登山記録写真  
 

中国地方
(189)
189  三瓶山  さんべさん 1,126m  2008 平成20年10月30日(木) 単独 約 670 m

《中国地方 百・二百名山巡り》 
  1日目 : 羽田 ≫≫ 鳥取: 氷ノ山 登山、鳥取砂丘観光。
  2日目 : 大山 登山、 上蒜山 登山。
  3日目 : 出雲大社参拝、日御碕灯台観光。
  4日目 : 石見銀山 観光、三瓶山 登山。 出雲 ≫≫ 羽田。  

189.三瓶山    標高=1,1260m  登山実標高差 約670 m

行程  2008 平成20年10月30日(木)  往複路 : レンタカー  レンタカー: ≫  徒歩: →
C  出雲 ≫ 8:30 石見銀山観光 9:40 ≫ 西の原 P 10:50 → 扇谷コース分岐 → 12:30 男三瓶山 山頂 12:45 →  13:30女三瓶山13:40 →  大平山 13:50 → 孫三瓶山 14:10 → 14:40 子三瓶山 14:50 → 16:30 西の原 P 17:00 ≫ 18:20 出雲空港 19:45 ≫≫≫21:05 羽田空港 

 【三瓶山】
 ・ 
三瓶山(さんべさん)は 大山火山帯に属する島根県中部の火山で、10万年前から活動を始め、幾度かの大きな噴火で誕生しました。全容はなだらかな高原に4つの火山と1つの山が室の内(むろのうち)と呼ばれる平地を環状に囲む、最高峰が1,126mの火山群。
 ・ 三瓶山は標高1,126mの男三瓶を中心に、女三瓶、子三瓶,孫三瓶の四つの峰から成り立っている火山。
 ・ 島根県のほぼ中央部、大田市にある大山火山帯に属する火山。2003年の活火山の定義見直しで活火山に指定された。
 ・ 山裾は牧草や芝生が植えられた広い草原で、牛や馬が放牧されてる。
 ・ 芝生の部分は広く開放され、休日はアウトドアスポーツを楽しむレジャー客で賑わいます。他のレジャーとして、夏は登山やハイキング,キャンプ,冬はスキー、そして近くに浮布池(うきぬののいけ)と呼ばれる大きな池があり、貸しボートで池を周遊することができます。最近は縄文時代の埋没林で話題を集めた、三瓶自然館サヒメルが人気。
 ・ 火口は女三瓶山:953m,男三瓶山:1,126m,子三瓶山:961m,孫三瓶山:903m,太平山:854mの順に囲まれている。(標高は国土地理院の地図)
 ・ 太平山は女三瓶と日影山との間500mをつなぐ峰で、室内火口から噴出した、噴出物から出来たといわれており、他の三瓶山は火山。
 ・ 主峰・男三瓶(1126m)をはじめ、女三瓶(957m)、子三瓶(961m)、孫三瓶(907m)などの峰が連なります。これらの峰に囲まれて、「室の内」と呼ばれる窪地があり、旧火口と考えられています。室の内には、二酸化炭素を噴出している「鳥地獄」という名の噴気口があります。三瓶山には、浮き布池、室の内池、姫逃池の3つの天然湖沼があり、景観に彩りを添えているほか、山腹からは豊富な湯量を誇る三瓶温泉がわき出しています。
 ・ 室の内火口には室の内池と呼ばれる火口湖がある。
 ・ 火口はこのほか奥の湯火口があり、ここに三瓶温泉の泉源がある。麓には浮布池と姫逃池がある。
 ・ 三瓶山は、火山活動によって形成された山で、個々の峰はデイサイトからなる溶岩円頂丘である。
 ・ 出雲国風土記にある国引き神話で、新羅の国にあった土地を引いてきた綱が園の長浜となり、綱を繋ぎ止めた杭が三瓶山となったといわれ、現在では大山隠岐国立公園の三瓶山地域として年間多くの観光客が訪れている。です。山麓には北の原,西の原、東の原という緩やかな平原や浮布の池などのレジャースポットが点在しています。志学には湧き出る温泉を利用して旅館施設などがあります。
 ・ 平成10年には、噴火によって埋没した杉などが発見され話題になっている。
 《登山のメインコース》
  ・ コース  : 定めの松 → 男三瓶山 → 女三瓶山 → 大平山 → 孫三瓶山 → 三瓶温泉国民宿舎前
【山名の由来】
 ・ 伝承を含め説はいくつかある。
天から三つの瓶が降ってきた、噴火した時に山腹から瓶が飛び出した、三つの瓶を並べて伏せたようにみえる、供え物をする「御瓶(みかめ)」にみたてられた・・・・
元毎日新聞記者の石村禎久さん(故人)は著書「三瓶山」(1984年)で、726年に朝廷の命によって三瓶山に改名されたとしている。
                   〜 (フリー辞典  山と高原地図等より)     。

