登山記録写真           
                  《  決定版・花の百名山 》

九州 F97 大船山 たいせんざん 1,786m 2009 平成21年5月26日(火) 単独 標高差
約750m

   F97.大船山    標高=1,786m  長者原 P 1,035m   標高差≒750m

行程  2009(平成21年)5月26日(火) 快晴  往複路 : 航空機、レンタカー  レンタカー: ⇒ 徒歩: →  単独
A  大分 ≫ 長者原 P 6:35 → 雨ヶ池越 7:35 → 坊ガツル 8:15 → 9:20 段原 9:30 → 9:45 大船山 山頂 10:00 → 坊ガツル 10:45 → 法華温泉 11:15 → 12:40 中岳 山頂 (1,791m) 13:00 → 13:30 久住山 山頂 (1,787m) 13:45 → 久住分れ 14:15 → 北千里ヶ浜 14:30 → 14:40 スガモリ越 14:50 → 坊原 → 15:40 長者原 P 16:00 ≫ 九重IC ≫ 18:00 鳥栖IC:鳥栖泊

《九州地方: 二百名山巨樹巡り》 
    1日目 (H21.5.25): 羽田空港 ≫≫ 大分空港 ≫ 由布岳 登頂 ≫ 大分。
    2日目 (H21.5.26): 大分 ≫ 大船山 登頂 ≫ 九重山 登頂 ≫ 鳥栖。
    3日目 (H21.5.27): 鳥栖 ≫ 多良岳 登頂 ≫ 武雄のクスの木訪問 ≫ 川古のクスの木  ≫ 衣掛の森のクスの木 ≫ 湯布院。
    4日目 (H21.5.28): 湯布院 ≫ 英彦山 登頂 ≫ 本庄のクスの木 ≫ 隠家の森のクスの木 ≫ 延岡。
    5日目 (H21.5.29): 延岡 ≫ 大崩山 登頂 ≫ 別府。 
    6日目 (H21.5.30): 別府 ≫ 英彦山登山口 ≫ 大分 観光 ≫ 別府 観光 ≫ 大分空港 ≫≫ 羽田空港。
 * 今回も公休日等を最大限生かし、年次休暇を3日だけで済ませ、JTBの出張パックを利用、6万2千円のパック料金(往復航空、レンタカー、1泊)と約5万円(4泊素泊まり、食事代、高速代、ガソリン代、観光代、土産)で効率よく百名山を1山、二百名山を3山、決定版花の百名山を2山及び、巨樹(全国No10以内)を5カ所、大分の高崎山自然動物園観光、別府温泉巡りの5泊6日の旅を無事遂行してきました。

【大船山】(たいせんざん)  : 決定版 花の百名山
 ・ 大分県西部、竹田(たけた)市久住(くじゅう)地区にある火山。 標高1786メートル。
 ・ 角閃(かくせん)石安山岩の塊状火山体の上に輝石安山岩溶岩の成層火山が発達したもので、山頂東面に御池(おいけ)の小火口湖、山頂北側に米窪(よねくぼ)・段原(だんばる)の二重火口がある。
 ・ 山頂一帯にミヤマキリシマの大群落(国指定天然記念物)があり、5月下旬から6月の開花期に美観を呈する。
 ・ 阿蘇(あそ)くじゅう国立公園の一部をなす。
 ・ 久住地区千人塚(せんにんづか)から徒歩4時間半、九重(ここのえ)町長者原(ちょうじゃばる)から3時間余。

 ・ 北大船山などとともに九重連山の東部に大船山系と呼ばれる山塊をなし、坊ガツルを挟んで西側の久住山、三俣山等からなる久住山系と対峙する。
 ・ 標高もほぼ同じ久住山と並ぶ九重連山の主要峰であり、九重連山の山開きは久住山と大船山で交互に行われている。 
 ・ 頂上近くには御池、米窪、段原の3つの火口跡があり、このうち御池は円形の火口湖となっている。また、山腹にはミヤマキリシマの群落が見られ、「大船山のミヤマキリシマ群落」として国の天然記念物に指定されている。
 ・ 以前はミヤマキリシマが山一面に咲いてましたが、近年虫害で年々少なくなり、茶色く枯れたミヤマキリシマがみられる。

