都内の山-2 
   

 T-2.三角点のない都区内の主要な山   △:直近の登山口からの高さ。():周辺からの高さ
順 位  山  名 ▲:標高m
△:実高約 m
所在地   番地
1.  飛鳥山   25.4   2  (20) 北区  王子一丁目1番3
2.  箱根山   44.6   6  (10)  新宿区  戸山二丁目
3.  代々木八幡   37.2   2  (10) 渋谷区  代々木五丁目

T−2.三角点のない都区内の主要な山
 (1) 飛鳥山
 ・ 飛鳥山(あすかやま)
 ・ 三角点はなし。代わりに『公共基準点』が設置された。    標高=25.4m。
 ・ 案内板には『公共基準点』を “山頂モニュメント”として表示していました。
 ・ 2,006年(平成18年)に測量したところ、ライバルの愛宕山(25.7)よりも低く、都内一低い山と分かったそうです。
  ※  基準点とは、地球上の水平位置や高さを示すために必要な基準となる点のことで、国土地理院が設置した三角点や水準点を補完するために地方公共団体などが管理する基準点を公共基準点といいます。これらの基準点は、すべての測量の基礎となるもので、都市計画事業や土地の境界確定など、さまざまな測量に活用できます。
 ・ 直近の登山口((王子駅))からの高さ ・・・約18m、 公園山頂駅からの高さ ・・・ 約0m、 公園入口モノレール駅からの高さ ・・・ 約17m
 ・ 北区 西ヶ丘二丁目  飛鳥山公園内。
 ・ 最寄り駅 : JR・京浜東北線、南北線、都電 王子駅。
 ・ 徳川吉宗が享保の改革の一環として整備・造成を行った公園としても知られる。吉宗の治世の当時、江戸近辺の桜の名所は寛永寺程度しかなく、花見の時期は風紀が乱れた。このため、庶民が安心して花見ができる場所を求めたという。開放時には、吉宗自ら飛鳥山に宴席を設け、名所としてアピールを行った。
 ・ 園内に佐久間象山の桜賦碑、老農船津伝次郎の碑などがある。 
 ・ 「飛鳥山公園」の名の通り一帯は小高い丘になっているが、「飛鳥山」という名前は国土地理院の地形図には記載されておらず、その標高も正確には測量されていなかった。北区では、「東京都で一番低い」とされる港区の愛宕山(25.7メートル)よりも低い山ではないかとして、2006年に測量を行い、実際に愛宕山よりも低いことを確認したとしている。 北区は国土地理院に対し、飛鳥山を地形図に記載するよう要請しましたが採用されなかった。理由は、飛鳥山周辺の地形図には駅や道路といった掲載しなければならない情報がすでにたくさん書かれていて、あらためて「飛鳥山」と掲載するスペースがない、とのこと。                                        〜 フリー辞典等 

 ・ “山”としての“飛鳥山”は国土地理院の地図には記載されていません。昨年(平成20年)までは、担当の北区役所、町づくり部工事課の担当者の話では、あまり進展していないようでしたが、平成21年に三角点の代わりに『公共基準点』が設置されました。
 ・ 登録地点は、公園北端の「地主山展望台」で、以前古墳の跡ではないかと言われていた場所で、調査の結果それらしき遺物は発見されなかったそうです。 
 ・ 公園南端に飛鳥山古墳があり、周囲から約2mの高さがある。 
 ・ 「飛鳥山公園」の北隣に「王子神社」があり、こちらの方が標高は高いようです。 付近に46.6mの水準点(ビルの屋上)。
 ・ 北区では、国土交通省の「まちづくり交付金」を活用して、2億5千万円で飛鳥山公園モノレールを設置、平成21年7月17日から、運転を開始した。
    * 飛鳥山公園入り口 〜 飛鳥山山頂までの、延長48m、標高差 :17.4m(傾斜角度24度)。 車両 : 16人乗り(いす席6人、立ち席10人、車イス、ベビーカーも可 )、無人運転(押しボタン運転方式)、運転時間 : 午前10時から午後4時まで、年末年始、保守日以外無休、 無料。
  ※  飛鳥山公園モノレールの愛称が決まりました。(H22.1.8)
   ◇ 施設名:「あすかパークレール」
   ◇ 車両名「アスカルゴ」
     車両の形から、ゆっくりとあじさいの飛鳥山を登る姿はかたつむりににており、飛鳥山、明日香、明日、エスカルゴ、カーゴ、籠などを思い浮かべた造語で新しいバリフリー施設にふさわしい車両の愛称名として選定。

