四国 (190−192) |
190 | 三嶺 |
みうね | 1,893m | 2007 平成19年11月1日(木) | 単独 | 標高差 約990 m |
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191 | 東赤石山 | ひがしあかいしやま | 1,707m | 2007 平成19年11月3日(土) | 〃 | 約1,030 m | |
192 | 笹ヶ峰 | ささがみね | 1,860m | 2007 平成19年11月4日(日) | 〃 | 約860 m |
190.三嶺 標高=1,893m 登山実標高差 約990 m
行程 | 2007 平成19年11月1日(木) 曇り | 往複路 : レンタカー | レンタカー: ≫ 徒歩: → |
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A | 徳島駅前 ≫ 徳島IC 5:00 ≫ 美馬IC 5:30 ≫ 国道438 ・439号線 ≫ 6:55 見の越 ≫ 7:00 名頃:三嶺林道入口P 7:10 → 三嶺登山口 7:35 → 1,517m独標 8:15 → 9:15 三嶺 山頂 9:30 → 11:35 三嶺林道入口P 11:55 ≫ 12:10 見の越P 12:15 →13:40 剣山 山頂 13:50 → 15:30 見の越P 15:50 ≫ 国道439号線 大豊IC ≫高知自動車道≫ 新居浜IC → 19:30 新居浜 泊。 |
《四国百・二百名山巡り》
1日目 : 羽田 ≫≫ 徳島 :鳴門観光。
2日目 : 三嶺 登山、 剣山登山
メモ:
・ 四国高知県と徳島県境の山、物部川源流域の山。
・ 四国で最後といわれるほどの自然豊かな原生林と美しい草花が残され、剣山国定公園の一翼を担っている。
・ 徳島県と高知県境にあって、山頂部が三つのコブと三本の尾根からなり、別名「さんれい」とも呼ばれる。山腹は原生林に覆われ、山上に池もあり、その野生美は素晴らしい。
・ 魅力は笹原にコメツツジが咲く初夏の頃と、秋の紅葉の頃。王冠型の山頂からは、360度の展望が得られ、東に剣山、西には伊予の山々、南には遠く太平洋まで望むこともできる。
比較的初心者でも登れる山で、笹原の美しいスロープが特徴的である。
・ 山頂からの眺めも素晴らしく、太平洋・瀬戸内海が一望でき、晴れた日には中国山地も望むことができる。
・ 山頂近くの「青ザレ」という崩壊地に冷水が湧き出している。
・ 山名の由来 ・・・山頂が三つのピークに分かれていることによる。徳島県側では、サンレイ、高知県側ではミウネと呼ぶ。
・ 登山者が増加するにつれて登山者の呼称であるサンレイが定着した。
〜 フリー辞典 山と高原地図より
コメント:
・ 四国地方の百・二百名山巡りの1日目は、徳島の鳴門観光をしたのち、本日は三嶺と剣山の登頂を行う。
・ 早朝に起床し、徳島自動車道の徳島ICから入り、美馬ICで下りる。吉野川を渡り、貞光駅側を通過すると、国道438線は、名前ばかりの国道で、非常に狭く整備されていない、非常に運転しにくい道になる。 剣山の標識は随所にありますが、とにかく0.5車線以下の狭くカーブの多い道が延々と30kmも続く。
・ 国道(酷道)438号線は、百・二百名山巡りの道で最悪の道でした。早朝でしたので対向車が4台だけで、遠方からライトの光りで察知して事前にすれ違い出来る場所で待機、事なきを得ましたが、日中特に週末はさぞ大変だろうと予想されました。
・ 途中、集落がありますが、ここでも道路幅も狭いままで、約50〜100m毎位にあるすれ違いスペースまで、どちらかの車がバックしなければならない状況が1時間以上続きました。
・ 神経を使いやっとの思いで見の越に到着、国道439号線はようやく通常の広さの整備された国道になり、約9k先の三嶺林道入口にある新設された駐車場に到着。綺麗なトイレ小屋も設置。
・ 防災工事の為、名頃林道は通行止でした。
・ 名頃林道を約1k程進み、右側のリボンのある場所から登山道に入りしばらくの急登後、名頃林道に出て、右上に上っていくと、やがて左に大きくカーブする正面にある広場に出る。ここに「三嶺登山口」(平尾谷登山口)の標識がありました。最近まで、ここまで車で入れたようです。
