノ岳、富士山等が望めるのに残念。
 ・ 予定より早く到着しましたが、ここから農鳥小屋まで行くには体調がイマイチでしたので、展望が回復するのをジックリ待つことにしました。
 ・ 雲行きが怪しくなってきたので、北岳山荘へ向けて出発。
 ・ 小屋に到着、手続き後、すぐに雨が降り出したのと、軽い頭痛(富士登山時の高山病と同じ症状)状態になったので、ゆっくり2Fの部屋隅で横になる。
 ・ 17時からの夕食時には、空いていた2Fの広い相部屋は8割位埋まりました。(1Fは空室)。
 ・ 18時からの食事を済ませ、20時の消灯を待たずに寝入り夜中に目を覚まし外を覗くと満月が輝いており、明日の晴天を期待させます。
 ・ 周りからのイビキや咳の音で何度か目が覚めましたが、知らないうちに眠れました。
 ・ 4時に目覚め、起床、日の出前の空を撮影に小屋の前の展望のよい場所へ登り、撮影。
 ・ 風もなく寒さはあまり感じない状況の中、しばらく東西の空を見まわす。天空には冬の星座のオリオン座が輝き、西の空には満月が輝いていましたが、空が明るくなるにつれ次第に薄れ、先ほどまで輝いていた星座が消えてゆくとともに、東の空が輝き出し、素晴らしい光景をジックリ味わうことが出来ました。
 ・ 日の出前の5時に小屋を出発、間ノ岳を目指す。途中展望のよい場所で日の出を撮影しながら軽い朝食を摂る。
 ・ 岩峰を登り詰め、やがて3055m の中白峰に到着。
 ・ 一旦岩稜を下り登り返し、間ノ岳に到着。
 ・ 広々とした山頂は展望良好で、雲海に浮かぶ富士山が真正面に見え、素晴らしい光景でした。
 ・ 北岳をはじめ、甲斐駒ヶ岳や仙丈ケ岳といった南アルプスの主要な山が立ち並ぶ山並をジックリ眺める。
 ・ 目の前には塩見岳を筆頭に南アルプス南部の山々が連なっており、さらにその左には農鳥岳の山塊が聳える。農鳥岳・塩見岳・荒川三山と申し分ない眺望を満喫出来ました。
 ・ かなり下方に農鳥小屋が見え、これからその地点まで降下開始。 
 ・ 一気に急坂を下り、標高2800mの鞍部に立つ農鳥小屋に到着。
 ・ 農鳥小屋から約30分の登りで岩山を廻り込むと、本道から少し分かれた先に標識のない3,051mの西農鳥岳があり、一旦下って岩稜歩きを進めると、ようやく3,026mの農鳥岳に到着。
 ・ 今回の縦走もこの農鳥岳が最後、後は長い下り道を行くだけ。
 ・ 山頂での展望を味わった後、下山開始。
 ・ しばらくの間は、高山植物が茂り、綺麗な花が出迎えてくれました。
 ・ やがて黄色い櫓のある大門沢への降下点に到着。
 ・ この下降点から日本三大急坂が始まる。農鳥岳からゴールの奈良田までの標高差は2,200mにも達する。
 ・ 標準タイム5時間に及ぶほぼ連続の急な下りは、膝に負担がかからないよう体重移動とスピードを調整しながら、慎重に下る。
 ・ 一気に高度を下げ、ハイマツ帯から針葉樹林帯を抜け2200mの標識を過ぎると、沢の音がすぐ近くに聞こえ、左手に沢が見えるようになり、大門沢の河原に出て一休み。
 ・ 樹林帯の中に赤い屋根が見え、大門沢小屋に到着。 
 ・ 小屋から河原に下りて、右岸・左岸沿いの道を渡り返す。
 ・ やがて貧弱な丸太橋(足幅に合わせて丸木、鉄パイプが並べてあるだけのハシゴ風。手すりのない橋も)を注意しながら三つ渡る。
 ・ 紅葉樹林帯を過ぎ、長い高度のある揺れるつり橋を3つ渡る。
 ・ 橋の途中から下を見ると、かなりスリリングで、高所恐怖症の人は立ち止まってしまいそうです。
 ・ 吊橋を渡り終えると発電所の取水口の貯水池の横に出る。
 ・ ここから長い林道歩きが始まりましたが、歩きやすい道でした。
 ・ ゲートを過ぎて少し進むと、大きく立派な新しい“開運橋”が眼前に現れ、その先に奈良田の大駐車場が目に入ってきました。
 ・ 橋を渡った所が、県道南アルプス公園線で、正面は奈良田第一発電所。 トンネル入口にはゲートキーパーが居ました。
 ・ 予定より早く15時半に駐車場に到着。 林道通行可能な時刻まで1時間あったので、近くの奈良田温泉「早川町営・奈良田の里」に立ち寄り汗を流す。
 ・ 奈良田温泉の湯は美人の湯とのことでした。駐車場から徒歩3分、500円。
 ・ サッパリして休憩後、林道通行時刻の16時半過ぎに出発。 
 ・ 平日のため高速道路もほとんど渋滞もなく、予定の時刻前に我が家に無事到着。
 ・ 今回の南アルプス山旅と、花の旅を充実感を得て完遂。

