東京都 | 伊豆大島三原山 | みはらやま | 758m | 2014 平成26年3月28日(金) |
登山口=600m 標高差 約160m |
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《 伊豆大島三原山 》 : みはらやま
・ 島の中央に位置する三原山(標高758m)は山頂のカルデラ内に鎮座する中央火口丘。
・ 伊豆大島は玄武岩質マグマの噴出ででき た成層火山で、山腹には数多くの側火山が存在する。
・ 三原山は古くは「御腹山」と言い、まさに神の業火が生まれ出る大地の子宮を意味し、実はハワイのキラウェア火山、イタリアのストロンボリー火山と並び「世界三大流動性火山」と呼ばれるほど世界的にも有名な活火山。
・ 1777年に始まった安永噴火で誕生し、頂部に直径300m、深さ200m以上の切り立った堅坑状の火口が口を開けています。
・ 日本の活火山の中でも玄武岩質マグマの活発なことで知られおり、およそ35年以内に一度は比較的大きな噴火を行い、すこしずつ姿を変えています。
・ その間に起こる小噴火も含めて、噴き上がる火柱や火映は古来「御神火様」とあがめられてきました。1986年の噴火以来静けさを保ち、まぢかに火口周辺の絶景を見ることができます。振り向けばカルデラ内外に四季折々のすばらしい景観がひろがり、さらに海原を越えて伊豆の島々から伊豆半島・富士山までグルリと見渡すことも出来ます。
・ 昭和61(1986)年11月15日から始まった噴火は、玄武岩質のマグマを連続的に噴き上げる溶岩噴泉の活動に始まり、山頂火口を満たした後19日からの溶岩流をカルデラ床への流下。そして、21日には割れ目噴火により外輪山にも11個の火口ができ、この日全島民1万人が島外へ脱出。約1ヶ月の避難生活を余儀なくされました。
・ 平成10(1998)年5月には三原山噴火口を一周する『おはち巡りコース』が開通し三原山の雄大さを間近に見る事が出来る様になりました。
・ 特にここから見る噴火口は、まさに圧巻です。(直径300m、深さ200m)噴火口までは、三原山山頂口から徒歩約45分〜60分。
【 入出港地 】
・ 通常は、元町。 強風時等高波時は岡田港。
【 地層切断面 】
・ 一周道路沿いにある「地層大切断面」は、伊豆大島の火山噴火史を物語る地層の大切な断面
・ 高さ30m・長さ600mにわたって続き、その美しさから地元では『バームクーヘン』とも呼ばれています。
・ 起伏に富み、一見褶曲のような見かけですが、火山体斜面の尾根と谷の繰り返し地形を覆って降り積もった堆積物が斜面勾配と直角に切られて見せた断面
【 植物 】
・ 大島と名のつく植物でも、オオシマザクラを始めとしてオオシマツツジ、オオシマハイネズ、オオシマヤブマオ、オオシマシュスランなどがあります。
【 登山コース 】
・ 噴火口へのコース。
* お鉢巡りコース : 三原山噴火口を1周するコース。 2.5k 約45分。
@ 「山頂遊歩道コース」 : 三原山頂口(車道終点バス停)〜三原神社。 距離 2.2km、所要45分。
A 「表砂漠コース」 : 三原山山頂口からの別ルート。 距離 2.8km、所要60分。
B 「温泉コース」 : 大島温泉ホテルから歩く。大島温泉ホテルから、内輪山・噴火口へつながるルート。 3.2k、 約65分。
内輪山の北東側にひろがる広大な火口原を抜けるコース。
C 「テキサスコース」 : 大島の東側の大島公園から裏砂漠を横目に登る。都立大島公園の方面から三原山まで登っていく全長 8kmのコース。最長距離のコース。
D 大島東側の「月と砂漠ライン」を通って裏砂漠を縦断する「大砂漠コース」。伊豆大島の東側から登るコース。黒い砂漠のような地形を通るルート。
* 東京都大島町公式サイト【みどころマップ】 (〜大島町HP、フリー事典、ヤマレコ、ヤマケイ等より)
行程 | 2014(平成26年) 3月28日(金) 快晴 | 往復路 : レンタカー | レンタカー: ≫、 徒歩: → |
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1日目 | 竹芝桟橋 8:00 ⇒ ジェット船 ⇒ 10:20 伊豆大島:岡田港 ≫ 11:30 三原山登山口: 昼食 12:10 → 展望台 → 火口展望台 → 展望台 → 13:30 お鉢めぐり → 三原山 新山 → 剣ヶ峰 14:30 展望台 → 三原山登山口 15:30 ≫ 地層切断面 ≫ 波浮港 ≫ 元町 ≫ 三原山温泉ホテル 泊。 | ||