* 《 花 》  ・・・ ミヤマキリシマ
 ・ ツツジ科の半落葉低木。高さ0.3〜1メートル。小枝をよく分け、枝が横に張る。葉は楕円(だえん)形で長さ1〜1.5センチ、革質で表面に褐色の剛毛がある。5〜6月、枝先に漏斗(ろうと)状で先端が五裂する径2〜2.5センチの花を2〜6個開く。
 ・ 花色は紅紫色、朱色など変化がある。雄しべは五本。 果(さくか)は卵形、褐色の毛がある。
 ・ 九州の標高約1000メートル以上の山地に生え、雲仙(うんぜん)岳、阿蘇(あそ)山、霧島山から開聞(かいもん)岳まで分布する。盆栽や庭木として観賞する。
 ・ 九州各地の高山に自生する。和名に冠された霧島山・えびの高原のほか、阿蘇山、九重山、雲仙岳、鶴見岳など九州各地の高山に分布する。
 ・ 1m程度の低木で、花期は概ね5月下旬から6月中旬。枝先に2-3個ずつ紫紅色の花をつけるが、桃色、薄紅色の花も見られる。ちなみに、気候が似通った秋にも少し咲くことがある。
 ・ ミヤマキリシマは、火山活動により生態系が撹乱された山肌で優占種として生存できる。逆に火山活動が終息し植物の遷移によって森林化が進むと、優占種として生存できなくなる。 
 ・ 植物学者牧野富太郎が新婚旅行で霧島方面を旅行して発見して明治42年に命名しました。2009年は命名100年の年にあたります。


* 《登山のメインコース》
  ・ 長者原から坊がつる → 段原経由で登るコース。
                                                                    (〜フリー事典等より) 

【コメント】
 * 九州名山登山巡り等の4日目の予定を、天気予報の関係で急きょ、二日目に変更、終日快晴の中、ミヤマキリシマ満開で山肌がピンクに染まる景色を満喫、前回百名山達成時はガスでいい写真が撮れませんでした九重連山の登山も楽しもことができ満足しました。
 ・ 大分から湯布院方向へ行き、やまなみハイウエイを通り長者原の九重登山口へ、長者原(ちょうじゃばる)の駐車場は広く(400台駐車可能)、キャンプ場やビジターセンターもあるので、登山口用の駐車場を確認し、トイレそばの広いスペースに駐車する。
 ・ 駐車場の階段を上がり、橋を渡り、タデ原湿原の木道の自然研究路を通って、樹林帯に入り、雨ケ池(あまがいけ)経由で坊ガツルへ向う。
 ・ 道がやや急斜面になり、涸れ沢を渡る。
 ・ 朝日がこぼれる、さわやかな新緑と小鳥のさえずりのなか、“九州自然歩道”を気持ち良く歩く。 標高1,358mの雨ケ池まで単純な登り道を進む。
 ・ 広い窪地の雨ケ池は雨が降った時だけ池になるようで、一部木道になっており、木道の進行方向には大船山や平治岳が望めるようになってくる
 ・ マイズルソウやミヤマキリシマが咲いてる雨ヶ池越に到着。 

 ・ ミズナラ等の新緑の林の中を進む。左手に平治岳その右隣に大船山の姿を見ながら原生林、草原の間を歩くと坊ガツルに到着。 坊ガツルの標高は1,230m前後。
 ・ 鳴子川を渡ると、坊ガツルのキャンプサイトで九重連山登山の宿営地としても知られ、平日にもかかわらず3張設営されていました。
 ・ 坊ガツルはキャンプ場になっており、炊事場やトイレ、奥には 避難小屋もある。坊ガツルの標高は1250m前後。法華院温泉、避難小屋、トイレ、炊事場、キャンプ場などがあり、九重の色々な山への基点になっている。
 ・ 坊ガツルの避難小屋の前を通ると、大船山の登山口があり、標識を左に入ると平治岳、直進して大船山に向かう。