《 飛鳥山公園 》
 ・ 八代将軍徳川吉宗の指示で1270本の桜を植え、大岡越前の時代、江戸庶民のためにこの地を花見の地にしたのが始まりといわれる公園。
 ・ 江戸から現在に至るまで桜の名所となっています。
 ・ 飛鳥山は、明治6年、太政官布達によって、上野・芝・浅草・深川とともに日本最初の公園に指定され、平成の現在も「憩いと出会い」の場として親しまれています。
 ・ 毎年4月初飛鳥山公園及びその周辺で桜祭りが行われる。
 ・ 催しとしては、仮装大会、ごみリサイクル屋、フリーマケット、ステージアトラクションなどが開催される。 秋にかけては、赤や黄色の紅葉が美しくまた一景の価値がある。

 ・ 児童公園には蒸気機関車D51や旧都電が展示されていると共に、滑り台、砂場など各種遊具が設置されている。 
 ・ 博物館(北区飛鳥山博物館:北区の郷土資料)、 紙の博物館、  渋沢史料館の3館。  庭園、野外ステージ、児童公園、噴水などがある。かつて「スカイラウンジ」という回転展望台があった。
 ・ JR王子駅に隣接するため、王子公園と呼ばれることもある。都内の桜の名所の一つ。 
   (〜フリー事典等より)  

 《 飛鳥山 訪問写真-3 》 H22.5.2

 ・ 昨年設置された飛鳥山公園のモノレールを見に出かけました。
 ・ 
「飛鳥山」の山頂までの高低差約18m、JR王子駅中央口改札からすぐの公園入り口から山頂までのレール延長48mを2分で結ぶモノレール。
 ・ 車両の速度は時速1.8キロメートル。大体時間は2分程度。
 ・ 車両名「アスカルゴ」。 ラックピニオン式の小型のモノレールで、基本的には業務用に導入される事が多いモノレールです。
 ・ 車両は両側に3席ずつ、全部で6席のシートイス席で6人、立ち席10人の16人乗り、冷暖房完備で、車イス・ベビーカーの利用もできる。
 ・ 窓ガラスは紫外線カットガラスで薄緑のスモークがかかっている。 

 ・ 運転時間 : 午前10時から午後4時まで、年末年始、保守日以外無休、 無料。
 飛鳥山公園入口駅  モノレール車両   モノレール軌道
 飛鳥山公園山頂駅  都電 荒川線 : 飛鳥山公園西隣、走行中の都電
 飛鳥山 山頂 25.4m  〃 方位石と標識

 《 飛鳥山 訪問写真-2 》 H21.9.2

 ・ JRで京浜東北線、王子駅、中央口改札を出て西側(左側)。 すぐ前が飛鳥山公園の入り口。
 飛鳥山 山頂  〃 方位石と標識  標識
『公共基準点の説明板』  飛鳥山の歴史 説明板  公園案内図
 公園  都電 展示 〃 説明板
 D51蒸気機関車 展示  〃  〃 説明板
 紙の博物館入口 : パピルス    飛鳥山公園隣の花壇 都電 荒川線 : 飛鳥山公園西隣、走行中の都電


 《 飛鳥山 訪問写真-1 》 H20.2.20、 1.19
飛鳥山公園  該当箇所の地主山付近  〃
観音様 王子駅の都電
飛鳥山公園  〃 飛鳥山古墳
飛鳥山古墳 案内説明板 王子神社 鳥居 王子神社 
都天然記念物「王子神社のイチョウ」  大イチョウ



 (2)箱根山
 ・ 箱根山(はこねやま)
 ・ 三角点はなし。 水準点の標高=44.6m  周辺の登山口からの高さ=約6m。
 ・ 所在地  新宿区 戸山二丁目    都立戸山公園内
 ・ 交通 : 地下鉄副都心線、西早稲田駅(3番出口)5分。  JR・西武新宿線・地下鉄東西線 高田馬場駅下車 15分。
 ・ 山手線の内側で最も高い山は、戸山公園にある、築山の「箱根山」。
 ・ 山手線内にて一番標高が高い人造の山である。山頂にある水準点の標高は44.6mである。ふもとから登りはじめて、約1分程度で登頂することができる。戸山公園内にあり、付近住民の憩いの場所である。
 ・ 江戸時代には尾張徳川家の下屋敷の回遊庭園「戸山山荘」があったところで、(箱根山は当時作られたものである)明治時代から戦前までは陸軍の練兵場などがあったところであるが、戦後敷地の一部が公園として整備され開園された戦前まで軍事施設が並んでいたところ。
 ・ 江戸時代の尾張藩徳川家の下屋敷時代に回遊式庭園「戸山山荘」として整備された際に、池を掘った残土を積み上げて建造されたと伝えられている。   
                                                               〜 フリー辞典等より。
 ・ 直近の登山口からの高さ ・・・ 約6m。 周辺からの高さ ・・・ 約20m。
 ・ 登り口が南側と西側にあり、階段がついているので登りやすい。  約6m位で頂上。
    3ヵ所あり、東西の階段は、共に49段、南側の階段は、53段。
 ・ やや低い山頂からは、周囲の樹木に覆われ僅かに、隙間から南西方向に新宿駅周辺の高層ビル群が望めました。