・ ブナ、ナラの原生林の中を登り、モミ等の幽林の間を40分程登ると、1,517m独標に到着。
・ ここかからは尾根道となり、やがてモミ・ツガなどの大木森林限界を過ぎ、一面ササ原の山上池湖畔に到着。
・ 赤く紅葉したコメツツジの群落の中を登り、大岩を通過すると、すぐに三嶺頂上到着。
・ あいにく山頂付近はガスのため、展望が利きませんでした。
・ 晴天であれば、雄大な展望が望めるはずなのに残念。
・ 風下側で、小休憩後、下山開始。約2時間で三嶺林道入口駐車場に到着。
・ 三嶺登山後、剣山登山の為、すぐに見の越に戻り、二階建ての大駐車場に駐車。
・ 美馬IC、貞光からの国道438線は、非常に狭く渋滞が予想されますので、別のルートから入ることを勧めます。
・ 標識、リボン等は少ないですが、道は明瞭でした。
・ 全コース特に危険箇所なし。
・ 全行程対面者 : なし。
1.三嶺登山口 | 2.紅葉が始まった原生林 | 3.ムサシアブミの実 |
4.名頃林道・登山口分岐 | 5.ササ原に大岩が点在 | 6.山上池、三嶺小屋分岐 |
7.真っ赤なコメツツジ | 8. 〃 | 9. 〃 |
10.コメツツジの群落 | 11.三嶺 山頂 | 12. 〃 |
191.東赤石山 標高=1,707m 登山実標高差 約1,030 m
行程 | 2007 平成19年11月3日(土) | 往複路 : レンタカー | レンタカー: ≫ 徒歩: → |
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A | 新居浜 ≫ 筏津登山口 → 瀬場谷の分岐点 → 渡渉点 → 横道合流点 10:20 → 赤石越 10:40 → 10:45 東赤石山 山頂 11:00 → 赤石越 → 11:20 八巻山 山頂11:45 → 赤石山荘分岐 12:10 → 渡渉点 12:25 → 瀬場谷の分岐点 13:15 → 筏津登山口 ≫ 新居浜 泊 |
メモ:
・ 東赤石山は、愛媛県東部に位置する法皇山脈の最高峰、石鎚山の東にあり、花の百名山でもある。
・ 愛媛県東部に位置し、別名法皇山脈とも呼ばれる赤石山系の中心的存在の山。
・ 山名の由来 ・・・ カンラン岩でできた、赤茶けた岩峰、赤い石の山から名づけられた。
山地を構成する蛇紋岩系の橄欄岩質の鉄分が酸化して錆色になり、山全体が赤く見えることに由来する。
・ ゴヨウマツ、コメツガ、、ヒノキなどの針葉樹に覆われた山で、四国の山では珍しく高山植物のお花畑が見られることでも知られる。
・ その西にあった別子銅山(昭和48年閉山)は日本三大銅山として世界的産銅量を誇ったことでも有名。
・ 赤茶けたカンラン岩がむき出しの荒々しい岩峰。 特有の高山植物のオトメシャジンがある。付近一帯は、150種の高山植物があり、県の特別保護地区に指定されている。
・ 特に山がピンクに染まるというアケボノツツジの頃が見もの。 〜 フリー辞典 山と高原地図より
コメント:
・ 新居浜から県道47号線を走り大永山トンネルを抜け、旧別子銅山の日浦登山口を通過、 筏津(いかだつ)登山口のある別子山村へ入る。
・ 一部狭い箇所もありましたが、おおむね良い道路でした。
・ 筏津登山口付近は道路が改修され、道幅が広くなっており、広い路肩に約10台駐車可。標識も目立つ。
・ 登山口前は、私有地の為、駐車禁止。路肩が満車の場合は、対岸にある村営筏津山荘の無料駐車場(要許可)を利用するよう表示あり。
・ 筏津の標高は680M、ここから約1,000mの登り。
・ 東赤石山への道は整備され、標識もしっかりしていました。
・ 登山口から緩やかな道を進む。登山道は気持ちの良い林間の道で、木々の間から滝が見え隠れするようになり、橋を渡り右下に八間滝が見えてくる。
・ “八間滝”は途中で二股に分かれた綺麗な滝ですが、樹木が邪魔をして全容が見える場所はありませんでした。
・ 瀬場谷の分岐点に到着。往路は右側の「直登コース」を進む。
・ 沢を渡りますが、木橋はかなり朽ちてきており注意が必用。
・ 水量の少ない渡渉地点を簡単に跨いで通過、やがて権現越〜石室越の巻道の横道合流点に到着。
・ これまでの樹林帯から突然視界の広がる所に出る。前方を見上げると青空に急峻な岩稜と紅葉した広葉樹と、緑の針葉樹のアクセントが目に止まる。
