登山記録・写真         
  

関 東 144  乾徳山  けんとくさん  2,031m  2018 平成30年11月 7日(水)
 2013 平成25年 5月29日(水)
 2005 平成17年 5月18日(水)
 単独
  〃

 【 概要 】

 ・ 乾徳山(けんとくさん)は、山梨県山梨市にある標高2,031mの山で、奥秩父の山域にある。
 ・ 山梨百名山でもある乾徳山は日本二百名山でもある。
 ・ 裾野には美しい草原で中腹まで牧場が広がっている。完全なる独立峰で山頂からの眺望に優れ、富士山や南アルプス、奥秩父連峰を見渡すことが出来る。
 ・ 御坂道を勝沼町から塩山市に向かう時、前方に広がる奥秩父山系の右端に円錐形をした容の良い山が見えます。
 ・ 塩山の恵林寺を開いた夢窓国師が修行した山として知られる乾徳山は、静かな林間や、展望の良い尾根歩きや、少し緊張する鎖場など、変化に富んだ楽しい名山です。
 ・  乾徳山は森林、草原そして岩峰と変化に富んだ山である。
 ・ 夢想国師が乾徳山で修業し悟りを開いたと伝えられています。
 ・ 登山口から約1時間半の場所に、“錦晶水”という清水が常時流れている。夢窓国師もこの水を飲まれたとされています。
 ・ 山頂直前に鎖場やはしごがある。鳳岩の手前に頂上までの迂回路あり。
 ・ 山には国師が座禅をしたといわれる座禅石や髪剃岩、天狗岩などの奇石があり、山頂付近は険しい岩場となっています。
《 山名の由来 》 
  ・ 麓の恵林寺( えりんじ)の山号が山名になった。
  ・ 乾徳山恵林寺は開祖の夢想国師が「乾徳」は「君主の示す徳」、また峡東地区の北西「乾」の方角であることから名付けられたと言われています。
《 登山コース 》
 ・ 徳和駐車場から扇平を経て乾徳山頂上への往復。・・・ 乾徳公園横無料駐車場 → 乾徳山登山口 → 錦晶水 → 国師ヶ原分岐 → 月見岩 → 乾徳山山頂 → 下山道 → 国師ヶ原分岐 → 錦晶水 → 銀晶水 → 乾徳山登山口 → 乾徳公園横無料駐車場
    時間約7時間。 10km。  ・累積標高(上り)約 1,800m。
 ・ 登山口は徳和バス停からが一般的。
 ・ 駐車場は無料。 満車の場合有料(500円)で橋を渡った上。
 ・ 売店は駐車場前、御蕎麦屋さん以外は休日のみの営業?。
 ・ 乾徳山登山口バス停、駐車場付近にポスト・自販機あり。
 ・ 大平山荘を登山口とする場合、扇平までは約1時間のコースタイム。太平山荘までの林道は舗装されていますが悪路。

<徳和駐車場から扇平>
 ・ 徳和バス停から約20分程徳和川に沿って道路を進み集落を舗装道路で抜けると砂利道に変わる。その先が登山口。 
 ・ 樹林帯を登っていくと休憩ポイントの銀晶水に到着。
 ・ 傾斜が少しなだらかになると右側に沢が現れ、錦晶水に着く。
 ・ 登山口から約1時間40分で乾徳山本体が見えて、国師ヶ原に到着。 今は避難小屋となっている高原ヒュッテがあり、登山道が十字路になっており、左が山頂の先からの下山ルート、右が道満尾根・乾徳山山頂への往路、前に月見岩。
 ・ 国師が原の一角から富士山などの展望が利く。
 ・ 月見岩という尾根筋の分岐に出る。月見岩からのパノラマが得られる。南西には南アルプス(中央の白いのが間ノ岳、すぐ右が北岳で、その右に仙丈ヶ岳、甲斐駒、左は農鳥があって、少し離れて塩見が見える)。
 ・ 国師が原から約40分程で、絶好の休憩ポイントである扇平に到着。