【コメント】
 ・ 石見銀山観光後、約1時間でバス停『定めの松』にある無料で広大な西の原駐車場に到着。
 ・ 前方に広がる西の原の草原の奥に雄大でどっしりとした男三瓶山と子三瓶山を眺めながら、芝生の登山道を進む。
 ・ ススキがまぶしく光る草原で気持ち良い。 登山道脇にオトギリソウやリンドウ、時期遅れのナデシコやニリンソウなどが咲いた道を進む。
 ・ 草原から登山口の標識のある樹林帯に入る。
 ・ すぐに扇谷コースとの分岐があり、真っ直ぐの男三瓶山へのコースを進む。
 ・ やや急登のカラマツなどの林の中を登る。
 ・ やがて視界が開け、眼下に雄大な西の原草原を展望できる。
 ・ やがてゆるやかな登りになると、ススキがなびくなだらかな道になり、小さな池が現れ山頂直下のお花畑地域に入るが、時季外れのため花はなかった。
 ・ 広く平らな男三瓶山山頂に到着。 展望のきいた山頂広場は風が強く寒いので長居せず、南東方向に見える女三瓶山に向かう。
 ・ すぐに避難小屋を過ぎ、ヤセ尾根の急な下りを少々進むと、草原に入り、無風となる。
 ・ 火口には室内池が見え、小さなピークの兜山を越し、鞍部から少々で女三瓶山に到着。
 ・ 中継アンテナが林立する女三瓶山に到着。頂上はアンテナ設置エリアで囲まれ中に入れないようで、山頂の標識は展望所に立てられていた。
 ・ 女三瓶山から少し下り登り返すと大平山。 ベンチとテーブルがあり、三瓶山の全てを見上げられるポイントでもある。
 ・ ここから先は気持のよい歩きやすい道で、ナラやカラマツ等の雑木林の中を小走りに進み、孫三瓶山に到着。
 ・ 孫三瓶山山頂はやや狭いが展望も良く周囲が草原で気持ちがよい。
 ・ 孫三瓶山から、少し下りかなり登り返す。
 ・ 子三瓶山頂上は従走路から分岐し西方約100m弱先で、ススキの草原に囲まれたやや狭い山頂。
 ・ 真正面真近に見える男三瓶山が目に飛び込んでくる。
 ・ 展望を満喫、休憩後扇谷コースを通って帰路に着く。
 ・ 営林署小屋が見えるとすぐに西の原の草原に到着、後ろを振り返ると、雄大に鎮座した男三瓶山と子三瓶山がスッキリと大きく見える。
 ・ 駐車場に戻る直前で“定めの松”へ寄り、撮影。
 ・ 樹齢400年、樹高21m、直径1.7mの風格のある松に関心。昔一里塚の目安に植えられた松だそうです。
 ・ 中国地方の100・200名山を一度に完登し、出雲空港へ出発。
 * 迷路 : 分岐がありますが標識があり、特別な迷路はありませんでした。
 * 危険箇所 : よく整備された道で特に危険箇所はありませんでした。
 ・ 全行程対面者 : 約20人グループが1グループ。 他約5人。

※ 《 石見銀山  》
 ・ 島根県大田市にある戦国時代後期から江戸時代前期にかけて最盛期を迎えた日本最大の銀山(現在は閉山)。鉱脈は石見国東部、現在の島根県大田市大森の地を中心とし、同市仁摩町や温泉津町にも広がっていた。日本を代表する鉱山遺跡として1969年(昭和44年)に国によって史跡に指定。2,007年(平成19年)6月28日にニュージーランドのクライストチャーチで開催されていた世界遺産委員会でユネスコの世界遺産(文化遺産)への登録が決まり、7月2日に正式登録された。一般に銀山開発においては銀の精錬のため大量の薪炭用木材が必要とされたが、石見銀山では適切な森林の管理がなされたことにより環境への負荷の少ない開発がなされ、今日に至るまで銀山一帯には広葉樹などを含む森林が残されてきている点が特に評価されている。 2,007年には日本の地質百選にも選定されている。
                   (〜フリー事典より)

 ・  H20年10月20日フルオープンしたばかりの“石見銀山世界遺産センター”を見学。8:30入館後ビデオを20分間観覧後、9時からの展示室開館、館内を見学。詳しい資料で石見銀山の歴史が良く分かりました。 素晴らしい遺産で、世界遺産に指定されて当然と感じました。 
 ・ 1526年から1923まで採掘(高品位銀鉱石枯渇の為終了)。 17世紀初めには、世界の産銀量の1/3を産出。
   高品位で信用が高く、海外に輸出。世界を動かす重要な役割を果たしていた。

 リンドウ  眼下に広がる西の原  西の原 → 男三瓶山
ミツバフウロウの遅咲きの花と紅葉した葉   ミツバフウロウの葉と、オトギリソウ   男三瓶山直下のススキの草原
  男三瓶山直下の分岐   男三瓶山直下のススキの草原  男三瓶山 山頂
 男三瓶山 → 女三瓶山  〃   女三瓶山直下の分岐
 女三瓶山 山頂  リフト駅
  女三瓶山 → 大平山  大平山 山頂  大平山 → 孫三瓶山
 大平山 → 孫三瓶山  孫三瓶山 山頂
 子三瓶山 山頂より男三瓶山  子三瓶山 → 西原   室内池
 リンドウ  子三瓶山より、男三瓶山    子三瓶山 山頂
 扇谷コース   男三瓶山の山頂望遠  カラマツ林
 西の原登山道入り口  男三瓶山  西の原登山道 (熊に注意の標識)
 オトギリソウ   ニリンソウ  シロヨメナ
 シロヨメナ  西の原より男三瓶山、 子三瓶山(右)  西の原の“定めの松”
 西の原の“定めの松”(樹齢400年、高さ21m)。  〃 幹の下部部分 (直径1.7m)。  西の原の“定めの松”
 西の原の“定めの松”    〃    〃
 西の原 駐車場  〃  案内板