・ 巻道分岐から赤石山荘方向に約5分で赤石越分岐、右折後しばらくの急登で、赤石越に到着。
・ 十字路になっており、右折(東)東赤石山へ向う。
・ シラベやシャクナゲの樹林帯の中を約5分、岩峰を攀じ登り、1,1707m の頂上に到着。
・ 山頂は狭いですが、東側以外は眺望は良く、瀬戸内海が眼下に見渡せた。
・ ここから樹木をくぐって薮扱き気味の尾根道を東に約100m進むと、三角点のある見晴らしの良い場所に出る。
・ 赤石越の十字路に戻り八巻山へ向う。
・ 岩の近くには、マツムシソウ、リンソウの濃い紫の花が咲いていた。
・ 赤石越の十字路から約15分で八巻山に到着。
・ 八巻山までは大きな岩場が連続し、ちょっとしたアルプス並みで岩場の楽しみを味わえました。
・ 八巻山の山頂(標高1,1698m)には、八巻大権現の小さな祠(ステンレス製)が設置され、ここからの眺望は、四国の山々が見渡せて最高でした。
・ 下山開始、岩尾根から左下には赤い屋根の赤石山荘がはっきりと目立つ。
・ 八巻山を少し下り、山荘への下り道の分岐を進む。下山途中、岩場の為、踏み跡が不鮮明で岩場のマークも非常に少ないので、赤石山荘を目標に進む。
・ この辺り奇岩が乱立、コース取りは大変ですが、楽しみはつきない。一帯はシーズン中なら高山植物の宝庫のようです。
・ 八巻をしたような大岩・奇岩と真っ青の空を時々立ち止まって眺めながら、進む。
・ 赤石山荘から瀬場谷コースを下山、後方には先ほど歩いた岩尾根がハッキリと見え、写真に撮る。
・ 急坂を下りるとやがて沢に出る。右岸に渡り老朽化した桟道を注意しながら進み、渡渉点に到着。
・ 小沢を幾つか巻きながら再びやや急なクサリのある沢沿を降りる。
・ やがて瀬場谷に到着、ヤマノジギクが咲く中を進み、筏津登山口に到着。
・ 新居浜への帰路途中すぐに、別子ダムそばの日浦登山口で休憩。道路脇には駐車場やトイレが整備され案内図があり、旧別子銅山の遺跡群が詳細に紹介されている。
・ 帰路途中、別子銅山の「端出場」地区に建てられた鉱山に関するテーマパーク:「マイントピア別子」に立ち寄る。
時間の関係で「砂金採り体験」は受付終了の為、園内を巡る。
別子銅山は日本が世界に誇った三大銅山の一つ。
新居浜市は別子銅山とともに、工業都市として発展を遂げてきました。
展示物 : ドイツ製のトラスト端橋。
入口の銅像 : 仲持は、日用品を山へ運び、荒銅を立川中宿まで運んで戻りました。女30kg・男45kgの荷を背負って、険しい山道を登り下りしました。
機関車 : 明治26年(1893)、日本初の山岳鉱山鉄道が、別子の山を走りました。広瀬宰平がアメリカで見た鉱山鉄道を導入したものです。
〜 KK. 「マイントピア別子」HP等より
・ 八巻山周辺の岩場や展望など、楽しい縦走路でした。
・ 花のシーズンにもう一度訪れてみたい。
・ 登山道は、比較的整備され道標もあり、迷うことはないようです。
・ 直登コース、赤石山荘コース共、途中に数箇所ある木製の橋は、かなり朽ちてきており注意が必用。(約5年で老朽化するようです)
・ 岩場が苦手の人は、八巻山をパスした方がよいでしょう。
・ 全行程対面者 : 約10人グループが4グループ。 単独2人。
1.別子山付近より雲海 | 2.八間滝 | 3.桟橋 |
4.滝 | 5.渡渉地点 | 6.直登コース:瀬場谷 → 横道合流点 |
7.横道合流点付近より東赤石山 | 8. 〃 | 9.リンソウ |
10.赤石越 | 11.赤石越 横道合流点 | 12.赤石越 → 東赤石山 |
13.東赤石山 山頂 | 14. 〃 | 15.東赤石山 → 八巻山 |
16.東赤石山 → 八巻山 | 17. 〃 | 18.〃 |
19.東赤石山 → 八巻山 | 20.八巻山 山頂 | 21. 〃 |
22.八巻山 → 赤石山荘 | 23.〃 | 24.〃 :八巻状の大岩 |
25.八巻山 → 赤石山荘 | 26.赤石山荘分岐 | 27.赤石山荘分岐 → 瀬場谷 |
28.赤石山荘分岐→瀬場谷(赤石山荘コース)。 29.〃 | 30.〃 | |
31.〃 | 32.〃 | 33.ヤマノジギク |
34.筏津登山口 | 35.「マイントピア別子」:山岳鉱山鉄道。 36.ドイツ製のトラスト端橋 | |
37.満開の冬サクラ | 38.女30kg・男45kgの荷を背負う。 |