2日目 | ≫ 伊豆大島一周フルマラソン 参加 ≫ 大島公園 ≫ 三原山温泉ホテル 泊。 | ||
3日目 | ≫ 火山博物館 ≫ 御神火温泉 ≫ 岡田港 ⇒大型船 ⇒ 横浜桟橋 |
【 コメント 】
・ “伊豆大島一周フルマラソン”の参加を兼ねて、伊豆大島の三原山登山と観光の、2泊3日の旅行でした。
・ 昨年の土石流災害で元町など甚大な被害を被り大会開催が危ぶまれていましたが、関係者等の努力で開催されることになり、参加することにしました。
・ まだ所々被災の傷跡も見られましたが、ほぼ復興され良かったです。
・ 島内の移動手段はレンタカー以外は非常に不便の為、事前に予約しておきました。
・ 竹芝桟橋から、初めて高速船(噴射推進式水中翼船)に乗り、館山経由で岡田港に2時間20分後の10時20分に到着。
・ 下船すぐにレンタカーで三原山登山口へ移動、自動車登山道の終点で外輪山の外縁の「山頂口展望所」(標高555m)があり、三原山全景を写真撮影後
茶屋で昼食後、登山開始。
・ 山頂口展望所(新火口展望台)565mから三原山の全景が見れ、左から櫛形山(670m)剣ケ峰(748m)三原新山(764m)右端の肩に火口茶屋展望台(673m)。
・ 観光客乗馬用の馬(日本在来の与那国馬)に採りたての明日葉を食べさせていました。
・ 快晴、微風で暖かな登山日和のなか、山頂遊歩道のお鉢巡りを半時計回りに一周、86年の大噴火の痕跡が残る火口周辺の光景を写真に撮りました。
・ 15年前に訪れた時は赤茶けた溶岩だけの荒涼とした風景でしたが、草が生え始めだいぶ穏やかになったように感じました。
・ 山頂遊歩道遊歩道は、舗装され歩き易かったですが、お鉢巡りコースに合流後は、火山噴出物の溶岩などで、運動靴の為やや歩き難かったです。
・ 気象庁の地殻変動観測施設点検の為、お鉢巡りコースを職員が車に乗って点検、追い越して行きました。
・ 遊歩道の最高地点“三原新山”は758m、“剣ヶ峰”は749m。遊歩道沿いの山頂近くにある三角点がありました。
・ 噴火口内から僅かに白い湯気が2個所から出ていましたが、火山特有の硫黄臭はありませんでした。
・ のんびりと優雅な気分でのハイキングを終え、次の目的地、大島のシンボル「地層切断面」地点へ移動。
・ 写真で見た以上の迫力ある褶曲した地層を目の前で見て、感動。 大自然の激動のすごさに感心させられました。
・ つづいて波浮見晴台からの優雅な「波浮港」をじっくりと眺め癒しの一時を過ごしました。
・ 帰路、マラソンの前日受付を済ませてから、今夜の宿“大島温泉ホテル”(全22室 最大112名。)へ移動。 露天風呂に浸かった後、夕食。 明日の大会に備え充分満腹になるまでゆっくりと食事を摂り早目に就寝。
・ 三原山温泉ホテルは標高498m。 深夜強風の音で目が覚めましたが、朝方までしっかり熟睡でき露天風呂で身体を目覚めさせ、早目の朝食を頂き、8時過ぎにスタート会場へ到着。
・ フルマラソンのコースとしては、平坦がほとんどない高低差約400mの厳しいコースですが、制限時間が他に類を見ない10時間と超ユルなので、前半からゆとりを持って走った結果、後半余裕が出来体調良好でペースアップしたので、5時間切りで完走できました。
・ ゴール直後に、あんこ椿姫から新島ガラス製の立派で大きなズッシリした完走メダルを頂き、記念のお土産になりました。
・ ゴール後小休憩、明日は悪天候とのことで、残っていた大島公園の観光へ出発。 「椿園」は園芸種450種、薮椿5000本の日本最大の椿園。都立公園、年中無休入館無料。
・ ツバキ祭りは先週で終わりですが、まだ満開状態で十分観賞できました。
・ ホテルへの帰路、からあじさいレインボーラインを島の東側に下る途中に「特別天然記念物の大島のサクラ株」があり立ち寄りました。
・ 大島のサクラ株はオオシマザクラの最も古い樹齢800年の桜で、太枝が横たわって根付いていました。
・ ホテルに到着後、しっかり水分補給して露天風呂につかりストレッチング、胃の調子も良好で、夕食の御馳走をいっぱい頂きました。
・ 翌日は、春の嵐、高速船は全便欠航、大型船への乗船券切替手続きを終え、“火山博物館”見学、御神火温泉で食事等済ませてから、岡田港へ移動。
・ 14時30分発の大型船に乗船開始、一等室は満員、2等の指定椅子席も満員のため、早目に並びましたが、大行列、2等広間は満員、仕方なく通路の空きスペースに陣取りました。
・ さほど揺れずに、3時間半後に横浜に到着。
・ 土産にアシタバ煎餅と明日葉の種、ツバキ油などを買いました。
・ 帰宅翌日、今が蒔き時の、明日葉の種を埋めました。 数ヵ月後の“明日葉のテンプラ”が楽しみです。