※  サブコース
 * 下山時、扇平から道満尾根を下って国師ヶ原に廻る。 乾徳山の展望と花畑が楽しめる。

<扇平から頂上>
 ・ 再び針葉樹林に入り傾斜が急になるとともに髭剃岩を過ぎるとかなり険しい鎖場となる。
 ・ 鎖は上下2連で、上部の鎖場には正面と右側に平行して鎖が掛かっていて、正面はほぼ垂直で右の鎖はステップはしっかりとしていますが雨の日など足場が濡れている時は危険です。 クサリ場は2段階になっていて、2つ目の方が垂直に近く、厳しい。 迂回路あり。
 ・ 乾徳山山頂直下には、斜度約50°、長さ約10mの一枚岩に鎖が掛かっています。その岩を登りきった所が山頂です。
 ・ 頂上直下の鎖場ははじめ腕だけの力で這い上がる感じですが自身の無い方は迂回路があります。
<頂上からの復路>
 ・ 下山道で国師ヶ原に降り、往路を戻る。
 
《 花 》
 ・ 6〜8月 国師ヶ原・扇平が花畑になる。
     レンゲツツジ、アヤメ、キンポウゲ・ハクサンフウロウ・マツムシソウ・アザミなど。
《 乾徳公園 》
 ・ 徳和バス停前にある乾徳公園。皇太子殿下

《 日帰り温泉 》
 ・ 花かげの湯

                 (〜フリー事典、ヤマレコ、ヤマケイ等より)


144. 乾徳山−3

行程   2018 平成30年11月 7日(水) 曇り   往復路  :マイカー  マイカー: ≫ 、 徒歩: → 単独
 八王子IC 3:50 ≫ 勝沼IC ≫ R411・R140 ≫ 大平牧場 P 7:10 → 道満尾根 扇平 → 9:10 乾徳山 山頂 9:20 → 北側登山口 → 国師ヶ原 → 11:00 大平牧場 ≫ 広瀬ダム  ≫  12:30 西沢渓谷 散策 15:00 ≫ R140 ≫ 勝沼IC  ≫ 高井戸IC

【 コメント 】 
 ・ 5年振りの、紅葉終了間際の山行。
 ・ 曇天続きの日々で、なかなか登山日和がなく、今シーズンのアルプス登山は終了。 近場のまだ紅葉が期待できそうな山として、乾徳山としました。
 ・ 用事の無い天候が良さそうな日に予定。 
 ・ 雨上がりで、日中は晴の天気予報だったので、出発。 
 ・ 乾徳山登山口に最も近い、大平牧場に駐車。林道を少々歩き、石畳の登山道に入る。
 ・ 林道を2回か横断後、乾徳山登山口に到着。やや急登の道満尾根を登った後、緩やかになり、カヤトの草原が広がる扇平に出る。
 ・ やがて岩場が現れ始め、下りの梯子が一ヶ所と、かなり急な鎖場が3ヶ所、ロープが一ヶ所あり、最後の鎖場は迂回路は大きくハッキリ表示されていたので、迂回し、すぐに山頂到着。
 ・ 山頂到着時には、完全に曇ってしまい、富士山も見れませんでした。
 ・ 展望も利かないため、次の目的地、「西沢渓谷散策」の為、下山開始。
 ・ 平日でも、20名位の登山客が登ってきました。
 ・ 車に戻り、西沢渓谷へ向けて出発。途中、紅葉の綺麗な広瀬ダムの公園に立ち寄った。
 ・ 西沢渓谷の各滝巡りを、紅葉を眺めながら、約2時間半かけて一周してきました。

 駐車場にある  徳和川  登山口入口
 登山道  大平牧場のメガソーラ&唐松並木  雲海 & 唐松並木
 乾徳山鳥瞰図  乾徳山登山口  バッタ
 苔  林道  登山口
 富士山望遠  道満尾根  乾徳山&カヤトの草原
 扇平  〃  手洗石
 苔  ひげそり岩  登山道
 ハシゴ  カミナリ岩  鎖場
 胎内  雨乞い岩  白鳳岩
 乾徳山 山頂  〃  2,0031m  〃
 扇平   国司ヶ原  富士見百景場所 〜 三冨
 登山道・林道交差点  大平牧場方面
 西沢渓谷下流 〜 広瀬ダム  〃 公園  〃
 〃  〃