192.笹ヶ峰 標高=1,860m 登山実標高差 約860 m
行程 | 2007(平成19年)11月4日(日) | 往複路 : レンタカー | レンタカー: ≫ 徒歩: → |
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@ | 新居浜 5:30 ≫ 6:30 笹ヶ峰林道登山口 6:50 → 宿 7:35 → 丸山山荘 8:05 → 9:00 笹ヶ峰 山頂 9:20 (戻る) → 丸山山荘 9:50 → 宿 10:10 → 10:45 笹ヶ峰林道登山口 → 愛媛県総合科学博物館 ≫ 伊予西条IC ≫ 徳島IC ≫ 徳島空港 18:50 ⇒⇒ 羽田 |
メモ:
・ 石鎚山系の東端、明石山系へとの間にある独立峰。
・ コメツツジの群生が何処までも続き、夏には白い可憐な花、秋には見事な紅葉を見せてくれる
・ 南西には寒風山、伊予富士を見下ろすことが出来る。
・ 石鎚連山の東端に控える笹ヶ峰は、石鎚山、瓶ヶ森と並ぶ「伊予の三名山」と呼ばれ、頂上周辺は広大な笹原にコメツツジが群生するスロープとなっている。
・ 展望は360度、南西方向には石鎚の山々、北東には赤石山系、遠く剣山や三嶺のシルエットまで遠望できる。
・ 頂上周辺は、コメツツジの見事な群落が発達している。
・ 山名の由来 ・・・ 八合目から頂上にかけて、文字通りのイブキザやオモゴザササに覆われていることによる由来。
〜 山と高原地図等より
コメント:
・ 新居浜から途中までは石鎚山登山時と同じ道、国道11号線、国道194号線を進む。加茂川を渡ってすぐ左折、194号線に入りトンネルを2つ越えると「笹ヶ峰登山口へ」の標識を左折し林道に入る。ここからは舗装路面状態が悪いのでユックリ走る。
・ 約5k先からは砂利道となり約3k走る。最後の約300mは凸凹があり慎重に走り、笹ヶ峰林道登山口駐車場に到着。先客の駐車なし。
・ 登山口手前約50mに約20台、登山口直前橋手前に約10台、登山口に6台駐車可。
・ 良く整備された登山道を登り始めるとすぐに、ありふれた滝が現れる。 やや急な登り坂の針葉樹林の中を進むと宿(しゅく)に到着。
・ ここは昔、別子銅山へ、銅の精錬のために使う木炭を運ぶ集積地であったそうです。
・ 「宿」を通過し橋を渡ると明るい道の登りとなります。階段を登って行くと前方に意外に大きな丸山荘が現れ驚かされました。
・ 丸山荘は山小屋というよりは、小学校の分校のような建物。
・ 丸山荘からは本格的な登りですがジグザグの登りで歩きやすい。1箇所だけ約10m位ササ刈り込みされていませんでした。
・ すぐに森林限界を越え、視界が開け眼下に丸山荘の赤い屋根が見えてくる。 あたり一面笹で覆われ、名前のとおりの様相でした。
・ 稜線域にはコメツツジが群落しており、花のシーズンはさぞ素晴らしいでしょう。
・ 笹の海原を軽快に歩いていけば、なだらかな頂上に着く。
・ 遮るものの無い山頂は360度の大展望でした。
・ 山頂には山座同定図があり、西方面に寒風山、伊予富士、瓶ヶ森、石鎚山などが見える。
・ 下山は元の道を戻る。歩きやすいので、一気に下る。
・ 下山開始後、途中で多くのグループ登山者に会いました。
・ 登山口の駐車場も一杯でしたので、やはり人気が高い山のようです
・ 帰路、愛媛県総合科学博物館を見学。
世界一のプラネタリュウムを見学。
・ 全コース特に危険箇所・迷路等はありませんでした。
・ 全行程対面者 : 約60人。
1.笹ヶ峰林道登山口:高積雲(ひつじぐも)。 2.〃 | 3.鳳凰の雲 | |
4.丸山山荘 → 笹ヶ峰 | 5.〃 | 6.〃 |
7. 丸山山荘 → 笹ヶ峰 | 8. 笹ヶ峰山頂 | 9.〃 |
10.笹ヶ峰山頂より 南方 | 11. 〃 | 12. 〃 北東方 |
13.笹ヶ峰 山頂 | 14.笹ヶ峰山頂直下 | 15.笹ヶ峰山頂直下より丸山山荘、乳山 |
16・丸山山荘 | 17.丸山山荘 → 宿 | 18. 〃 コケ |
19.〃 ブナの木に生えたコケ | 20.〃 倒木のコケ | 21.〃 |
22.宿 → 笹ヶ峰林道登山口 滝 | 23.笹ヶ峰林道登山口の駐車場 | 24.帰路、近くの渓谷 |
25.渓谷 | 26.愛媛県総合科学博物館 | 27.〃 アサガオ |