【注意箇所】
  ・ 特別に危険な箇所はありませんが、ガス、強風、大雨時はスリップに、方向確認等に注意が必要。
  ・ 間ノ岳山頂は、広く荒涼としており、ガスが出ると方向が分からなくなりそう。
  ・ 農鳥岳前後の岩場、大門沢の連続した急な下りに注意。(膝に注意)
  ・ 大門沢の丸太橋はスリップに注意。

広河原からの北岳 広河原の吊り橋 広河原→白根尾池。  清流
白根尾池 → 大樺沢二俣。   〃  : ミヤマアキノキリンソウ  〃 : シシウド
白根尾池 → 大樺沢二俣。 ミヤマアキノキリンソウ       ヤナギラン シシウド
白根尾池 → 大樺沢二俣。   〃  〃  サラシナショウマとハクサンフウロ
大樺沢二俣 → 八本歯   〃   〃  雪渓末端
大樺沢二俣 → 八本歯 : ミヤマコウゾリナ タカネグンナイフウロウ オンタデ
大樺沢二俣 → 八本歯   〃 雪渓最上部 八本歯のコル 
 八本歯  〃  ミヤマミナグサ
 北岳トラバース道分岐 トウヤクリンドウとミネウスユキソウ  チシマギキョウ
タカネナデシコ ベンケイソウ タカネナデシコ
チシマギキョウ トウヤクリンドウ 北岳 山頂
北岳 山頂 チングルマの傘 4:20 北岳山荘前より 富士山
4:25 4:39  4:43
4:45 5:10 日の出 5:13
5:17 4:44
5:11 5:05  西空の満月 5:57 中白峰山頂より 
中白峰 山頂より北岳方面 間ノ岳山頂からの北岳山荘 間ノ岳山頂からの富士山
間ノ岳山頂からの富士山 間ノ岳山頂からの北岳方面  〃
間ノ岳山頂からの農鳥岳方面 間ノ岳 → 農鳥岳  : 雪渓 間ノ岳 → 農鳥岳 : 間ノ岳方面
間ノ岳 → 農鳥岳 : 雲海 ナナカマド :  農鳥岳方向  農鳥岳 山頂より広河内岳方面 
 農鳥岳 → 大門沢下降点 : トウヤクリンドウ。  チシマギキョウ ヨツバシオガマ
チングルマの傘 オンタデ ミネウスユキソウ
ミヤマアキノキリンソウ ヨツバシオガマ チシマギキョウ
シシウド ナナカマド    農鳥岳 → 大門沢下降点
ウサギギクとヨツバシオガマ 大門沢下降点 : 遠方から目立つ黄色の矢倉・鐘       コバノコゴメグサ
キタダケトリカブト サラシナショウマ
サラシナショウマ 大門沢下降点→大門沢小屋 :一つ目の橋  〃  : 二つ目の橋
 〃  : 三つ目の橋  森山付近のコケ 大門沢小屋→農鳥岳登山口 : 一つ目の吊橋
 〃 : 二つ目の吊橋  〃 : 三つ目の吊橋 農鳥岳登山口の開運橋

、間ノ岳、 (166.農鳥岳 )- 2
 2002(平成14年)9月12日(木)〜9月15日(日) : *  赤石岳 → 荒川岳→ 塩見岳 →間ノ岳 →北岳縦走
  ※ 連日ガス最終日は雨で、いい写真が全く撮れませんでしたので、記録省略。

、間ノ岳、 (166.農鳥岳 )- 1 

行程  1990 (平成2年)9月7日(金)〜9月9日(日) 往復:  マイカー マイカー: ≫ 鉄道:⇒⇒、 バス:⇒、 徒歩: →
@  東京 ≫ 広河原 → 白根御池小屋 泊
A 白根御池小屋 → 北岳肩の小屋 → 北岳 → 北岳山荘 → 中白峰 → 間ノ岳 → 農鳥小屋 泊
B 農鳥小屋 → 西農鳥岳 → 農鳥岳 → 西農鳥岳 → 間ノ岳 → 北岳山荘 → 八本歯のコル → 大樺沢 → 広河原 ≫ 東京

コメント
 ・ 大樺沢にまだ雪渓が残っていた。
 ・ 晴天に恵まれ大パノラマを満喫。
 ・ 全般的に歩きやすかった。

1 小太郎稜線より大樺沢 2 北岳山頂より 大千丈岳 3 池山吊尾根分岐点より北岳
4 北岳山荘 〜 中白峰 5 中白峰山頂(3,055m) 6 農鳥岳 山頂より 富士山
7 農鳥岳 山頂より 北岳 8 間ノ岳 山頂付近  月 9 中白峰山頂より北岳
10  八本歯コル付近 11 八本歯コルより大樺沢 12  八本歯コル