144. 乾徳山−2

行程   2013 平成25年 5月29日(水)快晴   往復路  :マイカー  マイカー: ≫ 、 徒歩: → 単独
 高井戸 5:00 ≫ 勝沼IC ≫ R411・R140 ≫ 乾徳山登山口 7:10 →  登山道入口 7:35 → 錦晶水 8:00 →  錦晶水 8:50 → 国師ヶ原分岐 9:00 扇平 9:40 → 10:30 乾徳山山頂 10:45 → 扇平 11:10 道満尾根 → 12:30 乾徳公園横無料駐車場 ≫ R140 ≫ 勝沼IC  ≫ 高井戸IC

【 コメント 】 

 ・ 8年振りの同じ時期の乾徳山登山。
 ・ 中央道勝沼ICから塩山を経て国道140号線を北上、三富で乾徳山登山口の案内板どうりに県道209号線へ入り、乾徳公園がある乾徳山登山口バスの右手にある無料の乾徳公園駐車場に到着。番号が書かれており22番まである。
 ・ バス停奥にある「乾徳山公園」でトイレを済ませてから出発。
 ・ 徳和川を渡り、左岸を北西に向かって進み、人家が消えると砂利道に変わり、左前方にある乾徳山前宮神社に立ち寄る。
 ・ 神社先林道に数台分の駐車スペースがありました。
 ・ しばらく進んで、登山道入り口に到着。
 ・ 登山道入口から歩き易い道を進み徳和林道を横ぎりながら約50分で休憩ポイントの銀晶水に到着、小休憩。
 ・ 周りはぬかるみで足元が悪く、 銀晶水は少量しか出てなく清潔さがイマイチでパス。
 ・ 展望のないやや急な道を進み、岩がゴロゴロしたミズナラ林を進み、途中の駒止を過ぎ錦晶水に到着。夢窓国師もこの水を飲まれたとされています。
 ・ 錦晶水の水場は休憩するのにちょうどいい場所で、水量も多く清潔。 腕を洗うと冷たくて手が痛くなりました。
 ・ すぐに、高原ヒュッテの近の月見岩がある十字路に到着。 左が山頂の先からの下山ルート、直進が乾徳山、右が道満尾根方面。
 ・ 国師ヶ原一帯は、6月〜8月頃はハクサンフウロウ、タカネナデシコ、マツムシソウ等が咲く大花畑になるようで、またの機会に登ってみたい。
 ・ 国師ヶ原から40分程で、扇平に到着。ここも夏季は大花畑になるようです。 
 ・ カヤトの原の後方南方向に富士山が見えるハズですが、確認できませんでした。
 ・ 扇平から先はガレてくる。やがて、髭剃岩に到着。リュックを置いて割れ目の最先端まで進入、崖状で行止り。 
 ・ コメツガ・ダケカンバがある急な道を登り、大きな岩の間を登ったり岩の間にあるハシゴを登る。
 ・ 山頂に近ずくと巨大な岩壁が現れ、クサリがありましたが、足掛かりがしっかりあるのでクサリを使わず登る。
 ・ 次の鎖場は2本鎖があり、下から見て右の鎖の方が登り易いので右側で一気に登る。
 ・ すぐ先の山頂直下に着くと、迂回路の標識がありましたが、迂回せずに約10mの天狗岩の直登用の垂れ下がった長いクサリを掴みながら、クラックに足をのせ一気に登ると頂上に到着。
 ・ 山頂はゴツゴツした大岩だらけで狭いですが、360度の大展望でした。祠もありました。
 ・ 近くの金峰山や奥秩父、大菩薩等の山並が展望でき、視界が良ければ富士山もしっかり見れるはずでしたが、今日は雲が湧き見れません。
 ・ 休憩後下山開始。
 ・ 下山は迂回路で天狗岩を過ぎ、扇平に到着。
 ・ この先の分岐路を左方向の道満尾根を下る。
 ・ 歩き易い尾根道が続き、満開のツツジが咲く道を進み、鞍部まで降り、少し登り返し展望のない三角点だけの道満山を通過、延々と下って行くと徳和集落の標識があり、南西の樹間に徳和の集落が見えるようになり、ようやく舗装路に到着。
 ・ チェーンの掛ったゲートを開けて、10分でバス停到着。
 ・ 乾徳公園の水車小屋などの写真を撮って一服後、帰路に着く。

