北アルプス | 157 | 赤牛岳 | あかうしだけ | 2,864 m | 2014 平成26年 9月16日(火) 1994 平成 6年 8月21日(日) |
単独 〃 |
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157. 赤牛岳
【 烏帽子岳 】
・ 赤牛岳の山頂は、四周を北アルプスの山々に囲まれた、絶好の展望台である。中でも、 黒部川の上廊下の峡谷をはさんで、西に広がる薬師岳の圏谷群を望むには、最適の
ポイントである。
山体は、花崗岩(高瀬型花崗岩に赤味を帯びた岩)で構成されている。
・ 文字どおり北アルプス最奥の山。西側は黒部川の上ノ廊下、東には黒部川支流の東沢が裾を洗い、北に向かえば尾根が急降下して黒部川と東沢の出合に終わる読売新道。
南は水晶岳を経て赤岳で裏銀座コースと一緒になり、鷲羽岳、三俣蓮華岳へと続く。
・ 黒部川と東沢の出合に奥黒部ヒュッテが建っている。読売新道を下ってきても、登るにしても必ず利用する山小屋で、赤牛岳にとって重要な拠点である。
《登山のメインコース》
・ 最短登山コースは大町から黒部湖へ出、湖畔を歩いて平ノ渡しで対岸に渡り、奥黒部ヒュッテに出るルート。黒部湖から奥黒部ヒュッテは所要5時間強。赤牛岳まで所要8時間。
・ 売新道は、静かなアルプス最奥の山旅を楽しめるルートとして知られている。
・ 新穂高温泉から双六岳、鷲羽岳を経て赤岳(水晶小屋)まで所要12時間。 大町市から入る烏帽子岳からの裏銀座コースは高瀬ダム上から歩き出し、烏帽子岳、野口五郎岳、
東沢乗越を経て赤岳まで所要11時間30分。赤岳から分岐して水晶岳まで40分。 水晶小屋から往路・復路共、3時間20分。
【山名の由来】
・ 赤茶けた山肌と、牛が寝そべっているような穏やかな山容が山名の由来とされている。
・ 赤茶けた花崗岩のザレに覆われた、悠々と大きな山容からつけられている。 雲ノ平や薬師岳辺りから見ると納得するはずだ。
《花の見ごろ》
6月〜8月 : 水晶小屋付近でチョウノスケソウ、シナノキンバイ、チングルマ、ヨツバシオガマ、ウサギギク、タカネバラ等。
(〜フリー事典、ヤマレコ、ヤマケイ等より)
157.赤牛岳-2
行程 | 2014 平成26年9月15日(月) | 往復路:バス | バス:⇒、 タクシー:≫、 徒歩: → | 単独 |
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@ | 新宿 6:30 ⇒ 10:41 信濃大町沢 11:10 ≫ 11:50 高瀬ダム 12:00 → ぶな立て尾根 16:15 烏帽子小屋 → 17:00 鳥帽子岳 17:40 鳥帽子小屋 泊 | |||
A | 鳥帽子小屋 5:00 → 三ツ岳 6:30 → 8:00 野口五郎岳 8:15 → 真砂岳 → 11:00 水晶小屋 11:15 → 11:45 水晶岳 → 12:40 温泉沢の頭 →14:10 赤牛岳 14:20 → 17:30 水晶小屋 泊 | |||
B | 水晶小屋 4:50 → 5:50 ワリモ岳 → 6:25 鷲羽岳 → 7:10 三又山荘 → 8:40 三俣蓮華 → 10:10 双六岳 → 10:50 双六小屋 11:10 → 12:00 縦沢岳 → 15:00 千丈沢乗越 → 16:00 槍ヶ岳山荘 泊 | |||
C | 槍ヶ岳山荘 5:45 → 6:00 槍ヶ岳 6:20 → 6:30 槍ヶ岳山荘 6:40 → 7:50 天狗原分岐 8:00 → 8:30 天狗池 9:00 →9:30 天狗原分岐 → 11:40 横尾山荘 → 13:40 徳沢園 → 14:40 明陣館 → 15:30 上高地バスターミナル 16:15 ⇒ 21:40 新宿 |
《 裏銀座縦走(百名山3山、二百名山2山の二泊三日の山旅) 》 〜 2日目
【 コメント 】
・ 天候不順が続いていた今年の夏でしたが、ようやく好天が訪れる季節となり、以前から計画していた裏銀座コースの山行を行いました。
・ 烏帽子岳→水晶岳→赤牛岳→鷲羽岳→槍ヶ岳の百名山3山、二百名山2山の二泊三日の山旅です。
・ 高瀬ダムからの“ぶな立て尾根”を登り、烏帽子小屋に到着後、空身で烏帽子岳登頂後、同小屋で一泊。 翌日野口五郎岳、水晶小屋に到着後、空身で赤牛岳ピストン。
3日目、鷲羽岳、三俣蓮華岳、双六岳を登り、槍ヶ岳山荘泊。 4日目、槍ヶ岳登頂後、上高地へ下山する山旅です。
・ 裏銀座コース(烏帽子岳→槍ヶ岳)の二日目。
・ 前日烏帽子岳登山後、烏帽子小屋に宿泊し、早朝真っ暗な4時に起床。 朝食を撮り、5時に出発。
・ 好天の中、三ツ岳、野口五郎岳を縦走後、予定の11時に水晶小屋に到着。 休憩、食事を済ませて、サブザックに水と行動食と防寒着を入れて、赤牛岳へ向けて出発。
・ やや雲が広がってきましたが、視界は良好なので、予定のペースで進む。
・ 30分程で“水晶岳”に到着。北アルプスのどこから見ても一際目立つカッコいい山、水晶岳。山の上部で水晶が採取されることが山名の由来であり、山肌が黒いことが別名“黒岳”と言われている。
・ 誰もいない山頂でしばし、展望を楽しんだ後、遥か彼方の赤牛岳目指して、足早に進む。
・ マーキングを確認しながら、大きな岩場のアップダウンを繰返しながら、かなり下がって雲の平からの合流点の“湯沢の頭”に到着。 時間的に小屋からの中間点で、
この先も小さな幾つかのピークを越えていきます。
・ 単調な道を進み、ようやく広い山頂の赤牛岳に到着。 しばし休憩、身体が冷え切る前に出発。
・ 同じ道を忠実に戻り、再度水晶岳で夕日の風景を撮影後、小屋の前のピーク“赤岳”山頂の石のお地蔵さんを撮影、お礼を言って小屋に入り、小休憩後遅くなった夕食を摂りました。
・ 20年前の全く同じコースの時は以外にあっけなくピストン出来ましたが、今回は烏帽子小屋からの場距離の行程でしたので、登り坂での息が苦しくなりました。
* 全コース、特に危険な箇所、不鮮明登山道は無し。 ガスで視界の悪い場合は、水晶〜赤牛間、要注意。
続き →
※ 3日目 ⇒水晶岳・鷲羽岳
4日目 ⇒ 槍ヶ岳
1日目 ⇒ 烏帽子岳
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水晶岳 山頂 2,978 m | 温泉沢ノ頭 分岐点 | 赤牛岳 山頂 2,864 m :烏帽子方面 |
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赤牛岳 山頂 2,864 m : 立山方面 | 水晶岳 山頂 | 水晶岳より鷲羽岳方面 |
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水晶小屋前の赤岳山頂のお地蔵さん、 遠方水晶岳 イワカガミの紅葉 | ウラシマツツジの紅葉 |