・ 有意義な伊豆大島でのマラソンとハイキングと観光の、2泊3日の旅行が出来たことに感謝の気持ちです。
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三原山 新火口展望台からの説明写真。 新火口展望台からの全景。 左から櫛形山(670m)剣ケ峰(748m)三原新山(764m)右端の肩に火口茶屋展望台(673m) |
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三原山 新火口展望台 案内図 | 案内図。 登山口:客乗用馬。 明日葉食事中 | |
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ヤシャブシ (ハンノキ) | 溶岩原:ゴジラのような溶岩が見えるところが撮影スポット | |
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〃 | 火口展望台より噴火口 〜 火口見学道先端。 〃 案内板 | |
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火口展望地 標高 705m | 噴火口内 | 〃 |
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山頂遊歩道(噴火口一周道路 2.5km、45分)。 〃 | 噴火口内 | |
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噴火口内 | 〃 | 裏砂漠 |
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裏砂漠 | 新火口展望台、からの全景 | 〃 |
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「地層切断面」 | 〃 | 〃 |
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波浮見晴台からの優雅な「波浮港」 | 〃 | 大島公園 ツバキ園 |
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大島公園 ツバキ園 : 苔 | 〃 各種ツバキ | 〃 |
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〃 : 金花茶(きんかちゃ) | ||
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〃 : ピンクダリア | スーパースター | スプリング フリング |
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〃 : | レッド クリスタル | サルエネンシス |
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〃 : | 大島桜 | 夏みかん&椿 |
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〃 : 大島桜 | 〃 | スイセン |
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スミレ | サクラ | ソテツ |
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大島マラソン : スタート・ゴール地点(元町港船舶待合所)。 完走メダル | ||
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特別天然記念物 大島のサクラ株 | ハチジョウ キブシ | 〃 |
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シュロ並木 | 大型客船「かめりあ丸」 | 船尾から房総方面 |
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夕日 〜 横浜 | 〃 横浜港 | ベイブリッジ |
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ベイブリッジ。 帰路乗船 : かめりあ丸 : 全長102m、 3,837トン。 旅客定員 638名。 大島到着時のッジェット船。 |