 駐車場にある乾徳山鳥瞰図  徳和川  乾徳神社
 乾徳山登山口 → 乾徳山登山道入口  案内板   乾徳山登山口 → 乾徳山登山道入口
 乾徳山 登山口  マムシグサ  〃
 フタリシズカ  銀晶水  ミズナラ
 銀晶水  マムシグサ  スミレ
 (花カイドウ)?  国師河原からの乾徳山  国師河原
  (花カイドウ)?      ミツバツツジ  扇平 → 山頂
 月見岩  月見岩からの下界  扇平 
 尾根道  ミツバツツジ  サクラ
 クモイコザクラ  髭剃岩    髭剃岩 内部
 髭剃岩 先端部より下界 山頂直下の鎖場。 鳳岩  〃
 山頂付近のクサリ場の迂回路  乾徳山 山頂  〃
 乾徳山 山頂  〃   北方  道満尾根での満開のミツバツツジ群落
 道満尾根でのヘビイチゴ  〃    ヤマツツジ  〃    (花カイドウ)?
 道満尾根 → 徳和  〃  : ゲート  登山口付近のシャスターデージー
 〃  アイリス  〃  シャクヤク  〃   ヤマオダマキ
 〃     〃  キショウブ  バス停留所傍のお地蔵さん
 乾徳山登山口バス停留所傍の乾徳公園の水車小屋 バス停留所傍の乾徳公園

144. 乾徳山−1   

行程  平成17年5月19日(水)  曇   往復路  :マイカー  マイカー: ≫ 、  徒歩: → 単独
@ 大菩薩嶺山 登頂 → 10:45 上日川峠P ≫ 林道嵯峨塩裂石線 ≫ R411、R140 下釜口≫11:50 大平牧場 P。 → 道満尾根 扇平 →  乾徳山 山頂 → 北側登山口 → 国師ヶ原 → 大平牧場 ≫ R140 ≫ 甲府昭和IC ≫ 松川IC : 翌日 池口岳 登山

【 コメント 】 
 ・ 大平牧場への近道として、R140 徳和入口標識で左折せず、トンネルを通過してすぐの“下釜口バス停”先を左折、狭い道を道なりに進むと到着。大平牧場駐車場は500円。
 ・ 駐車場から約1kmの道満尾根登山口までは、林道を歩く。
 ・ 扇平から先は急登箇所があり、山頂直下に、岩場(天狗岩)のクサリ場があります。クサリ使用の登頂練習者には良い場所です。
 ・ 山頂からは、富士山を初め大菩薩や南アルプスなどの大展望が望めますが、今回はぼんやりしか見えませんでした。
 ・ 下山は、山頂を通過して北側登山口分岐点より、国師ヶ原方面へ左折。
 ・ 下山道は、岩の多いやや歩き難い道。
 ・ 高山植物・残雪はありません。
 ・ 下山後、直ぐ近くの温泉休憩施設“笛吹きの湯”の露天風呂でスッキリ。(500円)
 ・ 全行程対面者 : 小グループ 約10人、単独: 3人。

1.扇平付近から、乾徳山方向 2.乾徳山 山頂 3.乾徳山 山頂 遠方に微かに富士山
4.天狗岩のクサリ場 5.乾徳山 山頂付近のクサリ場 6.乾徳山 直下、 遠方に微かに富士山