 《 箱根山 訪問写真 −3 》  H26.12.10  

 ・ 久し振りの再訪問です。 今回は冬景色時の訪問。 
 北側階段  西側階段  南側からの箱根山全景
 東側からの箱根山全景  北側からの箱根山全景  山頂より北方向
 山頂の名盤    山頂 方位石と水準点標高刻印石:44.6m  西側
 北側  南側  記念石碑
 北側入口  イチョウ  モミジ
 バラ  〃  〃
 ハボタン  〃   〃
 バラ  モミジ  ドウダンツツジ

 《 箱根山 訪問写真 −2 》  H20.1.19
 ・ JR高田馬場駅下車、早稲田口(東側)を出て、早稲田通りを500m進み、明治通との交差点(馬場口)で、右折 約500m明治通りへ進み地下鉄副都心線の西早稲田駅を通過してすぐ“コズミック”で左折、日本駐車ビル・戸山ハイツビルを通過し約300mで戸山公園(とやまこうえん)箱根山地区(東側)に到着、箱根山の案内に従って100m進むと箱根山に到着。
 南側階段  南側からの箱根山全景  箱根山地区の歴史案内板
 西側階段  山頂より南側階段   山頂より南西方向:遠方:新宿駅前高層ビル群
 山頂    山頂 方位石と水準点  標高刻印石  44.6m


 《 箱根山 訪問写真 −1 》  H20.1.19
箱根山 北側 登山道 南側 登山道
箱根山 南側 箱根山 南西側


 (3)代々木八幡
 ・ 代々木八幡(よよぎはちまん)
 ・ 三角点はなし。
 ・ 標高    : 37.2m

 ・ 直近の登山口からの高さ ・・・ 約2m。 周辺からの高さ ・・・ 約10m。
 ・ 代わりに富士講の石碑がありました。
 ・ 代々木八幡の秋分の日に開催される、「例大祭」という秋祭りは盛大で、非常に多くの出店が出るようで非常ににぎやかなようです。

 《 代々木八幡 訪問写真 》 H20.1.19
代々木八幡神社  〃  〃
富士講の石碑


 ※ 「三田台」
 
 
・ 国土地理院の2万5千分の一に記載されている三角点は、該当付近にはありませんでした。
 ・ 該当位置は、「東京簡易保険事務センター」の正面玄関前の植栽の中。

 ・ 標高    : 45m

 《 三田台 訪問写真 》 H20.1.24
地図上の三角点の場所の前の道 地図上の三角点の場所:カンポ玄関前 裏隣の天祖神社 

 ※ 「見越山」
 ・ 国土地理院の2万5千分の一に記載されている三角点は、該当付近にはありませんでした。
 ・ 該当位置は、(文京区春日1−12)ですが、建物以外何もありませんでした。

 ※ 「八ツ山」
 ・ 「御殿山交番」そばの国土地理院の2万5千分の一に記載されている三角点(23.6m)は、該当付近にはありませんでした。
 ・ 「八ツ山」の該当位置は、「北品川4丁目」御殿山ヒルズの庭園の中で、三角点等はありませんでした。

御殿山ヒルズと庭園  〃  〃


  ※ 【 洗心 】
   お参りする前に行う“洗心”の意味。
   ⇒ ・ 手や口を清める形を以て、心を清め、重ねてきた罪穢れを払いのけるために行うこと。
      ・ いわゆる「禊ぎ(みそぎ)」。
     ・ お賽銭やお供えも禊ぎ。自分の持ち物を差し出すことで、無為意識に犯している罪等のあがないをすることに繋がる。


 U.都内の富士塚 §-1:代表的富士塚(ミニチュア富士)
  
V.   〃   §-2 その他の富士塚
 W.都内の階段利用可能な超高層建造物