 ・ 法華院温泉や坊ガツルの草原を見渡せるようになり、次第にピンク色に染まった北大船山に近ずく。
 ・ 7合目をすぎて、右手に視界が開け出すと、まもなく8合目にあたる段原、大船山と北大船山の間の段原火口原に到着、付近の満開のミヤマキリシマや、北大船山斜面に咲くミヤマキリシマを眺めながら休憩。
 ・ 15分ほどの急登で大船山山頂に到着。
 ・ 山頂から米窪・段原・段原火口原、御池を眺め休憩。山頂の東側直下に火口湖の御池が青く美しく日本庭園の美の世界。
 ・ 北方の米窪は、直径500m、九重で最も新しいといわれる火口。

 ・ 充分満喫後、九重山(中岳)へ向け出発、
坊ガツルまで登ってきた道を戻る。
 ・ 坊ガツル(1,230m)からミヤマキリシマが綺麗に咲いてる法華温泉(1,980m)へ進む。結構宿泊する人がいるようです。
 ・ 日程に余裕があれば、大船山の登山口の近くにある標高1303mの法華院温泉山荘に一泊するのがよさそう。
 ・ 坊ガツルから法華院温泉を通り、噴煙を上げる硫黄山、右手に三俣山を見た後、やや歩きにくい中岳への登山道を登る。
 ・ 中岳→久住山登頂し、久住分れで北千里ヶ浜から長者原へ戻る。
  * 中岳→久住山登頂記録は、百名山登山記録のページを訪問願います。
 ・ 北千里ガ浜から10分で砂礫のスガモリ越、スガモリ越付近から真近にみる激しく噴煙を上げてる硫黄岳が圧巻でした。
 ・ やがて小沢を越えると林道に出、激しく噴煙を上げてる硫黄岳全景を見上げて見る場所になり、硫黄岳の最後の写真を撮る。
 ・ 林道をしばらく進むとゲートがあり、1台駐車があり、更に進むと再び登山道があり、賽ノ河原を通って長者原の駐車場に到着、観光客の車でいっぱいでした。
 ・ 明日の多良山登山へ向け出発、途中“久住夢大吊り橋”前を通過、(前回観光したので今回はパス)、予約しておいた鳥栖ホテルまで約2時間かかって到着。

 * コース登山道 : 全般的に良く整備された明瞭な歩きやすい道。 但し、視界不良時、“九重分れ”で方向注意、標識がやや不明瞭。 
 * 危険箇所 : 特になし。法華院温泉から中岳間のみ、雨天時は滑りやすいので逆コースは注意。
 * 全行程対面者: 約50人。
長者原(ちょうじゃばる)の駐車場  雨ガ池付近  坊ガツル
 坊ガツルより大船山方向  坊ガツルより平治岳 ミヤマキリシマ  坊ガツル分岐
 坊ガツルキャンプ場  段原にて: ミヤマキリシマ  段原にて: イワカガミ
 段原より北大船山  段原付近 : マイズルソウ   段原付近 : マイズルソウ 開花前
 大船山 山頂  大船山 :イワカガミ みつばつちぐり
 ミヤマキリシマ  ハルリンドウ  坊ガツル→法華温泉: 平治岳方向
 坊ガツル→法華温泉:  坊ガツル→法華温泉:  坊ガツル→法華温泉:満開のミヤマキリシマ
 ミヤマキリシマ咲く坊ガツル→法華温泉  法華温泉→中岳 :ピンクに染まる大船山  北千里ヶ浜より 
 北千里ヶ浜分岐点   スガモリ越: 硫黄岳  スガモリ越: 硫黄岳
 坊原付近: ミヤマキリシマ  長者原(ちょうじゃばる)の駐車場  久住夢大吊り橋